TIPS for Elementary School

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小学校での英語活動の授業のこつ・留意点などについて、次のようにまとめてみました。

1まずは楽しくインプットする量を増やしたい。
 教えたことを使ってすぐ会話させると、結局暗記を強いることになる。まずは十分遊びの中で英語に触れる時間を作りたい。

2ドリルの活動もゲーム的にアレンジして楽しく続けたい。
 ただリピートさせていてもつまらない。教え込むのではなく、遊びながらドリルしていく方法を考えたい。

3会話や英語を使ってみる(アウトプットする)場面では、accuracyよりもfluencyを。
 間違ってもいいから、英語を使ってみる体験をさせたい。中学で文法をやるので、長い目でaccuracyを高めていけばよい。まずは多く使わせfluencyを高めておきたい。はじめからaccuracyを強いると話さなくなる。

4「小学校から英語を勉強すれば、ネイティブのように話せる」は神話。
 臨界期があるにしろ、それはESLでの話。週1時間程度の英語学習で、そこまで期待するのは無理。外国人と話をすることへの抵抗をなくすなどの目標と考えたい。

5多くのグッズを集めよう。
 実物や絵(写真)のカードなど、日本語を使わずに単語などを導入していきたい。英語用教室や準備室を整備して誰でもすぐ使えるようにしておきたい。

6ビンゴやカルタなど、何度も使えるゲームの利用。
 同じゲームでも、内容、言語材料を変えて何度も使える。ゲームの説明もいらないし便利。

7教える教師もテンション上げて。
  子どもといっしょに動きまわったり、表情豊かに話して英語を話すことが楽しいという雰囲気を作りたい。

8文法は難しく教えない。
 中学のようにルールを教えすぎない。3単現のsや複数のsなど実例を与えていく。正しく3単現のsがつくかどうかより、その言葉を使って何かをさせることが大切。focus on formよりfocus on meaningの活動を仕組みたい。3単現のsがつくことに気づくのは中学になってからでもよいのでは。

9フォニックスで小学校5.6年で文字にも親しませたい。
 決められているから文字は教えないのではなく、生徒の実態にあわせて、少しずつアルファベットと音声の関係にも気づかせたい。

10ALTとの打ち合わせをしっかり。
 ALTにまかせきりでなく、担任としても何ができるかを考え、いっしょに授業をしたい。生徒の状況を一番良く知っているのは、担任。有益な情報をALTに伝え、ALTからも担任ができることを教えてもらおう。授業外の活動につなげられる。(例)朝の健康観察を英語でやる。毎日、英語の歌を歌う。

11ローマ字は4年で習うが、5・6年で繰り返し復習したい。(刈谷の先生からの情報)
 卒業間近になって、気になることがありました。英語を習ってない子が、ローマ字をすっかり忘れてしまっていたことです。ローマ字は4年生の時、それこそ数時間やるだけで、確か、5年、6年ではやらないんですよね。中学校から英語が始まるのでアルファベットが書けないことを不安に思っている子がいました。なんとか時間をとって少しでもやってやりたかったのですが、とてもそんな余裕はありませんでした。ローマ字で日本語が自由に書けるようになっていると、英語の勉強も楽ですよね。もっともフォニックスがやれればそれにこしたことはないのですが・・・

12私が6年を担任していたとき、毎朝やっていたことがあります。(刈谷市の先生からの情報)
その日の天気、日にち、曜日を毎日質問し言わせていました。天気については、ALTが作ってくれたカードを、その日の天気に合わせて貼っていました。それだけで、天気の表現、数字、月、曜日の言い方が自然に身につきます。中学校に行ったあと、教え子が、曜日や月がすぐ覚えられたと言って、喜んでいました。

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