3月8日(土) D・E・F・G・H     TOPへ  3月7日へ  社楽へ

   D: 「未来の教室」モデル授業

無線PDAによる学習評価システムを用いた授業

   滋賀県大津市立瀬田小学校 石原 一彦

  →E4参照

SchoolGISを利用した新しい地理の授業の展開

   ()日本地図センター 小堀 昇

 昨年発表のあった「四次元GIS」を授業で活用した実践。

 地図学習では、確かにおもしろそうだ。でも、地図は実際の地図を駆使するものだという思いもある。実践例を積み重ねることで、GISの必要性の説得力が増すのであろう。   地図サイト http://www.jmc.or.jp/ 

ロボットを活用した情報教育の授業

   株式会社 富士通大分ソフトウェアラボラトリ 十時 伸

  →E6参照

高品質映像伝送システムを用いた遠隔授業  〜外国語授業を例にして〜

   特定非営利活動法人 中国・四国インターネット協議会 前田 香織(広島市立大学)

   広島市立大学国際学部 岩井 千秋

 詳細はE1にて・・・・・

E−黒板に相応しい教材と遠隔教育への展開

  東京農工大学 中川 正樹   http://www.tuat.ac.jp/~nakagawa/index_ja.html 

 これはおもしろい。E−黒板を利用して、不登校や病院などの遠隔地ににいる生徒も授業に参加することのできる画期的なシステムである。

 たとえば、教室で先生がABCと板書したとしよう。遠隔地いる子のパソコン画面にアニメの教師(アバタ)が登場し、ABCと板書するのである。同様に、教師の質問に対して遠隔地の子が発言を求めて板書した場合、教室ではその子が挙手したことを示したアイコンが出て、発言を許可すると、アニメの子(アバタ)がホワイトボードに板書を始める。

 授業の方法は、かなり制限されるであろうが、一つの方法であることには違いない。

 同時に紹介のあったE−OHPシステムも、資料提示方法としてはたいへん使い勝手のよいものであった。必要な資料をすぐに呼び出せ、書き込み、その結果の保存も自由である。子どもも画面に集中できるであろう。

 ネックは画面の大きさだろう。40人の一斉授業では、視力のよい子でないと細かな文字は読みづらい。

自動翻訳を利用した国際交流授業

   日本電気株式会社 森本 泰弘

   日本電気株式会社 片岡 靖

   日本電気株式会社 小川 久美子

詳細はE2にて・・・

教科教育を活性化する電子ホワイトボード

   東京学芸大学 任都栗 新

 電子ホワイトボードの優位性について、モデル授業形式で説明があった。

 しかし、今ひとつぴんとこない。結局、黒板の優位性を訴えても、一斉授業の域を出ない。授業スタイルそのものは古いままだ。

 もちろん、一斉授業も必要だが、電子ホワイトボードを使いこなすためには、かなり事前の準備が必要となる。また、電子ホワイトボードは小さいので、クラス全員には見にくい。果たして普及するか?

地域連携による歴史物語づくり

  −歴史データベース・システム利用による地域コミュニティの実現−

   エンサイクロメディア 宮之原 立久

 「クロノス・システム」で地域歴史データベースを活用した実践。これは実際に見てみないと文字では説明しにくい。いわゆるタイムトンネルと呼べる空間に歴史的事象が並んでいるイメージだ。奥へ行くほど歴史が新しくなる。わかるかな?

 これを活用すると、自分史や地域の歴史などをつくることもできる。

   ホール 500

   E: Eスクエア・アドバンス成果報告

高品質映像伝送による次世代型遠隔交流の実証実験

   広島市立大学情報処理センター 前田 香織

   広島市立南観音小学校     森保 尚美

 いつも音楽関係の実践を報告してくれる森保先生は、今年もパワーアップしていた。広島大学と広島市立大学が連携しての高品質映像伝送を使用して、離れた3校による3部合唱を実現させた。その意欲は見事である。

 画像はテレビ画質で、動きも全く自然である。ごくわずかな時間差があり、踊りでは若干音と映像がずれるそうだ。そのため、音だけ広島市立大学で開発したシステムにより修正している。

 くわしくは、中国・四国インターネット協議会のHPをごらんいただきたい。

 http://www.csi.ad.jp/ 

自動翻訳を利用した国際交流授業支援システムの要件

   長崎県時津町立時津東小学校 上西 誠

   千葉県旭市立琴田小学校 木内 順子

   福岡県福岡市立平尾中学校 中里 秀一

   NEC 森本 泰弘

 海外の学校との交流は、言葉が最大の壁である。間に通訳を挟む方法もあるが、1年間通しての通訳ボランティアを探すのは難しい。また、テレビ会議は、時差の関係で相手地域が限られる。

 そこで登場したのが、翻訳掲示板である。日本語と英語・韓国語・中国語の双方向の翻訳を可能にしている。ここでは、それぞれの学校での交流の様子が紹介された。

 内容は、日本語で掲示板に書き込むと、相手には日本語と相手の言葉の両方が示される。そこで相手が自分の言葉で返信すると、日本では相手の言葉と日本語でその内容が示される。翻訳の制度は高くはないが、意味がわからないほどではない。

