男女混合名簿特集 いろいろなサイトからの寄せ集めです
男女混合名簿 評判は上々
京都市教委は、本年度に小、中学校五校に調査研究を依頼した「男女混合名簿」の効果や課題についてまとめた。子どもたちや保護者の意見は全体的に肯定的で、市教委は「固定的な性別役割分担意識を見直す契機になれば」と、導入を促進する考えだ。
調査研究は、男女平等教育の観点から近年、増えている男女混合名簿を学校現場に導入する際の資料として活用してもらうため、昨年四月から十二月にかけて導入校の御所南、梅小路、山王の三小学校と柳池、桂の二中学校で行った。
その結果、小学校では、「いつも男子が先という女子のわだかまりが解消されてきた」、「男子同士、女子同士が集まることが少なくなってきた」、中学校では「当然と思っていたことのなかに差別につながることが含まれている、と感じた」、保護者からは「男女の人権について考える良い取り組み」など、肯定的な反応が寄せられた。
その一方、「男女別の統計をとる時に集計ミスをしやすく、性別を示す印を付けるなどの工夫が必要」や「保健関係は男女別の方が良い」などの課題や要望も報告された。
市教委は「男女平等教育推進の効果がうかがえた。名簿の作り方は校長に権限があり、各学校で活発な論議をしてほしい」としている。
現在、京都市立小学校では百八十一校のうち二十七校、中学校は七十九校のうち三校が男女混合名簿を実施している。
混合名簿の実施は、小学校の場合、政令都市では大阪市や横浜市などですでに九割を超えているという。
男女混合名簿進まず/女性グループ調査で判明
−鹿児島市立で採用、小学27.6%、中学6.3%
男女混合名簿を採用している鹿児島市立の小学校は本年度27.6%、中学校は6.3%にとどまっていることが、同市の母親たちの調べで分かった。全国27の中核市の導入率も調べ、鹿児島市は小、中学校とも13番目だった。母親たちは「区別が差別につながることがある。男女共同参画都市宣言を機に混合名簿の導入を進めて」と願っている。
同市の男女共同参画リーダー研修に参加した7人が、男女共同参画社会へ向けた教育現場での取り組みの指標に、と調査した。男女共同参画センター(サンエールかごしま)で9日あった市民企画ワークショップ「21世紀夢の子育てパラダイス計画」で、保育制度の現状などと合わせて発表した。
「男女混合名簿」とは男女の別なく、50音順に並べた名簿。鹿児島市は、小学校のうち一部使用も含めて採用しているのは、58校中16校、中学校は32校中2校。
中核市のうち、宇都宮、長野、静岡、浜松、堺、高松の6市が小、中学校とも100%導入している(2000年4月現在)。
私立校では中学が5校中2校、高校は5校中3校が導入している。うち女性を先にした名簿を使っている私立校が同じ学園の小、中、高各1校あった。
当日の参加者からは「男女別だと、何をするにも男が先で女が後、という意識が刷り込まれてしまう危険がある」という声があった。一方で混合名簿の意味を知らない人も目立った。
報告では混合名簿の採用が進まない原因として(1)男女別名簿が差別につながる、という意識がない(2)男女別の方が便利とする考え−などを挙げた。
調査の中心となった同市西陵3丁目の有野春美さん(44)は「鹿児島市の小学校では1998年度の9校に比べて倍増しており、変わりつつある。IT(情報技術)時代に利便性は理由にならない。もちろん名簿だけ変えても、教師や保護者の意識がなければ意味がない。混合名簿導入を男女対等な教育を考えるきっかけにして」と望んでいる。27中核市では導入率13番目
平成10年度から、草加市教育委員会から「男女混合名簿等の取組」協力校として委嘱され取り組んでまいりました。
写真は、4月当初の進級記念写真ですが、座席順をご覧ください。このようなところにも男女平等教育が浸透しています。
その他の取組として、「出席簿」「生徒名簿」「健康観察の記録」「靴箱」「教室内のロッカー」「入学式、卒業式に係る名簿・整列・座席」「卒業証書授与台帳」「指導要録」「進路用調査書及び一覧表」「成績処理」等があげられます。
男女混合出席簿について http://www6.plala.or.jp/kokosei/hr/kongo.html
