「子どもに語ろう」推進事業
 家庭教育フォーラム 尾張地区推進大会
                           平成18年11月25日(土)
小牧市市民会館
 
講演  目白大学大学院心理学研究科教授  谷田貝 公昭氏 
 演題「現代親子人間模様−親と子の関係は子どもとの成長ととともに変化する−」
 
 今日のテーマは私の専門ではなく、私は手を使うとぼけないということを研究している。教育に応用すると、小さいときから手を使う子育てをやるといい。この近くにある京都大学霊長類研究所の研究でもかなりわかってきた。
 心理学の世界でいうと、子どもというのは、1年ぐらいまでの赤ちゃんの時期がある。次は幼児期で、これが小学校就学まで。続いて児童期が小学校の時。続く青年期が中学から22歳まで。
 今から20年ほど前から、青年期を22で切らない方がいいという意見があった。なぜなら、自立しなくなったから。
 私は、大学で学生部長を9年半やった。学生部長というのは、常に学生と接するので命をねらわれる立場だ。(笑)マシンガンを持っていた。(笑)
 今の大学生は人間離れしている。日本語は通じない。外国語は全く通じない。20歳だと思うから腹が立つ。(笑)7がけだと思えばよい。(笑)20×0.7で14歳。こんなものかなと思う。20だと思うと腹が立つ。
 学生と今旅行に行くとする。朝、具合の悪い学生が出てくる。「今日休みます」と、本人が電話するのは10分の1。(笑)ほとんどが馬鹿な親が電話をしてくる。(笑)幼児期と同じだ。
 
 以前に女子大へ18年いた。やめるときに担当者が「相談にのってほしい」と言われたので断った。相談というのはたいていいい話はない。(笑)しょうがないから何かと思って聞いたら、新入生が毎晩家に電話している子がいるという。3日間、泣きながら、お金を持って公衆電話をかけている。聞いてみると、青森県の子で、これがとんでもない親父だ。飛行機で上京するときに、飛んでる飛行機の中で耳元に、「○○ちゃん、帰ろう。○○ちゃん、帰ろう。」と言ったそうだ。(笑)日本の法律では、一度飛んだ飛行機は着陸するまで降りられない。(笑)ドアでも開けて降りようという魂胆か。その父親は学校の寮まで送ってきて、青森へ帰った。しかし、娘の耳でその声が響く。電話すると、親父も泣くんだそうだ。よく聞いてみると、おやじから先に泣き出すようだ。(笑)40分も。
 親父が青森から出てくるというので、4日目に会ってほしいというので断った。聞くと親父は学校の先生だそうだ。(笑)とんでもない。学校の先生はいいのがいない。(笑)私は上等の方。(笑)仕方ないので会ってみると、大学をやめて連れて帰りたいそうだ。
 ひどいのは親父の方だ。大学の納入金は100万円を越える。しかも、途中でやめても返さないシステムだ。寮もただではない。この子は、4泊5日で150万円ぐらいかかったことになる。高級ホテルも及ばない。あの子は、あの親父が生きている間はお嫁にもいけない。(笑)この(幼児期)時期のままここ(青年期)に来ている。
 大学の入学式や卒業式には親が佃煮にするほどたくさん来る。(笑)来ることは悪くはないけど、多すぎる。毎年卒業生が700人しか出ない。講堂は1500人入れる。消防署にないしょで、パイプ椅子入れて、2100席ほどつくる。卒業生は700人で、在学生は1名。送辞というのを読んでもらう。後は、全部保護者。勘定が合わない。一族郎党で来ている。問題は単純ではない。
 みなさん大丈夫?最後は捨てられるよ。(笑)あははじゃないよ。(笑)
 
