野草にはそれぞれ名前がありますが、だれが、どうしてこんな名前をつけたのかと
疑問を感じるものがあります。
例えば、ママコノシリヌグイは刺のある茎から、これで継母(ままはは)が継子(
ままこ)をいじめるのに使ったらよかろうと連想してつけられたと言われています。
でも、こんな名前は野草にとって迷惑な名前としか言いようがないと思います。
オオイヌノフグリなども同じで、果実の形から雄犬の陰嚢(睾丸)を連想してつけ
られたそうですが、可憐な花のこの野草には気の毒なことだと思います。
また、名前の由来がしっくりしないものもあります。春の花、スミレですが、その
名前の由来は大工さんが使う道具の墨壷(墨入)からだとされていますが、連想が
しにくいのではないでしょうか。
東京書籍出版の「植物名の由来」中村浩著では旗印の隅入れに由来するであろうと
してあります。この本は違った角度から由来を取り上げてあります。
野草名の由来もときにはいろいろな説があり、ひとつをもって由来と思ってしまう
ことは避けなければならないものもあることを知っておくことです。