男女混合名簿ってなあに? http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/gender/03/q05.html
<2001年4月3日>
男女混合名簿
まず試してみることだ
那覇市立開南小学校は、この新学期から男女を区別しない混合名簿を、県内では離島・へき地校以外で初めて取り入れる。
入学式や始業式で、名前を呼ばれる子どもらは一体どんな反応を示すだろう。案外、けろっと受け入れるかもしれない。父母の反響はどうなのか。
試みを注目したい。
新しい名簿は、学校に近い居住区の方から五十音順で決まる。これまでの男の子、女の子と分けていた名簿からすれば百八十度の転換と言えよう。
毎日の出欠だけでなく、卒業式での卒業証書の手渡しも名簿の順序となるのではないか。
これまで「慣例だから」とか使いやすいなどの理由で、男子を先とする名簿が学校では続いてきた。男女平等を目指す社会にあって、混合名簿の導入は避けて通れない時代の要請とも言えそうだ。
全国の小、中学校では混合名簿の導入が五割を超える。だが、県内で実施しているのは離島やへき地のわずか八校で、全体の一%にも届いていない。
男女混合名簿にすると、確かに学校の面倒が増える。
国や県、市町村の教育行政が学校に求める男女別のデータは数多い。例えば体力診断テストや読書量調査、達成度テストなどの書類だ。提出には並べ替える手間が生じる。
「事務がさらに煩雑になる」との指摘は理解できる。
しかし、そのことに学校現場がこだわっていたのでは導入へ進まないのではないか。コンピューターの普及で、事務的な処理がたやすくなっているともいう。
混合名簿は学校の中だけでなく、父母や児童・生徒にも投げ掛け、広く論議してもらいたい。
男女混合名簿にしたからといって、児童の意識が直ちに変わるとは思えない。が、個性や人権問題にも気を配る男女混合名簿の試みが、男女共同参画社会を前進させることになるのではないか。
開南小の試みが、男女混合名簿をほかの学校へ広げるきっかけとなるのを期待したい。
−特集− さようなら ボーイファースト 男女混合名簿の導入
伊丹市女性情報誌 でるくい 第7号より
発行:伊丹市市民文化部女性政策課
皆さんが小学生だったときの学級名簿のことを覚えていますか。男女別の五十音順でしたか、それとも生年月日順の男女別名簿でしたか。どちらにしても、「男女別かつ男子が先の名簿」だったのではないですか。
伊丹市では、平成11年度には、伊丹市立の全幼稚園、小・中・高等・養護学校で男女混合名簿が導入になりました。名簿なんて出席をとる時と、卒業式くらいでしか使わないから、どちらが先でもいいじゃないというあなた、たかが名簿、されど名簿なんです。なぜか?を考えてみましょう。
男女混合名簿とは
1番あおきひでき、2番いとうまさお、3番うえだたける…・21番あいもとともこ、22番いのうえようこ…・これは男女別名簿ですね。でも、なぜ男子が先なのでしょうか。こんなふうに考えたことはありませんか。1番あいもとともこ、2番いのうえようこ…21番あおきひでき、22番いとうまさお…
東京都国立市のある小学校の先生が、ためしに女子が先の名簿を使いました。男子も女子も1年間は何も言わなかったそうです。ところが、学級がもち上がった翌年、やはり女子を先にした名簿で出席をとったところ、男子から『2年続けて女子が先だなんてずるいよ。今年は、男子が先。』とクレームがついたのです。今まで女子から『いつも男子が先でずるい』なんて言う声は上がったことはありませんでした。これはどうしてなのでしょう。中には、いつも男子の後だ、と思った女子もいたかも知れません。それならば、男女ごちゃ混ぜの名簿にしてみよう、と採用したのが、男女混合名簿です。
先ほどの男女別名簿を混合名簿にすると、
1番あいもとともこ、2番あおきひでき、3番いとうまさお、4番いのうえようこ、5番うえだたける、とこんな風になります。男女取り混ぜて、完全に五十音順に名前が並んでいる名簿です。
男女別名簿が与えたかもしれない影響
名簿が男女別ですと、学校での様々な活動も男女に区別されてしまうことが多いように思われます。
たとえば、小学1年生が入学式で初めて目にする自分の靴箱には、男子には青い印が、女子には赤い印が付いてはいませんか。また、ランドセルは、女子は赤を、男子は黒をできるだけ使用してください、と入学前の説明会で指示する学校もある(伊丹市にはありませんが)と聞きます。