 女性は男性と180度違う。これは今年の学会で出そうと思っているやつだ。(笑)女子学生はうるさいので「うるさい」というと、自分とは思わない。男子学生は自分たちのことかなとわかる。女子学生は、「おめえだよ。」と言わないとわからない。しかし、名指しで怒ると大変。死んでも恨む。(笑)それなのに、いい話をすると、私のことだと思っている。(笑)煮ても焼いても食えない。私は関係ないと思ってはいけない。皆さんも今日の話に入っている。(笑)
 女の人は脳を使っていない。口から出任せ。(笑)女子学生と旅行すると、決まって旅先で食いたがるものがある。昔のことで忘れちゃった?それは、“アイスクリーム”。(笑)体がのぼせている。
 私は間食をしない。私はアル中だから。(笑)今日は飲んでいない。でも帰りには飲む。
電車の中で、日本酒を5,6本飲む。毎日、家ではビール飲んで、その後に日本酒を5合飲む。それを365日1日も欠かさない。その生活が40年続いている。医者には行かない。何を言われるか見当がつくから。(笑)以前には、12時間で4升飲んだ。酔ってやめたのではない。くたびれたから。背骨が曲がっているので座って飲むのは案外疲れる。いい姿勢があれば、あと2升は飲めた。だから間食はしない。
 ケーキを食べている女性を観察していると決まって話題は一つ。「最近私太っちゃったの。」(笑)言いながら、ちゃんと食う。(笑)どうもあいつら脳を使っていない。(笑)ほとんど口からごまかし。(笑)「あいつ、またなんとかさんのこと言っている。」と思ってははいけない。これは、あなたのこと。(笑)
 
 乳幼児期の母子の関係はいい。それには理由がある。コミュニケーション。2000回は食事でいっしょに行動しているからと言われていた。しかしこれが覆された。
 大切なのはスキンシップだった。肌と肌とのふれあいがいいそうだ。
 みなさんは、子育てに失敗した。(笑)俺を呼ぶのが遅すぎた。(笑)。30年前に呼べば、この辺の子はみんないい子になった。(笑)
 今は、“おんぶ”をしなくなった。アメリカから、なぜ日本はおんぶをやめたんだと見直しを迫られている。
 私の今日の話は、みなさんの子には遅すぎた。でも、孫の時には使える。(笑)過ちは2度繰り返してはいけない。(笑)
 日本では、30年くらい前からおんぶをしなくなった。
 私の家でも、ベビーカーを買いたいと言ったので、私が「必要ない、おんぶひもを買ってくればいい。」と言ったら、古いと思われた。
 おんぶしていればスキンシップができる。母子で目の高さもそろうから同じものを見ることができる。美しい花を共有できる。
 ベビーカーは違う。高さが全然違うので、花がきれいと言っても、子どもは全然違うものを見ている。審美眼までおかしくなる。
 おんぶは、危険が迫れば逃げればいい。いっしょに逃げることができる。しかし、ベビーカーだといっしょに逃げられない。中には、ベビーカーを盾にして逃げる親もいるかもしれない。(笑)
 かみさんは納得しない。ついに自分の母親を連れてきて、「ベビーカーは私が買いますから。」とまで言った。「買うのは結構だけど乗せないよ。」「お母さんが乗りたければ、私が押しますよ。」と言ってやったらさすがに買わなかった。(笑)
 NHKでスタジオ102という朝の番組がある。あの頃やっていた人は桜井洋子さんだけまだ出ている。当時、日本一嫁さんにほしい人だった。あの頃決めておけばよかったのに。まだ一人者。人間チャンスを逃すとだめ。(笑)
 あの番組でベビーカーを取り上げた。愛育病院の医者が出た。私は、テレビの前で正座して待っていた。その医者は、私の今の話と同じことを言った。そうしたらかみさんは納得した。(笑)俺が言って納得しないのに…、馬鹿の証。(笑)
 子どもは背中で育てろ。足が曲がると言うが、それはない。4,5年おぶり続ければなるかもしれないが、そんな人はいない。もしいれば、それは生まれつきだ。(笑)
 
