[祝:固定ゼッケン!]('11/5.6)
 

 憧れの固定ゼッケンをIBオープンクラス('09 CRF450R)で獲得したショウゴ。
(と言っても固定ゼッケンがつくのは2011年からだが・・)
意気揚々と中部戦(イナベ)に帰ってきた。

父ちゃんもパドックを歩いているといろいろなオヤジから声を掛けられた。
ショウゴもヒロシから「よ、ポイントゲッター!」とからかわれて(祝福?されて)いた。
IB2のスタート位置では、イナベの守護神:加藤くんが、
「おめでとう、いいな〜、羨ましいな〜」とも言ってくれた。
加藤くんは、もう結構な年寄りだが、5組も6組もある全日本の予選でも上位で通過していた強者(ツワモノ)だ。

明らかにショウゴよりも速いライダーがこの中部地方にはたくさんいるが、
その子たちに先んじて一生分の運を使い果たしてポイントを取ってしまったショウゴ。
その現実を、この中部戦で思い知ることになる。

ショウゴは、いつも450で練習をしているので、250が苦手だ。
もともとこの'09 CRF450Rだって「父ちゃんのモトクロス人生最後の花道にする!」つもりで買ったのだが、
日々衰えていく父ちゃんにとても乗りこなせるモノではなく、それではとショウゴの練習用にしたモノだった。

スタートでは、圧倒的に有利な450だが、450と250では、乗り方も違えば、テクニックも違う。
嬉しそうに450に乗っていたので、あまり考えなかったが、明らかに250が遅くなっていった。
しかし、中部戦のコースは、全日本に比べて小さいので250で参戦していた。

そんな現実を忘れさせてくれたのが全日本SUGO大会だったが、やはり中部戦では、現実が襲いかかる。
リョウスケやリュウジの固定ゼッケン組に歯が立たないのは、当たり前だが、中堅どころやルーキーたちにも抜かれる有様・・。
珍しくスタートが決まれば、第1コーナーで転けてそこに父ちゃんが突っ込み、親子二人で第1コーナーに取り残される有様・・。
タカは、そんな父ちゃんのちょっと前しか走れない有様・・。
あ〜現実は厳しい・・。

ただでさえ、固定ゼッケン(と言っても来年のことなのだが)
というプレッシャーに押しつぶされそうなショウゴに、益々現実が襲いかかる。
今までの中部戦だって上位で走れなかったのに、そんなことも忘れてイライラするショウゴ。
「オレのロケットスタートはどこに行ったんだ?」と記憶を改変するタカ。
「ショウゴのバカたれが目の前で転ばなければ、もっと上位を走れたのに!」と悔しがる父ちゃん。

楽しいはずのレースが、ショウゴのイライラでギスギスしたモノになっていく。
ショウゴよ、思い出すがいい。
お前は一生分の運を使い切ってポイントを取れたんだ。
ポイントを取ったことで、急にお前の走りが速くなったわけではないんだよ。

でも、運でも何でもポイントを取れたことは素晴らしいことだ。
チーム監督の中村さんも「運も実力のうち!」って言ってくれたろ。
固定ゼッケンのプレッシャーなんか感じる必要なんかないんだぞ。

そんなイライラのショウゴにすでに受験で一生分の運を使い果たしているタカが言った。
「バカじゃないの?固定ゼッケンになるのは、来年からだし、今年はまだ54番じゃん!」
それにかぶせるように父ちゃんが言う。
「おまえは、日本で一番遅い固定ゼッケンなんだ、
85のジュニアでさえ飛ぶラムソンジャンプも飛べない固定ゼッケンなんだ、
ヘルメットの後ろに(僕はジャンプが飛べません)と書いておけ!」
母ちゃんも言う。
「良いじゃない、日本一遅い固定ゼッケン!走る屍(しかばね)と言われている父ちゃんの子どもにはお似合いよ!」
(ちなみに父ちゃんは「老臭を超えて死臭がする!」と母ちゃんに言われたことがあるぞ!)

と言うわけで、2011年は、ラムソンジャンプも飛べなくて「背も小っちゃいが人間も小っちゃい」ショウゴが、
固定ゼッケンをつけて全日本を走りますので、もしレースで後ろについたら気をつけて下さい。
とても固定ゼッケンとは思えない走りをしますからね!

PS
タカは、きっとスタートで出遅れるんで、みなさんのジャマにはならないと思います(笑)
父ちゃんも全日本の名阪くらいは、エントリーしたいと思いますが、
父ちゃんもきっとみなさんのおジャマにはならないと思います(泣)
ただし、ラップするときには気をつけて下さいね(爆)