 よくあるメールでの交流と比べて、掲示板ならではの長所がある。1対1のメールでは、どちらかの返事が送れると交流がそこで止まってしまう。しかし、掲示板では、どの話題にも飛び入り参加できるので、会話が長続きするのである。

 ただ、その分一般的な会話が多くなり、人間関係が深まる話題にはなりにくいという欠点もある。掲示板で仲良くなり、深い内容についてはメールでというのが望ましいであろう。

心も育つ理科コンテンツの開発と活用

   岡山県情報教育センター 平松 茂

   岡山県情報教育センター 岸 誠一

   岡山県情報教育センター 藤本 義博

 今年は、ただコンテンツの紹介だけでなく、それをどう授業で生かすかという発表が多かった。ここもそうである。

 特に、知識・理解に偏りがちな理科のコンテンツを、「心を育てる」という目的で授業を組み立ててている。詳しい内容はわからないが、その姿勢そのものを評価したい。

 ITによる授業の改善には、授業(教育)のプロとシステムのプロ、撮影編集のプロと教科内容(植物研究家など)のプロがタッグを組まないとよいものができないと言うことだろう。

 内容は岡山県情報教育センターのサイトに紹介されている。

  http://www.jyose.pref.okayama.jp/

携帯情報端末を活用したモバイル学習環境の実現

   静岡大学情報学部 堀田 龍也

   大津市立瀬田小学校 石原 一彦

   浜松市立都田小学校 小川 雅弘

   海の中道海洋生態科学館 高田 浩二

 携帯情報端末を使った実践が登場したのも今年の特徴だ。特に堀田先生の実践はこれまでにも報道されており、期待していた発表の一つだ。

 実践例が紹介されている。 http://eduplan-net.com/e2a/ 

 開発したシステム一覧には次のようにある。

◆瀬田小学校用システム:先生が作成した小テストを児童が解答し、学習履歴として管理できる
◆都田小学校用システム:野外学習を通じてデータを入力し、サーバマシンに蓄積ができる。

◆マリンワールド用システム:あらかじめ用意されている映像やテキストおよび自分で作成したテキスト等を新聞として簡単にまとめることができる。

 モバイルの特徴は機動力だ。

 瀬田小学校では、PDAで事前にまとめた資料を見学先でチェックしたり、GPSとして使用したりした。また、これで書いた感想を、旅行先から家族に伝えることができた。

 授業では、表示される問題に対してPDAを使って解答した。リアルタイムで得点の集計を行うことができる。

 瀬田小学校では、野外調査で川の水温や水の透明度、生物個体数、ph値をPDAでアップした。その場で他の場所の数値を見ることができ、話し合いを深めることができた。

 とてもおもしろいが、数万円するPDAを一人に1台準備するのはなかなかできることではない。一般への普及はかなり先になるか、これに代わる物が出てくるのではないだろうか。

 堀田研究室 http://horilab.ia.inf.shizuoka.ac.jp/ よりPDAプロジェクト関連ページに入ることができる。

先進的モバイルを活用し博物館と連携した環境調査活動

   シャープ株式会社 つくば市教育委員会 毛利 靖

 これもおもしろい!

 デジカメ付PDAで児童生徒が環境調査活動に携帯し、見つけた動植物を撮影。これを学校や博物館へ送信し、質問することができる。

 こんなことならカメラ付き携帯でも可能だ。モバイルと専門家との連携によりなし得る技だ。

 また、このために「環境指標生物デジタルコンテンツ」を活用している。 

   内容は   http://www.cec.or.jp/e2a/pdf/09_senshin.pdf 

IT結晶技術であるロボット活用の先進的情報教育検証

   株式会社富士通大分ソフトウェアラボラトリ 十時 伸

 「アルゴリズム」単元を有効に指導するためにロボットを活用した報告。全くの専門外なのでコメントできないが、なかなかおもしろそう。 

   詳しくは  http://www.osl.fujitsu.com/osl/contents/RoboTed/ 

  

   ホール300

   F: 先進的な地域の取組み

教育ネットワークの今後を見据えたシステムの構築について

   京田辺市教育委員会教育部学校教育課主査 中島 唯介

 京田辺市のシステム構築についての紹介。

 情報教育の予算が独自の予算になっている。そのため、常に効率を考え、無駄のないシステムの構築が可能になる。校内のネットワーク回線を100Mbpsから1Gbpsに増速できるのもうらやましい。

 本年度はVDOサーバの活用に取り組んだ。ビデオ教材の活用は、今後のIT活用の柱の一つになろう。  http://www.kyotanabe.ed.jp/ 

ネットワークを活用した教員のコミュニティづくり

  −「情報」関連の授業公開キャラバンを通して−

   大阪信愛女学院メディアセンタ 長尾 尚

 情報機器を活用した公開授業を開き、参加教師の間でコミュニティを図るプロジェクトである。これはたいへん参考になる!こういった研究をしていかなければ・・・

 世の中の役にたっている人はいろいろいるが、人をつなぐ役目を果たしている人も偉大な人だ。それほど、つなぐことは難しくたいへんな労力である。

 教師も例外ではなく、仕事の枠を超えてのユミュニティづくりは難しい。ここでは、ネット上の意見交換と連動した公開授業を行っているのが特徴だ。コミュニティと言うよりは、デジタル授業研究といえよう。