 幼児期。この時期は、しつけをしっかりやる時期。どうしてもやらなければいけないことがある。幼児期の重要課題がしつけだ。基本的な生活習慣をしつけることだ。
 しつけとは、その国の民族社会が時間をかけてつくったものだ。アメリカの発達心理学者、アーノルド・ゲゼルは、しつけを文化適応と呼んだ。しかし、最近の子の親はやらなかった。そのまま小学校に入れて、高学年から問題行動となって表れた。この時期はまさに勝負。この時期に、親がどこを見たかでわかる。
 基本的な生活習慣ができていなくて、成績のいい子はいない。もしいたら、臨床的な意味がある子。(笑)
 俺は生まれつき性格が曲がっているから、勉強、勉強という親がいたら「勉強に恨みでもあるとのか?」と思う。学校の勉強は役に立たない。思い出してほしい。生活で学校の勉強が役に立ったか?
 以前文部省の委員だったが、こんなことばっかり言っていたらある日手紙が来た。「もう来なくていい」だって。(笑)
 算数は大きな山場が分数のわり算・かけ算。これがクリアでない子は、俺みたいにひっかかる。出口のないトンネルに引っかかる。これは死んでも出られない。(笑)自慢じゃないけど、分数の割り算なんて、学校を卒業してから一回も使っていない。(笑)全く困らない。(笑)ようかんを食べるのに、分数は使うけど、分数のわり算は使わない。
 もっと大切なことがある。これをしっかりすること。
 目白大学が顧問会をつくった。年2回ほど会食会をする。数年前、よその大学の教授が意見を言った。それがよくしゃべる。(笑)すぐ馬鹿だとわかる。(笑)「これからの大学の卒業生は、最低2カ国語は話せて、コンピュータが使えないと役に立たない。」と発言した。そうしたら、某大企業の幹部の人がこう言った。
 「そんな学生なら我が社はいらない。私の社員は、外国語は3ヶ月後にペラペラになる。コンピュータもすぐ使えるようにする。そうでなく、人柄のいい、人間性のいい人を育てて企業に送ってほしい。教育は会社でやる。」今は、大学より企業が進んでいる。
 基本的生活習慣とは、食事の習慣と睡眠の習慣。
 メモなんて取らなくてもいいですよ。メモを取るというのは、忘れようとしていること。
どうせ忘れるなら書かない方がよい。帰ってから、後でメモを見ることはない。(笑)
私の話はメモしなければいけないほど難しくはない。この程度のことは、聞いて頭に入らなければ、生きている意味がない。(笑)
 基本的生活習慣は、排泄の習慣、衣服の着脱の習慣、清潔の習慣の5つである。文科省のいう基本的な生活習慣ははもう少し幅が広い。これに、安全、礼儀作法が入る。
 しつけは、農家の人が、苗代から本田に苗を移すときに「しつける」と言った。それが転じて、衣服のしつけ糸になった。衣服のしつけは、最初から最後までいらない。大事なところだけが縫って、形が崩れなければよい。ある程度でしつけてあれば、後はしなくても形が崩れない。
 家庭のしつけも同じ。みなさんは失敗した?(笑)お孫さんの時にやって。(笑)
 
 こういう人を知っているか?森政弘。ロボット研究家で有名。東京工業大学名誉教授。
先日、この先生の話を聞いた。東工大大学院の目的は研究者養成。そこで問題を出した。
「地下鉄にはなぜ窓があるか考えよ。」
 全部鉄板だったら息苦しい?それではだめ。人が考えられないことを考えるのが正解。
それが理系では大事なこと。突飛なこと、これが公教育では育てられない。発想は遊びや仕事で身に付く。そうしないから、大学生は人間離れしている。
 関東のテレビ局では、日曜に森本さんがやっている番組がある。撮影現場に行っていないから分からないが、もしその場にいたら殴りそう。例えば、茶碗蒸し作れと言ったら蒸籠をガスコンロにかける。(笑)そこに火を付ける。当然蒸籠が燃える。(笑)それでおおさわぎ。だめだこれはと思った。
 大学生はひどい。知り合いの息子で、やになったそうだ。魚を焼いていたら、そこにやって来た。「大根おろして」と言ったら、大根を棚から床に下ろした。(笑)
 みなさん、最後は捨てられる。
 広島大学の森ちひろという遊びの研究者がいる。最近定年になった。学生に、「子は鎹」と言ったら、一人の女子学生の目がちょうつがいを追っていた。
 数年前、臨床心理学で教えているやつが、最近の学生には日本語を教えなくては講義にならないと言っていた。学生に、「人間は誰でも恐ろしいものがあるはずだ。君は何が恐ろしいか?」と、一クラス全部聞いた。全部聞いたら学生がこう言った。「先生は何が怖いのですか?」僕は、「山の神が恐ろしい。」と言ったらシーンとなった。よその大学で言ったら、全く通じない。冗談は解説をつけたらおもしろくない。なんでこんなになった?
 