教室の机の順も、男子と女子に2列かあるいは、男子が先に並んで、続きに女子が並ぶ並び方というのが、男女別名簿にのっとった並び方でした。クラス写真や朝礼でも、男女別々に並んでいました。
男女別々にすると、見た目にはとてもすっきり見えます。でも、意識としてはどうでしょう。まるで、同じ人間でありながら、男と女は別の生き物であり、そのため男と女は別々に行動するのが当たり前のように感じてしまわないでしょうか。常に男子が先であれば、男と女は違う、そして女はいつも男の後、と無意識に思ってしまう子どもが育ちはしないでしょうか。
男女混合名簿が与えた影響
国立市の小学校の先生が男女混合名簿を使ったことで、以前と変わった点として、
一、教師が、男子は…女子は…という見方をしなくなった。性別を超えて、一個人として見るようになった。
一、女子が元気になった(女子と一くくりにされないことで、個性を発揮しやすくなった。)
一、クラスの仕事に、男女の区別を持ち込むことがなくなり、男子も女子も自由に選べるようになった。
また、子どもたちからの感想としては、
一、男子と女子が仲良くなった。
一、班のなかで、女子が自分一人でも恥ずかしくない。
一、男子うるさい、と注意されることがなくなった。
などをあげています。
実際例として、昭和40年頃、大阪市阿倍野区の公立高校でも当時にしては珍しく、混合名簿が使われていたそうです。そこの卒業生の女性は、「最初は中学生のときと違うのでびっくりしたけど、クラス全体で男子と女子の仲がとても良く、50歳近い現在でも、男女の性別を超えた友達付き合いが続いている」と話してくださいました。
伊丹市の取り組み
伊丹市では、平成8年に『伊丹市女性のための行動計画』の策定をうけて、伊丹市立の全幼稚園、小・中・高等・養護学校に、男女混合名簿の平成11年度完全実施に向けての働きかけがありました。それ以降、実施校園数は次第に増え、目標通り平成11年度には、伊丹市立の全45校園において、混合名簿が使用されています。
(表1参照)
平成8年度の4校というのは、教育委員会からの働きかけがある以前に、現場の先生方の人権教育に対する観点から、積極的に混合名簿が導入されていた学校です。導入にあたって一番大変だったのが、中学校だったそうです。これは、進路が男子校・女子校に分かれるので、男女別のデータも必要なためです。
とりあえず、平成11年の4月には混合名簿でスタートしましたが、プログラム変更が必要で業者委託をすれば、数千万円の費用がかかります。名簿の変更のためだけに多額の予算は取れない、かといって名簿をこのままにしておく訳にはいかないと、現場の先生たちは悩みました。それならば自分たちの手で変更してしまおう、と先生方は夏休み返上でプログラムの書き換えに取り組みました。
男女混合名簿導入の意図について、保護者に対しては、学校通信や懇談会で説明のあった学校もありますが、全ての学校で十分な説明があったとは言えないようです。また、先生の中にも、児童・生徒たちに対しても、説明をした先生・何も触れなかった先生とまちまちだったようです。今後各学校で催される人権参観あるいは保護者向けの人権セミナーなどで、伊丹市の男女平等教育に対する熱心な取り組みをアピールし、家庭・地域でも男女平等教育について深く考える機会を提案してほしいと思います。
男女平等教育のこれから
子どもたちは、学校で先生が行う行為や態度、日常的なやりとりから、男子に期待されていることや、女子だけに求められていることを暗黙のうちに学び取ってしまうことがあります。先生側も全く意図していないのに、子どもたちから差別だと言われたりすることもあるでしょう。今まで常識だったことや、従来通りのやり方では通用しないこともあります。『男は度胸、女は愛嬌。』という例をとっても、そうだな、と思う人もいれば、女は愛嬌さえあればいいのか、女性蔑視だ、と言う人もいます。男女の性別の特徴や役割を決め付けるような言動には、教育の現場では特に慎重になるべきでしょう。そして、突っ込まれるから避ける、のではなく、その根底にあるものをよく考えていただきたいと思います。