 授業前に授業者はWebで指導案を公開する。それに対して、Virtual Brainstorming Board使ってセル単位で意見を書き込む。研究の視点別に項目立てをすることにより、議論の的を絞ることもできる。

 当日の意見交換では、この議論を印刷して配布することにより、整理した議論が可能になる。

 公開授業の様子は、全てWebページ化され、大阪私学ネット(http://www.osaka-siga.net)に公開される。ここには、公開授業の様子を写真、指導案、生徒の作品や感想、授業者によるコメント、意見交換までが記録される。これをあとから参加したも見ることができる。この蓄積が力になるのである。

東京都高等学校情報研究会の活動報告

   東京都立墨田川高等学校 小泉 力一

 情報教育の研究を目的とする団体の活動報告。

 こうした研究会はいくつかあるので、こうした報告を参考にするのはいいことだ。

 http://www.tokojoken.jp/ を参考にしてほしい。

デジタルコンテンツを活用した授業を実施するための事例集の収集プロジェクト

   宮崎市教育委員会宮崎市教育情報研修センター 児玉 晴男

 わかる授業を構築するため、デジタルコンテンツを活用した授業の事例集を集めるプロジェクトの報告。目標を1000事例集めると共に、その質の高さを求めている。

 デジタルコンテンツの活用は、今後のIT活用の柱の一つである。コンテンツはどんどん増えつつあるが、その活用の研究は進んでいない。ぜひとも、研究の進展を期待したい。http://www.mcnet.ed.jp/mcnet/ の中の「デジタルコンテンツ活用」から入り、登録すると見ることができる。

東京の情報化を推進するにはシンポジウム

 −教育の情報化を考える〜とうきょうED研究会−

   財団法人科学技術融合振興財団 湯澤 太郎

 昨年、社会人講師の授業実践の映像データバンクについて発表した団体だ。その価値は高く、目の付け所に感心した。

 今回は、夏と冬に行われた研究会の報告であり、その活動は興味深い。メーリングリストには自分も参加することにした。

   HP  http://www.gamism.com/~tokyo-ed/topnews.htm 

八尾市教育情報ネットワークの構築

   八尾市教育委員会 教育相談所 渡邊 益己

 八尾市がとりくんだことの多くは、どこでもやらなければならないことだが、それをしっかりやったことに大きな価値がある。それに対して総事業費、約8億5000万円かかることをふまえておきたい。

 内容は次の通り

○ 地域イントラネット

 生涯学習施設予約・案内システム、文化財情報システム、学校教育システム

○ 学校教育ネットワークシステ

 全ての教室からインターネットを

 各教科でデジタル教材を活 

 コミュニケーションを大切にした授業の実現
○ 教育用グループウェア

 お知らせ、会議室、掲示板、ディスカッション、ライブラリー、情報BOX、TV会議など 

 方向性は、大口町がやろうとしていることに似ている。参考にしたい。

    八尾市教育情報ネットワーク   http://edu.city.yao.osaka.jp/center/index.html 

音楽会ライブ中継で花開いた地域交流

  −教育環境の変化をITの利用でサポート−

   浅川小学校 宮沢 俊充

 ここでやられたことも、大口町がやろうとしていることだ。参考にしたい。

 音楽会のライブ中継は、大口町では文化祭や合唱コンクールの中継で応用できる。ここではパスワードにて、保護者に限定して行っていた。現実的な選択だろう。

 世帯数247に対して、延べアクセス数71、最大同時接続数が22という数字だ。大口町での普及率から考えるともう少し増えそうな気もする。ともあれ、これをきっかけに学校ホームページが増えたという報告は十分理解できる。

      http://www.nmt.ne.jp/~asakawae/ 

教育に生きて使えるネットワークの構築をめざして

  −教育用ネットワーク構築のポイントからその活用まで−

   三木市立教育センター 梶本 佳照

 市内幼稚園13園、小学校13校、中学校7校、養護学校1校をはじめとする公共施設を光ファイバーで結び、100Mbpsで通信できるようにしている。これだけを一度に行うのはかなりの費用がかかるだろう。

 具体的には、ブラウザによるメール、インターネット百葉箱、Webカメラ、ストリーミングサーバの設置、デジタル百科事典の利用などが紹介されていた。高速ネットワークを生かした利用の先進地として、これからも連絡を取っていきたい。

    http://www.city.miki.hyogo.jp/educa/center2/index.htm 

創り・伝え・能動的に学ぶ「ブロードバンド子ども放送局」

  −発信体験・受信体験からのびるメディアリテラシー−

   兵庫県立教育研修所 井口 浩一

 今回の特徴として、番組づくりの実践が多いことが挙げられる。メディアリテラシー教育につながる実践として期待している。

 ここの特色は、7校の学校がそれぞれ取り組み、総合に配信・受信することにより交流を行っていることにある。番組を作った経験のある者同士の交流は、共通の話題があり、苦労を共感でき、見る目も育っていることからより高い次元の交流が期待できる。