 今度は児童。この時期の親子の関係はごたごたがない。ごたごたがあれば異常。こんな所にいてはいけない。(笑)早期発見、早期治療が大切だ。この時期は、親子より、対先生、対友だちの関係が強い。親子で問題になるのは成績ぐらい。
 笑っていてはダメ。頭の善し悪しは、父母どちらに似る?聞いた話だが、6対4で母に似る。今日はこれだけ理解して帰ってほしい。学期末に子どもが通知票を持ってきても怒らずに済む。小学生をもつ母がいたら、まず通知票を探して出して。なければ学校に問い合わせればよい。20年保存の義務がある。あっ、間に合わないか。(笑)
 家族で一斉に通知票を見せ合えばよい。似ているはず。これで家庭が明るくなる。成績で子どもをいじめてはいけない。
 
 青年期の子をもつ家庭は?この時期の親子関係は人生の中で最悪。子どもががらっと変わる。心理的離乳という。たとえば、30点の答案用紙でも、小学生なら見せる。青年期は、親に見せてもよいものと悪いものを分ける。それが社会性の発達。
 青年期の方が、がんがん突っ張ってくる。びくついてはいけない。口ではきれい事を言うが、根っこではしがみついている。甘えたがっている。言うべきことはきちんと言う。そして、保護を少しずつ引いていく。
 高校生ぐらいで親子で歩いているのを見るとゲボが出る。キンチョールをかけてやりたい。(笑)女の子は父が不潔と見る。それは、順調に成長していること。女の子は父親の下着といっしょに洗濯するのをいやがる。父親が入った後の風呂に入らない。順調だと思えばよい。(笑)
 男の子。母は不細工で、人前には出せないと思っている。大丈夫。これは一過性だから。(笑)
 子どもの特徴をふまえると、経済的にも楽になる。私の家は、男、男、女の3人を見事に産み分けている。長男は大学に入れなかった。次男はラグビー一筋で、頭は筋肉。(笑)女は、ずっとカトリック系の学校で、大学を出ても自分をぼくと言う。これでは人前には出せない。(笑)
 息子が、「スキーにいくから5万円ほしい」と母に言う。「高額だから父に言いなさい。」と言うと、「ならいらない。」と言う。(笑)次の子は、「服がほしいからお金くれ」、と言うので、一緒に行って買ってやるからと言うと、いらないという。これで、経済的にかなり助かった。覚えておくと良い。
 子どもが言う。「買ってくれ。だってみなんが持っているんだもん。」と言う時は、心理学的にはせいぜい2割。そういう時は、名前を挙げさせる。すぐに行き詰まる。それで日本語を教える。「そういうのを、一部と言うんだよ。」(笑)人生長く生きているので、りこうにならなければ…。
 
 私はしらふで家に帰ることはない。茅ヶ崎にすんでいる。東海道線で酒を飲んでいる人は2人いた。一人は、完全に飲み過ぎで亡くなった。わたしは、これから。うちに帰るときは酔っぱらっている。玄関を開けると、居間で子どもと母がテレビを見ている。私の家は玄関と今を近くなるように作った。(笑)単に狭いだけか。(笑)僕が居間に行ったら誰もいない。見事に姿を消す。それが順調な家族関係。(笑)
 高校1年の時に、法事で帰省した。家族で家を出たら、2,3分で、高校1年の子がいない。家内に聞くと、「30mぐらい離れて歩いているでしょう。」と言う。確かに難しい顔をして歩いている。俺はいつも何かを考えているから顔が難しいが、あいつは何にも考えていないけど難しい。(笑)
 私の研究課題は、ニワトリは考えているか。(笑)ああやって動いているが、ものを考えているのかを解明したい。(笑)
 駅で切符買って、東海道線に乗ったらまたいない。家内にいないと言ったら、2両ぐらい前に乗ったよと教えてくれた。悔しいので、帰りは、ボックス席に乗った。ばい菌1号とばい菌2号で挟んでやった。そうしたら、すっと外を向いていたのでざまあみろと思った。(笑)
 先日、娘の学校から呼び出しをもらった。わざわざ、校長からの手紙で、あなただけが学校に来ていないというものだった。仕方がないので出ていったら父親参観。へたくそな授業だった。(笑)俺ならもっとうまくやる。(笑)校長が来て、「この後、懇談会ですから。」懇親会じゃないのと思った。(笑)懇親会はよく出るけど、懇談会なんて出たことないよ。(笑)
 行ってみたら、とんでもない親父がいた。「私の家では、娘とスキンシップをとっている」と言ったのでたまげた。娘と一緒に風呂にまで入っている。このやろう、スケベ親父。
父子相姦のけがある。娘に聞いたら知らないというので、似顔絵を描いてもわからなかった。残念ながら、この話は迷宮入り。(笑)
 でも、この話は全国区。稚内から、この前は那覇で話した。口聞くから馬鹿だとわかる。
黙っていればわからない。
 
