イヌムギ、イヌタデ、イヌザンショウ、イヌホオズキ、イヌビエ・・
野草名には「イヌ・・・」というものがたくさんあります。
さて、もともとの「イヌ」の意味は役に立たないものであることを表わ
し、ムギに対するイヌムギ、タデに対するイヌタデ・・・・なのです。
従って「イヌ」は動物の「犬」のことではなく、その植物の利用価値を
否定する「否(いぬ)」なのです。否麦、否蓼、否山椒・・なのですが、
漢字表記では「犬」になっています。この方がなじみやすいですね。
まあ、人間様のものに対して役立たないから犬向きだよというのもよい
のではないでしょうか。