その意味でも高く評価できる。 

       http://www.hyogo-c.ed.jp/kenshusho/ 

チャレンジ!岡山県スクールインターネット博

   岡山県スクールインターネット博協議会 佐々木 弘記

 岡山県の生・中・高校生対象にしたホームページ作成コンテスト。呼びかけたコンソーシアムに、多くの企業が参加しているのが特徴。 

 マスコミが参加すると、取り組みの過程が放送されて

  来年度も行われるようなので、よりレベルが上がるであろう。ぜひ継続を望みたい。高く評価できる試みだ。

        http://www.school.sanyo.oni.co.jp/ 

産官学協働-地域密着の情報活用と日常交流

   飯田コンピュータ専門学校  高橋 伸幸

 Web学級日誌など、普通教室におけるパソコンの活用と学級情報の地域家庭への発信を目指した実践。具体的なことはまだこれから。

NPOによる地域学習、環境学習の取り組み

   NPO法人地域学習センターゆーらっぷ 原 久太郎

 さりげなく書かれているが、やっている内容はかなり濃密。

 詳細は以下を参照。

(1)教師自ら教材を作ることができる環境

     http://www.dainippon-tosho.co.jp/koryu/sugaku/w2j/frame.htm 

   教育用プログラムの開発

   http://www.logob.com/dolittle/ 

(2)子どもたちの表現を支援する仕組み

   http://www.dainippon-tosho.co.jp/ 

(3)NPO活動に発展

   http://www.urap.org/  http://www.akisnet.com/urap/index.htm 

(4)国際交流

   http://www.hana4.com/    

宮崎情報ハイウェイ21を利用した先進的教育情報化の検証

   宮崎県立高鍋高等学校 竹村 新吾

 宮崎県はITに力を入れていることで有名である。

 「宮崎情報ハイウェイ21」を経由し「教育ネットひむか」がブロードバンド化した。これにより県内の高等学校が全て高速回線で結ばれた。

 それ自体すばらしいことであるが、大切なのはどう活用しているかである。この報告を読む限り、テレビ会議システムの利用以外には見えてこない。Webによる情報を見てみたい。

 宮崎県立高鍋高等学校   http://www.miyazaki-c.ed.jp/takanabe-h/ 

 宮崎県立宮崎南高等学校    http://www.miyazaki-c.ed.jp/miyazakiminami-h/ 

 教育ネットひむか          http://www.miyazaki-c.ed.jp/himuka/ 

 宮崎情報ハイウェイ21    http://www.mjh21.net/ 

  産学官連携「サイン」学習プロジェクト

 −くらしの中のサインをデザインしよう−

   株式会社三菱総合研究所 吉村 春美

   仙台市立北六番丁小学校 永井 一也

   仙台市立寺岡小学校 佐藤 由美子

 このプロジェクトは、くらしの中にある身近な「サイン」を通じて、人の立場に立って考えること、公共とは何かということ、文化やメッセージ性の違いなどについて、体験から総合的に学習し、情報活用能力を及びコミュニケーション能力を高めることを目標としている。この発想はなかなかおもしろい。また、産業界や地域教育施設であるせんだいメディアアーク(http://www.smt.jp/)、学校が協力し、20時間の授業を組み立てた。この時間にも驚いたが、その準備に約3ヶ月を費やし準備をする姿勢も頭が下がる。授業には、カメラマンやデザイナー、建築家、出版などの専門家が参加しており、スケールは大きい。

  ここから取り組みの一端がうかがえる。  http://sign.itx.jp/ 
  

ホール300

   ホール1000 2

   G: 全国横断的な取り組み

産官学協働の「2005年の教室を考える会」

  −新しい研修観から生まれる新しい学びのスタイル−

    静岡大学 堀田 龍也

   金沢大学 中川 一史

   2005年の教室を考える会 大笹 いづみ

 ご存じ、堀田先生、中川先生のグループの報告である。ITというよりは、「学び」を追求するところがユニークだ。

 結論から引用したい。「みえてきたもの」として次のようにある。

キーワード

みえてきたポイント

   参加型

「主役は参加者」「発表の場」

「調べる、創造する、まとめる、伝える、評価などの活動」

    協働

「学校の中だけの論理ではなくいろんな立場の人が参加する活動」

コミュニティ

「その場限りでない継続的な学び」

「コミュニティを参加者の意識付けへ生かした学び」

    評価

「参加者からの評価」「評価のフィードバック」

「評価によって成長し続ける会のデザイン」

「参加者」を「子ども」にかえるとおもしろい。

会のHP http://horilab.jp/030125class2005/   

「創造する喜びから総合的な力を育成するアントレプレナーシップ教育の可能性」

   京都リサーチパーク 原田 紀久子

 これも有名だ。今年も、小学生から大学生まで1,000名以上に保護者、支援企業30社が参加し、約90社の仮想企業がインターネット上に設立された。そこで行われていることはきわめて総合的・本格的で、いわゆるごっこ学習とは違う。ここが企業の協力がある底力だろう。実際にアイデアを商品化したり、その企業に就職したりと、仮想と現実がリンクしている。

