植物の生態にはいろいろと思いもおよばない不思議なことがあります。晩秋の赤く熟 したカラスウリの果実は鮮やかです。また、その種子も独特の形をしており玉ずさ( 結び文)と呼ばれていますが、地下のいもから伸びてくる蔓について不思議なことが 見られるそうです。それは、秋になって最後に伸びてきた蔓の先が地中にもぐり、そ の先に新しいいもをつくるのだそうです。種子が発芽して成長し、やがていもをつく ることはわかりますが、蔓の先が地中にもぐっていもをつくるとは不思議な繁殖手段 ですね。いわゆる栄養体繁殖なのですがそれにしても蔓の先端が地中にもぐるとは−。 どなたか、カラスウリを庭にでも植えて試されませんか。 [資料は東京書籍出版「植物名の由来」より]