カラスウリはカラスが食べるからだとかカラスが食べるには丁度よい大きさだからつけられた名前であると言わ
れています。
ここで問題になるのは本当にカラスが食べるのだろうかと言うことであります。「カラスがカラスウリを食べて
いるのを見た人はいませんか・・・」と情報を集めた方がみえますがなかなか情報が集まらなかったようです。
あの赤くなったカラスウリをカラスが食べるところを観察するのは容易なことではありません。それこそ防犯カ
メラならぬカラス観察カメラでも設置しないと発見できそうにもありません。さらにカラスウリはあちらこちら
にありますからカメラを設置したところへ飛んでくる可能性はきわめて希なことと思います。と言うようなこと
で事の真偽は迷宮入りになりそうだったのですがあらぬ観察からそれを確認することができたのであります。
結論を述べればカラスはカラスウリを食べていたのです。それもキカラスウリもでした。何から確認できたかと
言いますとそれはカラスの糞を調べたのです。愛鳥家の方がカラスの糞についてどのような草木の種子が混入し
ているかの調査を長年にわたってされたのです。そのデータによりますと間違いなくあの独特の形状をしたカラ
スウリの種子が見つかっているそうです。また、柿の種のような扁平なキカラスウリの種子もあったそうです。
これでカラスウリの名前はカラスが食べるウリだからと言えますね。なお、カラスはハシブトカラス、ハシボソ
カラスの両者が見られる地域での調査なのでどちらが食するかについては何とも言えないそうです。
注) カラスの糞についての調査は愛知県蒲郡市西浦地区です。
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