 実例は   http://chiiki-www.mext.go.jp/h14tori/mie02.html など

「地球規模の職員室が日本にやってくる」

  −1週間の国際交流で、あなたは世界70か国に友達の先生ができるかも−

   JEARN 高木 洋子   和崎 宏    畑井 克彦

 もはや国際交流の顔になったJEARNが今年の7月20日〜27日まで、世界70か国から500名以上が集いリアルに顔を合わせて国際会議を開く。ここではその宣伝のような発表。成果を期待したい。

  http://www.jearn.jp/japan/index.html 

「ネット社会の歩き方」活用状況と課題

   愛媛県立新居浜工業高等学校 宇佐美 東男

 「ネット社会の歩き方」http://www.net-walking.net/ は、昨年の発表で大きな反響のあった学習サイトである。ここは、その授業実践例、さらには使用した人からの要望等がまとめられている。すでに、代表するネチケット教材として地位を確立しているが、これらの要望を受けてさらに改善されればありがたい。

全国発芽マップ2002

 −全国発芽マップの歴史とスモールプロジェクトへのシフト−

   宮崎大学教育文化学部 中山 迅

   宮崎大学教育文化学部附属小学校 中西 英

   静岡県清水市 社会教育活動 地球クラブ 井柳 強

   宮崎県三股町立三股西小学校 濱崎 かおり

 全国発芽マップは、1995年の100校プロジェクトの企画として参加校11校で始まった、この世界では歴史のある取り組みである。インターネットを活用した栽培学習で、約束事は同日・同時刻に一斉に全国で同一の植物の種子をまくというものである。このシンプルさが長続きのコツだと思うのだが、共通の「言語」を得た子どもたちの交流が支えているのだと思う。今年も、新しいバリエーションが報告されている。

    http://www.fes.miyazaki-u.ac.jp/HomePage/kyoudoupuro/hatuga.html 

全国発芽マップ2002 ビートプロジェクト【スウィート大作戦】

 −スモールプロジェクトの連携とメーリングリストの活用−

   北海道勇払郡鵡川町立花岡小学校 宮脇 公治

   大阪府大阪市立春日出小学校 太田 真由美

 全国発芽マップのスモールプロジェクトとして、ビート(砂糖大根)に24校が取り組んだ例の発表。  http://www.fes.miyazaki-u.ac.jp/hatuga2002/smallpro/beet-sanka.html から見ることができる。

   宮崎市立池内小学校3年2組   http://www.mcnet.ed.jp/ikeuchi-s/h14/3-2/ 

ひまわりプロジェクトでつながる、ひろがる

   三重県一志郡嬉野町立中郷小学校 鵜飼 節夫

   京都府京都市立有済小学校 岸本 直樹

 全国発芽マップのスモールプロジェクトの一つ。北海道の食用油用ひまわりの種子を全国の希望校に配布し、一斉に蒔き、発芽や生長について情報交換・学校間交流した。
中郷小学校が幹事校  http://www.happy.town.ureshino.mie.jp/SCHOOL/nakasato/index.htm

有済小学校が副幹事校 http://www.edu.city.kyoto.jp/hp/yuusai-s/  

    

   ホール1000 3

   H:学校の取り組み

Vision2010 (未来を表現しよう)

   田園調布雙葉中学高等学校 小林 潤一郎

 2010年の自分を、「グラフ・図解を含めたパワーポイント、さらに1分間のビデオまたはCGで表現せよ」という課題に取り組んだという実践。卒業制作は、このような創造的な課題がおもしろい。

 外部講師として紹介されている(株)アーキットの「自分ナビ」作成プログラムというのもおもしろそうだ。「社会人のための、はじめての意志決定サイト」と説明書きがある。こういったトレーニングが考えられているのはかつてはなかったことだ。

養護学校における保護者との電子的連携

   兵庫県立播磨養護学校 田中 好國

 障害のある生徒の教育には保護者との連携が特に必要である。なかでも、全寮制の学校が連携しようとなると、それはITを活用するしかない。

 ここでは教育活動の様子を、画像入手後5分以内アップをめざしている。ほぼリアルタイムで、これなら家庭からも好評だろう。病院の生徒にはテレビ会議で授業を行っている。学校の情報発信を考える時、たいへん参考になろう。

   http://www.hyogo-edu.yashiro.hyogo.jp/~harima-yogo/ 

聾学校における社会参加と自立のための情報教育の推進

   宮城県立ろう学校 中村 好則

 聾学校の生徒にとって、特にITの価値は高い。ITの世界では、健常者とほとんど変わらないレベルでのコミュニケーションが可能であるからだ。もちろん、フェイス・トゥー・フェイスも大切にしながら、全員がITを使いこなせるようになってもらいたい。学校HPは http://miyaro-s.myswan.ne.jp/ 

