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 2007年9月19日(水)グランドゼロに出かけた。2001年9月11日に事件が起きてから、6年の月日が経つ。2003年にグランドゼロに訪れた時の写真(下の写真)から4年。その間に、再開発計画が練り上げられ、この場所にフリーダムタワーの建設が決定した。現在は、その建設のための基礎工事が始まり、多くの重機が稼働を始めていた。上の写真はグランドゼロの南東の隅から撮った写真だが、この左の隅のあたりにちょっとした記念博物館もオープンし、その歴史を語り継いでいた。

 ←2003年のグランドゼロの様子。画像をクリックしてください。

 これが計画されているフリーダムタワー。

 模型でグランドゼロを見るとこんな感じ。緑地の左上がフリーダムタワーの部分。もともと世界貿易センタービル(ツインタワー)が建っていた場所は、四角い2つの池として残される予定だ。この緑地のまわりには、フリーダムタワーのほかにいくつかの背の低いビルが建てられる。左上の貝のような建物は地下鉄の駅。

 以前、ツインタワーが建っていた場所の中庭に飾られていた地球の形をしたオブジェは、2つのビルの倒壊の中でも生き残り、現在は自由の女神を望むバッテリーパークに飾られていた。

 これが、そのオブジェ。かなり大きい。そのオブジェの前には、追悼の炎(下の写真)がともされている。

 世界貿易センタービルの9・11の事件は隣のビルにレリーフとして飾られている。その前には、現在も多くの花がたむかれている。事故で同僚を失った消防署の各支所から多くの花で飾られたメッセージボードも見かけられた。

 これがグランドゼロに隣接する記念博物館( Tribute WTC Visitor Center )。入場料は10ドル。さらに10ドルだすとウォーキングツアーに参加することができる。世界貿易センタービルで働いていた人や近くで事件を目の当たりにした人々が当時を語ってくれるツアーだ。博物館の中にも当時の状況を表す残骸やメッセージがたくさん飾られていた。

 展示物の中で一番驚いたのは、ビルにつっこんだ飛行機の窓枠だった。この飛行機に乗っていた人々は、どんな恐怖感を味わいながらビルに突入させられたのか、事件の恐ろしさを語る物のひとつだった。下の写真は、このグランドゼロを訪れた子どもだち・高校生たちが感じたことを書き遺したメッセージ。世界平和への思いを読むことができる。

 世界が自由と平和への一方通行に進むことを願う。