3月初めにコショウノキの花が咲いたと言う連絡が入った。「エッ、コショウノキの花 ?・・・」コショウ って日本にもあったかなあ、確かインド原産とか聞いたことがあるのだけれど・・。 コショウノキと聞いて香辛料のあの胡椒を思い浮かべてしまいましたが、そのコショウとは無縁のものでし た。コショウノキは日本の山野に見られるジンチョウゲ科の常緑低木で、花もジンチョウゲによく似ていま す。とくに白花のジンチョウゲはそっくりとも思えます。コショウノキの言われる理由は赤く熟した実に辛 味があるためのようです。念のため薬用植物の本を調べてみましたが薬用にはならないのか載っていません でした。 さて、香辛料に使われるコショウはコショウ科の多年生のつる植物の実からとるもので、熱帯アジア、イン ド原産の植物です。当然、日本には自生しません。コショウノキとコショウはまったく違うもので、言わば 無縁の関係でした。紛らわしい植物名のひとつでした。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− コショウノキ(胡椒の木) ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属 学名 Daphne kiusisns 暖地の林下に生える常緑小低木(樹高0.5-1m)、花期は3−4月、雌雄異株、花弁のように見えるのはガク 片、果実は6−7月頃に赤く熟し、辛味がある。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− |