知的障害児養護学校における情報教育

   和歌山大学教育学部附属養護学校 小栗 信

 特にこれというものは感じられないが、協働参画型学習者共同体「チャレンジキッズ」を活用していること、「和歌山障害児とコンピュータ・ネットワーク利用研究会」http://www2.to/ccn/ を設立して研究会を行っている点がウリである。

 学校HPは   http://www.pal.wakayama-u.ac.jp/ 

イントラネットを利用した校内IT化への取り組み

   福井県立福井養護学校 高橋 浩人

 「福養Web」を使った校内の情報化を図っている。エデュコム・マネージャーのような校務支援ソフトを使ったものではなく、自作のサイトで情報交換を行っている。

 http://www.fukui-sh.ed.jp 

体験学習を促進するライブカメラ・センサー

   浜松市立都田小学校 小川 雅弘

 都田小は昨年訪問し、先生方の意欲に驚いた覚えがある。児童数に比べてパソコン台数やプロジェクターの台数も多く、パソコン検定制度は大口町でも取り入れたいと思った。ここでの発表は、体験学習で使っている学校から離れた農地を、ライブカメラを使って観察するというものだ。設置と維持の苦労はたいへんなものがあったらしい。夏休みの期間中も29人中20人がライブカメラで観察しており、体験活動を支援するための有力なツールである。

 今後は、ここで生産したものを、ネット上で販売することも考えているようだ。これからの活動にも目が離せない。

 都田ダッシュ村Web    http://project.suzukisoft.co.jp/dash/ 

学級Webページを活用した日常的交流学習

   鹿児島県枕崎市立枕崎小学校 益永 秀一

 パソコンはコミュニケーションツールである。

 学級Webページを活用した「友だち100人できるかなプロジェクト」は、コミュニケーションツールとしてのパソコンの価値を最大限に生かしている。ここで行われている多くの学校との交流は、学校間交流の多様性を物語っており、参考になる。最新機器を用いた派手な研究ではないが、こうした実践を大切にしたい。   

 ただ、見たところこの学級だけの交流で、継続性に疑問がある。確かに、単年度契約で交流することはやりやすい方法ではあるが、理想は学校間で取り組み、継続した交流になればと思う。

 学級単独のHPとしては、今日の一句など、見所が多い。

 http://www.ne.jp/asahi/momo/nao/ 

動画を活用した学社連携による学習展開

   岐阜県羽島郡川島町立川島小学校 埴岡 靖司

 おなじみ埴岡先生の実践。

 独立行政法人土木研究所自然共生研究センターと学校が連携して行った授業報告だ。壮大な実験施設を使った現場体験やそこで記録された動画を用いた授業は効果的だろう。報告文書からも十分読みとれる内容だった。

 これは、平成14年度文部科学省研究費補助金・奨励研究「河川実験施設と連携した小学校理科の動画コンテンツの開発」の援助を受けて行っている。こうした補助金は、実践の動機付けにもなり大切なことだと思う。

 ただ、埴岡先生の言う「学社連携」は、少し違うのではないか。独立行政法人土木研究所自然共生研究センターは社会教育機関とは思えない。学校と学術研究機関、いわゆる「学学連携」なのではないだろうか。

    川島小学校HP http://www-out.kawashima-e.gifu-c.schoolnet.gr.jp/ 

修学旅行親子TV会議

   マキノ町立マキノ北小学校 松田 幸夫

 TV会議を用いたリアル・コミュニケーションとしての活用例。

 ここでは、広島への修学旅行先から、学校にいる保護者とを結び、学習の報告、親子のコミュニケーションの促進を図っている。

 おもしろいとは思う。ただ、なぜかしっくりこない。

 せっかく広島へきたのだから、もっと他にやることがあるだろうと思ってしまう。親子のコミュニケーションも他に方法がありそうだ。報告も学校に帰ってからやればよい。

広島でしか見ることのできないものを見て、生の体験をしてほしい。

 学校HP    http://www4.justnet.ne.jp/~mk-kuri/ 

児童と取り組むビデオムービー制作

   茨城県玉造町立手賀小学校 数登 直樹 

 児童が総合的な学習の時間を使って30分のビデオムービーを作成するもの。

 これは、むしろメディアリテラシーの授業だ。題材を設定し、シナリオを作成、撮影法などを学習し撮影・編集、最後に発表会だ。活動は総合的だ。おもしろい。

 ただ、自分も以前中学校でビデオ作品の制作に取り組んだことがあるが、映画を作ることは中学生でもたいへん難しい。複数のカメラの確保、カメラワークとフレーミング、複雑な編集、音響と照明など難問続出で、結局完成まで至らなかった。

 また、学級全員で取り組むとなると、全員に役割が分担できるのか、多くは空白の時間になってしまわないか、個々に問題意識をもち、解決に至っているかなど、疑問が多い。実際には多人数では総合的な学習の目標をクリアするのは不可能だと思っている。