先生方には、男女混合名簿の導入を「仏作って魂入れず」ということにならないように、固定的性別役割意識の見直しをさらに図っていただきたいと思います。伊丹市は、阪神間の7市の中では、比較的早い時期に混合名簿の導入を決定しました。そんな伊丹市ならではの、『魂』の入った男女平等教育に対する今後の取り組みに期待します。
最後につけ加えるならば、家庭・地域の協力がなければ、学校の男女平等教育は完結しません。子どもの教育を学校に任せっぱなしではいけないのです。私たちも、「男のくせに、女だてらに」などと言う言葉を使うのはもうやめましょう。男・女と差別しない私たちの姿勢こそ、子どもたちの手本になると思います。
(文責・眞由美&ばんこ)
【 参考資料へ 】
伊丹市立学校園混合名簿の道のり(表1)
幼(17)小(17)中(8)高(2)養(1)
H8年度 この時期すでに小学校4校で実施
(小中25校中)
H9年度 26校園実施 (全45校園中)
H10年度 33校園実施 ( 〃 )
H11年度 45校園全校実
男女混合名簿の早期実施を
・男女共同参画社会の実現を目指して、平成11年6月に制定された男女共同参画社会基本法
の第4条には「社会における制度又は慣行が男女の社会における活動の選択に対して及ぼす影
響をできる限り中立的なものとするように配慮されなければならない。」とあります。また、
埼玉県男女共同参画推進条例第3条第2項には「男女共同参画の推進にあたっては、性別によ
る固定的な役割分担等に基づく社会における制度又は慣行が男女の社会における活動の自由な
選択に対して影響を及ぼすことのないよう配慮されなければならない。」とあり、第9条第2
号には「学校教育をはじめとするあらゆる分野の教育において、男女共同参画を促進するため
の措置を講ずるように努めること。」とあります。21世紀社会を担う子どもたちを育てるた
めに教育の果たす役割の大きいことを考えると、教育現場で男女を区別して取り扱うことは男
女平等教育を推進する上で障害となります。名簿についても、慣行として分けられていること
を見直す必要があるものと考えます。
・県では条例の制定にあたって、条例に盛り込むべき事項についてアンケート調査や広聴集会
等を行っていますが、その中で、学校教育については混合名簿の推進、男女別の解消・男女共
学の推進についての規定を求める意見が多く寄せられています。
・平成12年3月に出された「埼玉県男女共同参画白書」によると、「男女平等意識・実態調
査(平成9年度)」において、「学校で出席簿の順番など『男子が先』という習慣をなくす方
がよい」かどうかについては、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」が 50.6%で
半数を越えています。今後もこの割合は増えるものと予想されますが、埼玉県の男女混合名簿
の実施状況をみると、平成12年5月現在で小学校14.4%(平成11年5月現在9.4%)、
中学校8.3%(同4.3%)、平成12年11月現在で高等学校22.2%(同19.8%)
となっており、実施率は伸びていますがまだまだ低い状況にあります。
・「2001彩の国男女共同参画プログラム」でも男女混合名簿について、「学校現場で使用
されている『出席簿』等は、男女を別にして『男子が先、女子が後から』という順序になって
おり、男女平等原則のもとで教育活動が行われるはずの学校において、女性は男性に次ぐもの、
劣るものという考えを生む危険性があると指摘されています。こうした指摘からは、男女を一
緒にして並べる『男女混合名簿』の導入が求められています」と施策の方向が示されています。
・埼玉県では、幸手市、桶川市、吹上町の小・中学校では100%混合名簿を実施しています。
他の地方自治体の例でも、大阪市では小学校の97.9%、中学校の68.9%が、横浜市で
は、小学校の100%、中学校の61.3%が混合名簿を実施しています。実施校の生徒はご
く自然にそれを受け止めており、教師は今まで様々な場面で、「男子」と「女子」という性別
によるかたまりとして生徒をみていましたが、混合名簿になってからは生徒一人ひとりが良く
見えるようになったと感想を述べています。
・平成12年9月の埼玉県議会において、出席簿の男女混合名簿に関する質問が出されました
