2000年(平成12年)度版刈谷市の教育

英語

基礎的・基本的な言語材料を習得させ、さまざまな言語活動を通して、実践的コミュニケーション能力を育成する。

1 個に応じ、個を生かす指導
(1)読む回数や書く英文数など、一人一人の能力に合った目標を設定させ、(英語学習における)成就感を味わわせる。
(2)小テストを実施し、一人一人の単語や文法事項でのつまずきを見つけ、個別指導に生かす。
(3)実態調査を通して生徒の興味や能力を把握し、それに合ったコミュニケーション活動の場面を設定する。

2 確かな学力を育てる指導
(1)基礎的・基本的な言語材料の定着を図る。
  ア、新出の単語や基本文をドリルする時間を十分取り、定着を図る。
    イ、教科書本文や基本表現を積極的に暗唱させる。
(2)教材内容や生徒の実態を考慮し、単元における4つの指導領域の重点化を図る。
    (特に、聞く活動や話す活動は多く設定し、実践的コミュニケーション能力の育成を図る。)
    ア、聞く・・・教師のClassroom English, 教科書のリスニングなどの多くの聞く場面を作る。
               (VTRやCDなどを利用し,実際に使われている英語を多く聞かせる。)
    イ、話す・・・生徒同士や生徒対AETなど、コミュニケーション活動を多く設定する。
               (スピーチの発表など、聴衆を意識してのプレゼンテーション活動を行う。)
    ウ、読む・・・教科書本文の内容を把握させ、正しく音読できるように練習させる。
    エ、書く・・・基本文を使っての自由作文や相手を意識しての自己表現作文を工夫する。

3 コミュニケーション活動を活発にするための指導展開の工夫
(1)ピクチャーカードや小道具を用いて、活動しやすい雰囲気を作ったり、AETなどの協力で
      コミュニケーション活動に必然性を持たせるような場面を設定したりして、会話活動に慣れさせる。
(2)グループ学習やペア学習など学習形態を工夫することにより、授業の活発化を図る。
(3)英語で話したり書いたりする場面を作り、英語で表現する喜びを味わわせる指導に心がける。
    (電子メール交流など,インターネットを利用した実際のコミュニケーション活動の場面を設定したい。)

4 AETとの効果的なティーム・ティーチングの在り方の工夫
(1) 事前にAETと授業内容とその目的について十分話し合う機会を設ける。
(2) JTEとAETの役割を明確にした授業展開がなされるようにする。
(3) AETとの授業だけで会話練習をするのではなく、普段の授業で多くのコミュニケーション活動を取り入れたり、
      会話表現のドリルを繰り返したりして、実際の英語使用場面に近い形でコミュニケーション活動ができるようにする。

5 実践的なコミュニケーション活動ができる環境を整備する。
(1)会話場面作りに必要な小道具などを準備し、準備室等に蓄積・保管する。
(2)余裕教室などを、英語ルームとして活用することに努める。、