 否定的に書いてしまったが、ビデオ作品作りはたいへんおもしろい学習だ。環境さえ整えば挑戦してもらいたい。

  学校HP http://www.sopia.or.jp/tega/index.htm 

ネットで生き生き学校ビオトープ

   吹田市立西山田小学校 下村 研司

   吹田市立山田第二小学校 豊留 由美子

 ビオトープを校内にもつ3つの学校がネットで交流を行うもの。

 報告からはその成果が今ひとつ見えないが、鳥や虫、植物の専門家をかませていることがよい。

 西山田小HP   http://www.suita-osk.ed.jp/es/26-n-yamada/ 

 山田第二小HP http://www.suita-osk.ed.jp/es/21-yamada2/ 

やってみよう!10秒自己紹介

   宮崎市立池内小学校 水野 宗市

 交流学習を円滑に進めるために、10秒で自己紹介できるよう練習し、撮影・保存するもの。

 たいしたことのない実践に見えるが、実はこうした指導が大切なのである。自分のことを決まった短い時間で紹介することは、大人でもなかなかできることではない。しかし、現実社会ではしばしば出くわす光景である。

 しかも、テレビ会議などを使った実際の交流では、子どもは原稿を読むだけに終わるか、もじもじして先に進まないかのどちらかであることが多い。交流を円滑に進めるために、子どもに自信をつけさせるためにも、また自分を見つめさせるためにもぜひ取り組みたい実践である。これが生きる力につながるのである。

    http://www.mcnet.ed.jp/ikeuchi-s/h14/3-2/ 

はじめての国際共同学習 ABCBook

   大和市立桜丘小学校 島崎 勇

 KIDLINKという国際的な草の根のボランティア仲間との交流の報告。教員が翻訳をして子どもたちの世界との交流を支援している。方法的には、メールでの文章と画像の交換で目新しいものではないが、教員がこうしたボランティア仲間集めて組織していることがすばらしい。

 児童生徒に交流をさせようと思ったら、まずは教師のネットワークが大切であることがよくわかる実践だ。

      http://ed2.city.yamato.kanagawa.jp/s-saku/ 

ITで全国に広めるふるさとの味『日野菜』

   滋賀県蒲生郡日野町立南比都佐小学校  小嶋 和宏

 郷土の歴史から生まれた特産物「日野菜」の栽培・収穫・漬け物作り、さらにその種を交流校に送って異なる気候条件の下で栽培してもらうという「日野菜プロジェクト」の報告。他の学校との交流は数あるが、ここでは目的は明確で、しかも共通の体験から話題も生まれ、交流の中身に安定感を感じる。今後の交流の指針になるのではないか。

      http://www1.ocn.ne.jp/~nanpi/ 

校内発信から地域へテレビ放送で深める表現

   兵庫県神崎郡市川町立甘地小学校 松本 正樹

 これもメディアリテラシーの実践と言ってよい。学びの成果を、テレビ番組として制作し、校内に放送している。

 こうした番組作りは、ポスターセッションやパソコンを使ったプレゼンテーションと並んで、学習のまとめの表現活動の一つの柱になっていくのではないかと思われる。

 http://www3.ocn.ne.jp/~amaji/ 

   ホール10002

命を見つめる奇跡のIT活用

   岡山県立高松農業高等学校 津田 秀哲

 最も感動的な報告だ。

 島根の小学校と、岡山の農業高校畜産科の交流である。岡山の牛舎と島根を常時接続で結び、出産、手術、死をとおして、命の大切さや食の問題、名前の意味など学習が深まっている。記録を読むだけでも、その感動が伝わってくる。まさに、ドキュメンタリーと呼ぶにふさわしい。200qの距離を、ITという道具が取り払った好例と言えよう。その後の直接訪問した時の感動も想像できる。小学生と高校生の交流がここまで深まろうとは・・・。拍手を送りたい。

http://www.takano.ed.pref.okayama.jp/web_contest/usi_hp/index.htm に詳しく述べられている。

シンモク高校(ソウル)との異文化交流学習の実践

   兵庫県立西宮今津高等学校 佐藤 万寿美

   兵庫県立西宮今津高等学校 小西 和治

 全部で80の発表があるうち、兵庫県の学校・教育機関がかかわっているのが7つある。これはダントツに多く、以下、宮崎県5、岡山県・京都府3と続く。ITに対する力の入れ方がわかる。愛知県は一つだけだった。

 さて、この学校もITを利用した海外との異文化交流である。こうした国際交流は、小学生でも、中学生でも、高校生でも、その発達段階に応じて展開できることが大きい。

環境学習などでは、「前にやった・・・・」と言うこともおこるが、国際交流は続けてこそ価値がある。

 http://www.hyogo-c.ed.jp/~imazu-hs/ からは、国際交流や産学連携プロジェクト、車いすトイレマップなど、積極的な取り組みの様子がわかる。

