2月3日は節分です。節分の豆まき「鬼は外、福は内」の声は、今年も わざわいなくして幸福を招く願いの行事ですが、ヒイラギの小枝に焼い たイワシの頭を刺して門に置く風習は見られなくなりました。 ヒイラギの棘が鬼の目を刺し、焼いたイワシの異臭が鬼を寄せ付けない と言う言い伝えからなのです。 ところで、ヒイラギは漢字で「柊」または「疼木」と書きます。「疼」 はうずくとかヒリヒリする、ズキズキするの意味ですから、ヒイラギの 名前は、葉の刺にささって痛み疼く木、ひいらぐ木なのです。 さて、最近は赤い実のなるヒイラギをよく見かけます。これはシナヒイ ラギ、西洋ヒイラギ、アメリカヒイラギなどであってヒイラギとは別の 仲間になります。ヒイラギはモクセイ科ですが、西洋ヒイラギの仲間は モチノキ科です。葉のようすがヒイラギの葉に似ていることから西洋ヒ イラギ、アメリカヒイラギのように名前がついたのです。 クリスマスになるとアメリカではアメリカヒイラギをヨーロッパでは西 洋ヒイラギの実を飾ります。どちらもホリーと呼ばれています。 ヒイラギは香のよいキンモクセイやギンモクセイの仲間、モクセイ科で 11月頃に小さな白い花をつけますがやはりほのかな芳香があります。 勿論、赤い実はつきません。翌年の6月頃に黒紫色の果実はできます。 ヒイラギと言えば、葉の両側の棘を親指と人差し指で支え息を吹きかけ 風車のように回す遊びをしたものです。、 |