シンポジウム発表要旨 |
S1
小中高大の英語教育、それぞれの役割を果たすために
犬恟ヘ夫(愛知県刈谷市立刈谷東中学校)
1、小中高大の英語教育の一貫性に関するアンケートより
中部地区英語教育学会愛知県大会のホームページにも載せていただいているが、小学校・中学校・高等学校・大学で英語教育に携わってみえる先生方にアンケートをお願いした。質問は次の2つ。
質問1 あなたの各学校の英語教育についてのイメージを自由に書いてください。(自分の所属以外の学校について書いてください。)
質問2 英語教育の一貫性をもたせるためにはどんなことが必要だと思いますか。
(1)指導要領の熟読 (2)専門書を読む (3)学会や研究会参加 (4)授業を見合う
5=非常に必要、4=少し必要、3=どちらでも、2=そんなに必要ない、1=全く必要ない
アンケート結果(途中経過)
質問1 各学校のキーワード
小学校 文字を使わない 楽しい授業 発音やリズム 歌や踊り
中学校 コミュニケーション活動
高等学校 高度な文法 訳読中心
大学 専門書を英語で読む
質問2 (4)授業を見合う 4.73 (3)学会や研究会参加 4.00 (数字の平均)
2、中学校を核にした公開授業の取り組み
刈谷東中学校で公開授業を行い、市内の高等学校や学区の小学校の先生に集まっていただいた。
S2
英語教育の目標についてのコンセンサスを構築することの必要性
新里眞男
1. これからの日本人にとってどのような英語力が求められるのかについて幅広いコンセンサスを得る。(果たして『英語指導方法等改善の推進に関する懇談会・報告』はそのようなコンセンサスの構築に寄与できたか。)
2. そのような英語力を身に付けるには,大まかに言って,各学習段階でどのような能力や態度を身に付けておくべきかの目安を立て,共通理解とする。その際,どの段階で英語学習を始めるべきかも改めて検討することも含める。
3. 2で得られた各段階での大まかな指導目標に向けて指導する際,どのような指導方法が適切であるか検討し,ある程度の共通理解とする。
4. 1で得られた基本的な方向性を絶えず日常的に確認し,それがどの程度達成されつつあるか,各学習段階で指導する教員が相互にチェックし合い,各段階での目標と指導方法の改善に努める。
S3
茨山 良夫(仁愛大学)
まず、学校における英語教育が一貫して追求すべき目標は何かを考える。次に、これまでの英語教育において、この目標を追求することがなおざりにされてきたのは小・中・高・大の特にどのレベルでか、それは何故なのか、これを改善するのには何が必要か、などについて私見を述べたいと思う。