US003

第3回研究会

1 期日   平成16年11月14日(日曜日)午後2時より4時
2 場所   刈谷市産業振興センター 203会議室
3 内容   司会(犬塚)
@ 2時00分 開会挨拶(生田)
          会計報告(神谷)
          新役員紹介・承認(生田)
          新会長あいさつ(早川)
A 2時10分 講師紹介(早川)
B 記念講演 講師 講師 愛知教育大学 三輪昭子先生
        「映画に見るアメリカ文化」
C 3時15分 質疑(神谷)
D 3時30分 諸連絡(神谷)

三輪昭子先生 講演メモ


アメリカ映画を読み解く 〜米国理解の一手法としてのメディア・リテラシー

人種・民族から社会と文化を認識する

アメリカの社会・文化で観る視点
1、アメリカは移民国家で、多種多様な人種・民族が存在する
2、人種・民族には、それぞれ固有な考え方がある(家族観・女性観)
3、教育・社会改善運動の結果によって、理想的な社会を造り上げるプロセスを見せる
4、理想的社会は、善意の管理社会化の様相となっている

文化一元主義

                           奴隷売買の結果到着したアフリカ系 →下表A
              イングランド系白人 → ネイティブ・アメリカンを虐殺・制服
                   ↓
                  WASP(イングランドと民族的に縁の深い血統を含む) →下表@
              ドイツ・フランス・北欧諸国・オランダ・スコットランド・ウェールズ
                   +
                アイルランド系・東欧系・南欧系
                              ・イタリア系
                   |          ・ユダヤ系
                   |       ←中国系・日系    →下表C
                   |       ←ラティーノ(ヒスパニック系) →下表B
                   |       ←さまざまなアジア系
                   ↓
                 多民族国家

文化多元主義     メルティングポット / サラダボウル / オーケストラ

代表的な映画作品から具体的事象の検証をする
@ WASPを代表する映画
 1980年 「普通の人々」
 1997年 「アイス・ストーム」
 2002年 「エデンより彼方に」
 2004年 「クライシス・オブ・アメリカ」
A 黒人社会を描く映画
 1985年 「オラー・パープル」
 1996年 「天使の贈りもの」
 1997年 「ため息をつかせて」
 1997年 「ソウルフード」
 2002年 「君の帰る場所〜アントワン・フィッシャー」
B ラティーノの社会・家族を描く映画
 1961年 「ウエスト・サイド物語」
 1996年 「ミ・ファミリア」
 1992年 「マンボ・キングス」
 2000年 「ブレッド&ローズ」
C 日系人の社会・家族を描く映画
 1990年 「愛と哀しみの旅路」
 1993年 「ライジング・サン」
 1999年 「ヒマラヤ杉に降る雪」

以上、講演資料より抜粋

日本社会科教育学会の後援とブース開設

2004年11月6日7日と、愛教大で開かれた日本社会科教育学会で愛知米国理解教育研究会のブースを開いてきました。
早川先生の夜なべ仕事の成果、4枚のB紙ポスターを掲示し、3年間の報告書の展示、3年次Cグループ作の「日米ライフスタイル比較」のホームページの実演展示、さらに「アメリカの教え方」の冊子販売を行ってきました。

平成16年9月28日

愛知米国理解教育研究会各位

愛知米国理解教育研究会
会長 生田省三

愛知米国理解教育研究会 平成16年度総会・第3回研究会のご案内

 平成16年度の総会ならびに研究会を下記のように開催したいと考えています。会員のみなさま、ぜひご参加kださい。お待ちしています。

1 期日   平成16年11月14日(日曜日)午後2時より4時
2 場所   刈谷市産業振興センター 203会議室 下記地図参照
3 内容   司会(犬塚)
@ 2時00分 開会挨拶(生田)
          会計報告(神谷)
          新役員紹介・承認(生田)
          新会長あいさつ(早川)
A 2時10分 講師紹介(早川)
B 記念講演 講師 講師 愛知教育大学 三輪昭子先生
        「映画に見るアメリカ文化」
  課題映画リストを紹介します。講演の中で触れる予定です。
  もしできたら前もってごらんになっていただければ、より理解できると
  思います。   
   <アメリカ映画の中の人権意識に注目して> 
  ◎を付したものは、「一押し」です。10作品を選んでみました。
  各先生のお好みに応じて鑑賞してください。    三浦

   多種多様な文化を意識した作品
   人種・民族の多様化を受容するようになってきましたが、
   理屈では受け入れられない何かが存在することを感じさせます。
    1 「13ウォリアーズ」(1999年)◎
    2 「X―MEN2」(2003年)

   差別の現実を映し出した作品
   差別問題と言えば、黒人問題というのが通説でしたが、それが少しずつ変化し、
   差別の対象となる範囲は広くなっているのに、完全なる解決は模索の状態である
   ことを感じさせます。
    3 「ミシシッピー・バーニング」(1988年)
    4 「背信の日々」(1988年)
    5 「評決のとき」(1996年)
    6 「ザ・ハリケーン」(1999年)
    7 「フィラデルフィア」(1993年)◎

   家庭人のあり方を考えた作品
   アメリカの典型的な白人WASP家庭の一主婦を取り巻く課題と生き方に、
   アメリカの社会史を感じさせます。
    8 「エデンより彼方へ」(2002年)◎

   女性の側から見た理想の男性像を模索し、ついに発見する新しい家庭のあり方が斬新
   です。
    9 「私の愛情の対象」(1998年)

   男性の世界の中の女性を考えた作品
   男性を象徴するようなスポーツの世界に女性が進出したら、男性はどう反応するか。
   男女平等といっても、「らしさ」にこだわる男性たちに一女子高校生が挑んでいくの
   が、まぶしいです。
    10 「ガールファイト」(2000年)◎

   参考までにこんなサイトがありました。 by 犬塚
   「映画で世界史を勉強しよう」

C 3時15分 質疑(神谷)
D 3時30分 諸連絡(神谷)
4 その他  会の運営、内容についてご要望がありましたら、メールでお知らせください。