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第2回研究会

1 期日   平成15年11月9日(第2日曜日)午後2時より4時
2 場所   刈谷市産業振興センター 203会議室 
3 内容   司会(犬塚)
@ 2時00分 開会挨拶(生田)
A 2時10分 講師紹介(早川)
B 記念講演 講師 藤本 博 教授(南山大学外国語学部英米学科)
 演題  「イラク戦争とアメリカ合衆国の現在ー米国理解の視点と今日的課題ー」
C 3時15分 質疑(神谷)
D 3時30分 諸連絡(神谷)

藤本博先生講演会メモ

はじめに 「9・11」以後の「イラク戦争」と米国理解をめぐって
 問題状況「傷つき、恐れる社会は、逆に自信の回復を強く求める。そうした素地があって、先制攻撃理論も受け入れられていった。・・・米社会が抱える問題は『戦争』を知らないことにより、『世界』を知らないことだ。米国は巨大で豊かだが、実態は大きな島国なのです。米社会は外ではなく、内側に向いている。(「米社会にとってイラク戦争とは?」キャロル・グラッグ、コロンビア大)

1 ブッシュJr.政権の「対テロ戦争」の歴史的位相
 唯一の超大国としての冷戦後世界秩序とアメリカ外交の歴史的文脈
  ブッシュ・ドクトリン
   @大規模な戦争と新しい世界秩序の形成 アメリカは新しい世界秩序を形成している
   A善悪二元論的世界認識 「我々とともにあるか、さもなくばテロリストと一緒になるかだ」
  新たな特質 「新アメリカの世紀」を目指して
   20世紀=American Century  21世紀=New (American Century)
   「死傷者ゼロ原則(パウエル・ドクトリン)」からの転換

2 「イラク戦争」と「外から見る米国」
  アメリカン好感度は下がる イスラム世界における反米感情の高まり

3 「イラク」と「ヴェトナム」−アメリカ理解の一座標軸
(1)「戦争」における「勝利」と「戦争後における平和構築」の困難 −軍事力の限界
(2)「イラク戦争」の正当性をめぐって
 イラクの大量破壊兵器開発、フセイン政権とアルカイダとの関わり −証明されず
 「ヴェトナム」の経験との類似
 「イラク民主化」論の問題点
   米英主導のイラク占領と異文化理解
(3)「対テロ戦争」の困難性とアメリカの今後の行方

4 「もう1つのアメリカ」への着眼とわれわれの米国理解の課題
(1)「他者理解・共生」を視野に入れたアメリカ市民の試み
(2)われわれの課題 −グローバルならびに「双方向」の視点からの米国理解、「他者理解」をめざして
 「アメリカニズム」の特質とアメリカの課題
 グローバルおよび「双方向」からの異文化理解としての「米国理解」促進

平成15年10月8日

愛知米国理解教育研究会各位

愛知米国理解教育研究会
会長 生田省三

愛知米国理解教育研究会 平成15年度総会・第2回研究会のご案内

 正式に発足した愛知米国理解教育研究会をますます発展させていくため、ご協力をお願いします。まずは、名簿の充実と会への参加の意志の有無確認、会費の徴収などを行っていきたいと思います。
 また平成15年度の総会ならびに研究会を下記のように開催したいと考えています。ご参加をお待ちしています。

1 期日   平成15年11月9日(第2日曜日)午後2時より4時
2 場所   刈谷市産業振興センター 203会議室 下記地図参照
3 内容   司会(犬塚)
@ 2時00分 開会挨拶(生田)
A 2時10分 講師紹介(早川)
B 記念講演 講師 藤本 博 教授(南山大学外国語学部英米学科)
 演題  「イラク戦争とアメリカ合衆国の現在ー米国理解の視点と今日的課題ー」
 同時多発テロ以降、アフガニスタン戦争やイラク戦争を経て、アメリカをどう理解するのか、という重たい問いがアメリカ研究者に投げかけられており、アメリカ外交史を研究する立場からイラク戦争を中心に米国理解をめぐる視点と価値について問題提起したい。(藤本)
C 3時15分 質疑(神谷)
D 3時30分 諸連絡(神谷)
4 その他  会の運営、内容についてご要望がありましたら、メールでお知らせください。