が、教育長は「県立高校については、各学校で男女混合による出席簿の導入に向けた検討を行
うよう指導してまいりたい。また、小・中学校などについては、各市町村教育委員会に対し、
男女混合による出席簿の使用について検討するよう働きかけてまいりたい」と答弁されており
ます。教育局では、高等学校長会などでの指導を続けられるとともに、公立小・中学校に対し
ては、市町村教育長や各教育委員会指導室などを通じて働きかけを積極的にしておられ、その
姿勢に対して敬意を表したいと思います。
・男女平等教育を積極的に進めていくために、県教育局はその第一歩として、県立高等学校の
混合名簿の早期実施に踏み切るよう強力に指導していただくとともに、市町村に対してもより
一層積極的な働きかけを続けていただきたいと思います。
【男女】混合名簿の実施率は中学校4割 滋賀
第138回社楽より
………………………………………………………………………………………((((((News
滋賀県内で導入が進められている児童・生徒の男女混合名簿の実施率が、小学校では8割近いのに対し、中学校では4割程度と倍近い格差があることが分かった。
今年度の実施率は、小学校79%▽中学校42%▽高校68%。県が男女共同参画の基本計画「パートナーしが2010プラン」を始める前年の1997年度は小学校49%▽中学校22%▽高校47%で、全体として実施率は高まっているが、中学校の遅れが目立つ。
県教委によると、混合名簿の使用は学校長が決定。格差については「男女共同参画に向けた地域の意識の格差などがあるのでは」と推測している。管内の学校の実施率がゼロという自治体も4町ある。県の計画では、2010年度に実施率100%の達成を掲げているが、西堀末治教育長は「目標年度にこだわらず、できるだけ早く達成したい」と答弁した。
出典は
「混合名簿導入強化を」埼玉県の苦情処理委が意見書
社楽144回
男女差別などの問題を調査する埼玉県男女共同参画苦情処理委員はこのほど、県教育局に対し、県立高校での男女混合名簿の導入に向けての取り組み強化を求める意見表明書を出した。県内の公立高校で混合名簿を導入しているのは約2割に過ぎない。
同委員は、昨年4月施行の「男女共同参画推進条例」に基づいて学識経験者、弁護士の3人をメンバーに発足。男女差別問題などについて県民からの苦情を受けて調査し提言する組織で、提言には、法的な拘束力はないが、助言や、意見表明、勧告ができる。昨年10月に所沢市の女性からの苦情を受け検討してきた。
混合名簿を導入しているのは162校中36校の22・2%。委員は県教育局の取り組みが十分でないと指摘し、教育局が県立高校に強力に指導するよう意見表明した。県教育局指導課は「意見表明を受け、混合名簿導入をできるだけ早く全面実施できるよう努めたい」と話している。
EduMailより
多治見市では男女混合名簿を使っています
無意識のうちに男女を区別したり、差別したりすることをなくそうと、学校現場では、男女混合名簿の導入が始まっています。多治見市では、今年4月から市立の全小中学校で男女混合名簿を取り入れました。これまでの「男の子が先、女の子が後」という順ではなく、全員が五十音順に並び、子どもの頃から「男女平等」の意識の醸成に努めています。
2001年度、西成東小学校で男女混合名簿を実施する
幼いときからの男女平等意識の形成は、男女共同参画社会の確立にとって大切なことです。たとえば「男が先・女は後」と言った意識の最も象徴的なものが男女別名簿です。その意識の解消のために、学校教育では男女混合名簿(*)を導入します。
また、男女平等教育指導資料などを作成し、教育活動で活用するとともに、児童・生徒を対象に作文やポスタ−、標語などのコンク−ルを行い、子どもたちの男女平等意識を培っていきます。
(1)学校の出席簿などに、男女混合名簿の導入を図ります。
(2)男女平等教育指導資料を作成し、教科・道徳特別活動などに活用します。
(3)学校で使用する児童・生徒の関係書類などをジェンダーフリーの視点から見直します。
(4)男女平等教育推進委員会の設置や男女平等教育推進校の指定等に取り組みます。
(5)個性を生かした進路指導を行います。
(6)男女平等意識を育てる作文、ポスタ−、標語のコンク−ル等を実施します。
(7)幼児教育に携わる職員の研修機会を充実します。