トビハゼ

トビハゼと言う愛嬌のある魚をご存じでしょうか?
名前の通りハゼの仲間で、文字通り干潟を飛んで歩きます。

えっムツゴロウと、どう違うのとお思いでしょう。ムツゴロウとトビハゼは、ごく近縁の仲間です。だからよく似ています。ムツゴロウの方は、背鰭や胸鰭に、蛍光色のブルーの点々があります。トビハゼは、地味で干潟にとけ込むような色と模様をしています。トビハゼは、ムツゴロウよりもいっそう干潟という環境に適応して、長い間水の外に出ていられるのだそうです。

このトビハゼ、以前は、汐川干潟のあちらこちらで姿を見かけたそうですが、近年、稀になり、とうとういなくなってしまったかとその存在を危ぶまれていました。

ところがどっこい、トビハゼは、生きていました。まだ、往年程の数ではありませんし、大きさもずっと小さめだそうですが、元気に干潟の上を跳ね回っています。

この季節は、トビハゼの繁殖期にあたり、彼らはせっせっと口で掘って作った巣穴を大切に守っています。一度この愛嬌者の姿を見に来て下さい。(藤岡エリ子)


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