次回、1月9日は、土井による授業です。
「いいつあよたまみの通知表−人の評価は誰がするのか−」
2回構成の1回め。
「いいつあよたまみ」とは、江戸時代の代表的な政治家、家康・家光・綱吉・新井白石・吉宗・田沼意次・松平定信・水野忠邦のことです。
みなさんは、これらの政治家をどう評価するでしょうか?
この評価が、実は現代の世界の見方にも大きくかかわるとしたら・・・。
人の評価は誰が決めるのか、いっしょに考えましょう!
第404回 1月16日(木) 高橋先生にお願いします。
第405回 1月30日(木) 名古屋大学教育学部 柴田好章先生
第406回 2月13日(木) 宮田中学校 発表リハ、柴田先生のLINEについて
第407回 2月27日(木) 鈴木先生による模擬記者会見
第408回 3月13日(木) タイで活動した馬場さんの活動報告
第403回から405回までは、集会室A、集会室B、学習室を借りてあります。
駐車場は、出口方向に向けて、縦列駐車にしたいと思います。それでも、相乗りにご協力ください。警察署駐車場も適時ご利用ください
1 再び思考力について考える
最近の社会科研究の潮流が、「思考力・判断力」に重心が移っていることを以前に確認した。
それでは、その「思考力」とは何か?コンピュータを例に考えてみたい。
@ CPU(中央処理装置)のクロック数:頭の回転の速さ。
A CPUのコアの数:同時に処理できる能力。先週配られた職場のパソコンはクアッドコ ア。4つの仕事を同時にできるので、思考の柔軟性というべきか。 B メモリ:記憶力に例えられるが、思考する場合、いちいち記憶を引き出す(ハードディ スク)わけにはいかない。瞬間的な記憶物(知識)が常にメモリ上になければ使えない。
C OS、ワープロ等ソフト:どんなに性能の良いCPUやメモリがあっても、ソフトが なければ働かない。思考法がこれにあたるか。
人間に例えると、@ABは、脳トレや食事、睡眠といった健康の領域である。授業の中でレベルアップするのは難しい。
やはりCをいかに考えるかである。Cは、授業次第で、進化させることはできると考える。
さて、私はいつもの自作用語集には次のようにとらえている。あくまでも仮であるが…。
(1)思考とは
・ 外からの刺激によって生じた問題を,それぞれの人が持っている記憶をもとにして,自 分から適応していく過程
・ 疑問や課題を知的な概念の操作によって解決していく過程
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(2)思考力とは
・ 社会科の学力の中心的要素であり、社会的事象を、客観的に、より広く深く、より精密 に、より間違い少なく、すなわち科学的に捉える力
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上記「思考とは」の思考と、とらえが異なるが、説明としてはわかりやすい。
社会的思考力を分析すると、私は5つに分けている。他にも、いろいろな説がある。
(3) 社会的思考の5因子
関連思考・比較思考・条件思考・因果思考・発展思考
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(4)思考力の育成・・・確か有田先生か?
@ 経験と思考が互いに働き合い、発展性のある経験が続く時思考が深まる
A 書く。追究的な思考活動が発展していく
B 「なぜ?」に答えない。自分の考えを出させ、それを確かめるための新しい経験をさせる
C 訓練。分析と総合の経験を積む。
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これらは、速さはともかく、内容的にはコンピュータCの内容である。
ここで、以前に紹介した日本教材文化研究財団作成の資料、「思考力・判断力を問う中学校社会科テスト問題の開発研究」の目次、思考力の考え方を別紙で紹介したい。
毎日チェックしている The Huffington Post が、18日にフィンランドの教育を取り上げている。 http://www.huffingtonpost.jp/