[憧れの北海道!その3]('12/4.21)
 

今日は、'12の4月21日(土)。
すべてのバイク乗りなら、今日という日がどんな日か知っているだろう?
そうなのだ、全日本モトクロス選手権第二戦(関東大会)の予選日なのだ!!!!!
そんな大切な日に父ちゃんは、パソコンに向かっている。
今頃は、IBオープンの予選が始まっている頃だろうか?
大挙して行っている中部のヤツらは、どうなっただろうか?
あ〜、なんでこんな大切な日に保育園にいるのだ!!!!!!

実は、今日の午前中は、保育園の総会だったのです。
一年に一回の大切な日なので、さすがの父ちゃんも「関東大会にエントリーしたい!」なんて恐ろしくて言い出せなく、
(言ったら母ちゃんに追い出されるだろうな〜)
こうして、保育園で悶々としているワケです。

というわけで、先生たちも帰ったし、羊やカメ・金魚等の生き物の世話もしたし、
ちょっと一息!って感じで久々の更新だ〜〜〜〜。

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まだまだ北海道参戦の続きです。
  I Have a Dream(私には、ゆめがある)で始まった北海道参戦!
北海道の雄大な景色が目にしみるぜ。

今は、「夢破れて山河あり!」(ホントは、国破れて 山河あり)って感じで北海道を後にした。
それにしてもフェリー代は高い!
北海道の連中は、いつもこんなにお金を掛けて全日本を転戦しているのか?
たいしたものだな。

思い返せばこの北海道旅行、
休みも取らなければならないし、何より遠征費用だってすごい!

中部のオヤジたちの「行けば絶対に予選通りますよ!」という甘い言葉に載せられた自分が悲しい・・。
親子三人で予選を通って、雑誌に載ろうとしていた自分が悲しい・・。
父ちゃんが予選を通ったら「祝:全日本予選突破パーティーを開こう!」とまで考えていた自分が悲しい・・。
つぶれかけたようなホテルの一室を借り切ってパーティーを開き、
ポテトや唐揚げといった単価が安い揚げ物ばかりを出して、
会費だけでも利益を出そうとまで考えていた自分が悲しい・・。
そのパーティーに中部のオヤジたちやライダーたちを無理矢理誘って、ご祝儀を集め、
それでフェリー代くらい儲けようとした自分が悲しい・・。

あ〜、夢破れて山河あり!
北海道の雄大な自然の前では、父ちゃんの悲しみが小さく見えるぜ。
(ホントにちっちゃな野望だった・・)

しかし!
こんな事でめげる父ちゃんではない!!
ちゃんと次の楽しみを考えていたのだった。

それは「藤沢だ〜!」
いままで、仙台のSUGOまでしか、全日本に出ていなかった父ちゃんたちだが、
'11年7月16.17日に行われる全日本選手権東北大会(藤沢スポーツランド)への参加を決意した。
といっても、ここも走ったことがないコース。
いきなりの全日本では、全然ダメで話にならないなのは、親子共々北海道でよ〜く分かった。
ということで、北海道からの帰り道に岩手で高速道路をおりて、藤沢スポーツランドで練習することにした。

聞けば、この藤沢スポーツランド、あの東北大震災では、避難施設にもなっていたという話しだ。
大きな被害があった気仙沼だって地図で見れば直線距離で25kmぐらいだ。
東北復興のために父ちゃんたちもお金を落としてくるぜ。
東北のみんな、待っていてくれ、派手に全財産を使ってやるぜ!
(まぁ、報道では分からないこの地震の本当の姿を子どもたちと一緒に見てみたいという思いもあったのだが・・)

なんとか藤沢スポーツランドに着けば、すでにカワサキワークスを始め、
チームタカセやスズキ系ライダーたちがいた。
やっぱり、北海道の帰りには、みんな藤沢で走っていくんだ。
このコースは、北海道のわっさむサーキットよりでかくて雄大だ。
サンドと聞いていたが、堅いところもあり、何より荒れている。
事前練習できなければ、まともに走ることさえ出来なかっただろうな。
そう考えると現在の父ちゃん一家のレベルでは、やっぱり北海道は無謀だったのだ。

午前中は、全然乗れていなくて、観客席前のでかいテーブルトップでさえ飛ばないショウゴとタカだったが、
一日、練習したらなんとか形になってきたぞ。
帰り支度を始めて、ふとコースを見れば誰かがランニングしている。
ショウゴに聞けば、ショウゴやタカが練習しているときから走っているので、
すでにあの長いコースを3周くらい走っていると言うことだった。

北海道の全日本を走って、藤沢で練習して、その後にあのアップダウンの長いコースを3周以上!
すげ〜!とただただ感心して見ているとそれは三原くんだった。
「やっぱりチャンピョンを狙っているライダーは違う!」
ホント、一流のアスリートってヤツはこうなんだな〜。
ショウゴもタカもホンモノを見て、何か感じるものがあったようだった。
今から考えるとこの経験だけでもこの北海道旅行に来た甲斐があったな。
ありがとう、三原くん!

そういえば、全日本が終わり、みんなが片付けをしている中、
ボコボコに荒れたコースを歩き、
ライン取りやレースを振り返りながらの反省会をやっているチームもあったな〜。
ホント、やっぱり全日本というのは、すごいモノだと思う。
IAライダーたちのあのすごい走りの裏側を垣間見た気がしたぞ。
みなさんも是非、全日本モトクロスを見に来てください。
一流のアスリートたちが見られますよ。

その後、気仙沼に寄り、地震の爪痕を見て、ただただ驚き、
復興するために一生懸命に頑張っている現地の人の姿にただただ感動し、
三原くんを初めとしたIAライダーたちにただただ感心して、
豊橋に向かって帰っていくのだった。

おっと、忘れてはいけない。
この東北で全財産を使い果たして、東北復興に協力せねばと、
コンビニによって晩ご飯を買って、ちょっとした贅沢でデザートも買ってしまったぞ。
え〜い、デザートだけではなく、「自分へのご褒美だ!お菓子も買ってしまえ!!」
とキットカットとアメを手に取る父ちゃん。(何のご褒美かは分からないが・・)
「東北、頑張れ〜〜〜!」というかけ声と共に車に乗り込み、ひたすら東北自動車道を走る。

しかし!
北海道は遠かった。
この岩手からでも愛知県はまだまだ遠い!
遠すぎるので、この話は、まだまだ続くのだった。