 青年期も後半にはいると、だいぶ成長する。親を理解できるようになる。かつての親子関係が復活する。甘いも辛いもわきまえた関係が復活する。
 
 子どもを育てるには何が大切か。ほめたりしかったり、それも大切だが、1番はモデリングmodeling。親の聞いていることを聞いていないようで聞いている。見ていないようで見ている。これが恐ろしい。
 栃木県の田舎では、嫁もらうときは本人見なくてもよい。母親を見ればよいと言われている。一番長く接しているから似てくる。祖父、祖母も対象になる。でも、祖父や祖母は助かることもあるけど、迷惑になることもある。我慢させようと思っても、許してしまう。
 小さいときには我慢を覚えさせないとだめ。それができないと、大人になっても小児性大人。「大人になったら我慢の連続だから、今のうちに好きにさせれば」と言う人がいるが、それは大嘘。今の子は、生活の中で我慢することがなくなった。これからの教育は、我慢が重要課題。意図的に我慢をさせないとダメになる。
 兄、姉もモデルの対象。よく、一番目がダメで、2,3番目はしっかいりしている兄弟を目にする。できの悪い一番目も、反面教師として役立っている。
 幼稚園へ行くと担任とそっくりになる。いつの間にかイメージを取り込んでいる。
 ままごとをやらせると面白い。お父さん役の子が会社へ行く時に、お母さん役の子が寝ていることがある。(笑)日常生活の絵をそのまま使う。(笑)ままごとをやれば、親がどんなに着飾ってもおめかししても、一発でわかる。(笑)
 ある女の子のままごと姿を観察していた。その子は、お父さんの人形をお風呂に入れてふたをすした。さらにその上に重石を乗せる。下から火をたく。これはいけないと思い、お父さんを呼んで、再現させたら真っ青になっていた。話を聞くと、暴力親父だった。遊びの中に、隠された心がきれいに出た。小2までは、ままごとは禁止した方がいいね。(笑)
 
 みなさん、今日は来てよかったですね。小学校へ上がると、学校の先生もモデルの対象になる。学校の先生のモデリングは、小学生のうちがもっとも激しい。だから、当たりはずれが子どもに出る。「反面教師という言葉もある。」という人もいるが、小学生では無理。相手のことをきちんと批判できない段階では、反面教師は無理。それは、小5ぐらいからできるようになる。低学年の頃は、一緒に遊んでくれる先生が人気があるが、5年ぐらいになると変わってくる。子どもの求める質が変わってくる。
 親にも当たりはずれがある。親は、口で言うことも大切だが、生き方を振り返ることが大切だ。
 
 もう一つ。効果の法則というのがある。子どもはほめられることに満足し、習慣化する。
ところが、親は子供をほめない。悪いところだけを探している。子どもが工作を作ると、「何、これ?」これじゃだめ。ほめなくても、認めること。認めてほしくない子はいない。
まず、「最後まで終わったね。」
 幼稚園の年長の子が、膝小僧をすりむいた。「痛い」というのは認めてほしいから。でも、親は認めない。「男は我慢しなさい。」認めればいい。「それぐらいで泣いていたら学校にあがれないよ。」そんなことはない。泣いていても学校はいける。(笑)
 人間は素直じゃないと。「何言っているんだ。おまえが一番素直じゃない。」と言われる。(笑)
 「痛くない」と言う親はもっと強烈。痛くないのはあんた!(笑)「痛いだろうね。」と言えば、痛みが半減する。
 
 今日から実行しよう。でも、急に変わると変に思われるかも?「お母さん、小牧市民会館へ行ったらおかしくなった。」「今日あたり、逝っちゃうのかな?」と思われるかも?(笑)終わります。