ネットロボコン

   山梨県立甲府工業高等学校 手塚 幸樹

   有限会社 楽墨堂 小倉 康樹

 これはかなりすごい。

 ネットロボコンは「ものづくり(ロボット製作)」と「ネットワーク(多地点TV会議システム)」を結びつけたしい教育プロジェクト。全国の高校をネットワークで結び,実践研究を行っている。ねらいには次のようにある。

・ インターネットを活用した、ロボット製作やルール作り等、生徒同士の自主活動の推進

・ 多地点TV会議システムによる次世代コミュニケーション方法の確立

・ 映像と音声の生中継で全国ロボットコンテストを実施した新プロジェクトのアナンス

 テレビ会議の環境として楽墨堂のテレビ会議システムLIMを使用している。

http://www.laksmi.co.jp/ サーバシステムが低価格で、クライアントソフトはフリーで配布されている。注目したい!

共同学習による車椅子トイレマッププロジェクト

   兵庫県立播磨養護学校 田中 好國

   兵庫県立明石高等学校 松本 吉生

   兵庫県立西宮今津高等学校 佐藤 万寿美

   兵庫県立農業高等学校 鎌内 威至

   兵庫県立のじぎく養護学校 三宅 史敏

 車いすで入れるトイレマップを作る実践。これだけならよくあるが、ネットを使っ複数の学校で交流しているところがポイント。その方法は、Webによる情報発信、テレビ会議と掲示板の交流という定番である。

 相手と交流するには、

 1 相手のことがわかること

 2 顔が見えること

 3 継続できること

 4 集団でも個人でも参加できること 

が必要条件だと思う。そのためには、1→Webページ、2→テレビ会議、3→メール、4→掲示板とメール のそれぞれの特性を生かすことが大切になる。この実践は、これらの特性を生かした実践といえよう。

 マップ西宮編を見ることができる。 http://www.hyogo-c.ed.jp/~imazu-hs/ 

手話学習ソフトで新しい授業づくり

   南国市立教育研究所 宮川 啓

 手話の講師がいなくても手話の学習ができるように作成したソフトと活用法の紹介である。これを一人で作ったとしたらたいしたものだ。

   それはそうと、人口わずかに5万人の市に、教育研究所があることに驚いた。http://www.kochinet.ed.jp/nankoku-l/ 高知県の底力を垣間見た気がする。所長1名に職員は2名。その仕事は多方面にわたっており、その片手間でこのソフトを作ったとしたら驚異的でもある。

webを使った双方向授業実験

   札幌市立新琴似北中学校 浅井 信孝

   札幌市立石山中学校 澤田 茂信

 Web教科書を作成し、掲示板を活用しながら、授業協力校と授業協力者(大学教授、社会人など)と連携して授業を組み立てていく実践の発表である。このページから入ることができる。   http://www10.plala.or.jp/sapporoi/gikaweb/index.htm 

 掲示板をのぞくと、3校の生徒と、社会人によるやりとりをみることができる。

「ティー・セレモニー・プロジェクト」で文化交流

   宮崎県国富町立八代中学校 小松 浩康

 「ティー・セレモニー・プロジェクト」とは何かが今ひとつよくわからなかったが、自分の国のお茶の作法について互いに紹介し合うことを通じて、国際理解につなげていこうという活動らしい。この例では、八代中学校とスリナム共和国が交流を行っていた。

同校のHPから掲示板にはいることができる。ただ、交流と言うよりは、日本からの発信ばか りのようではあるが・・・。このあたりが海外の学校との交流の難しさであろう。

http://www.miyazaki-c.ed.jp/yatsushiro-j/ 

e-ラーニングシステムによる漢字学習の支援

   兵庫県立教育研修所 谷口 晋哉

 漢字ソフトの紹介。富士通のInternet Navigware の学習コンテンツ「漢字くん」を使用して、児童の満足度、定着率のデータをとったものである。

 漢字ソフトはいろいろとあり、正直言ってもっとおもしろそうなものもある。ただ、結局は教師の使い方の方が大切であり、こうしてデータを残して効果を実証することは貴重である。      http://www.hyogo-c.ed.jp/kenshusho/ 

【全体を通しての感想】

 あらためて報告冊子を見直すと、日本の最先端にふれた喜びを感じる。今年の特徴をまとめると次のことが思い浮かぶ。

○ 学校と産業界との関わりが深まった実践が多い。

○ 学校間交流の質が高まっている。

○ 海外との交流が定着してきた。 

○ パソコンを道具としてではなく、家庭からでも使えるような「環境」としてとらえた実践が増えてきた。

○ 映像伝送スピードなど、ハード面の進歩は続いている。

○ これまでのコンテンツの紹介から、どう授業で生かしたかという報告が増えてきた。
○ 携帯端末やロボットなど、新しいハード?を使った実践が登場した。

○ 教師の研修の報告にITを活用した報告が増えてきた。

○ 番組づくりの実践がふえ、メディアリテラシー教育へ移行できそうだ。

○ 情報教育は西日本ががんばっている。

   今後も、CECのサイトから、最先端情報をチェックしていきながら、大口町でできることを考えていきたい。