shidouan501

担任だけで授業をするための指導案 5年 1 テーマ「動作」
★ここに示した指導案は、1つのテーマとしての単元(数時間の授業)をイメージしているので、時間数に合わせて、授業過程を組み合わせて利用してほしい。
たとえば、1時間目は「ウォーミングアップ」と「新出単語の導入」。2時間目は「ウォーミングアップ」と「楽しくドリル活動」。3時間目は「ウォーミングアップ」と「コミュニケーション活動」。4時間目は「ウォーミングアップ」と「国際理解活動」と「まとめと評価」などのようにも使えるし、一部をALTや英語専科教師とティームティーチングで行うこともできる。
単語
動作  touch, sit down, stand up, walk around, run around, jump around, stop doing
準備
CD "Head, Shoulders, Knees and Toes"
ピクチャーカード 動作(黒板用大、グループ活動用小)
★第3回小学英語自主研修会にて話し合い、意見を指導案右端に記入しました。

過程 教師の指導内容 児童の活動 指導上の留意点 研修会での意見
ウォーミングアップ 1、CDを流して、いっしょに動作をつけて、歌を歌う。
英語の歌 "Head, Shoulders, Knees and Toes"

head, shoulder, knee, toeなどは導入済として
参考『英語の歌とゲーム・活動アイディア集』教育技術MOOK小学館2000のp32、33
1、立って、ジェスチャーを入れながら歌を歌う。  前時までに学習した歌を復習する。
 必ず体の動きをつける。体を動かしながら、大きな声で元気よく英語を話す。教師もいっしょにテンションをあげて。毎回、動きに変化を入れるなど飽きないように工夫する。
 英語の授業以外でも、チャンツや歌を練習する機会を作ると効果的。
 5年生だとこの歌はのらないかも。この歌なら2年生かな。意味のわからないことは言いたがらない。チャンツのほうがいいのかな。
新出単語の導入 2、動作"touch"の単語を導入する。
(TPRを使って導入しながら、Simon Saysを行う)
 "I touch my head."と言いながら、頭を触る。
 "I touch my shoulder."と言いながら、肩を触る。
 "I touch my knee."と言いながら、ひざを触る。
 "I touch my toe."と言いながら、足の指を触る。
 生徒に向かって、"Touch your head."と言って動作させる。"Touch your shoulder."と言って動作させる。Simon Says.のゲームを説明して、遊ぶ。 
2、教師の"touch"などの導入を聞き、”Touch your head."などの指示に従って動く。Simon Saysゲームを楽しむ。  TPRで、動作を見せ、何度もその語を発話する。児童の理解の度合いを見て、何度も行い、ゲームを導入していく。  Simonは先生の名前に変えてやったほうがおもしろい。
3、動作"sit dow, stand up, walk around, run around, jump around, stop doing."を導入する。
(2と同様にTPRを使って)
 "I sit down."と言いながら、座る。
 "I stand up."と言いながら、立つ。
 "I walk around."と言いながら、歩きまわる。
 "I stop doing."と言って、止まる。
 "I run around."と言いながら、走りまわる。
 "I stop doing."と言って、止まる。
その後、"You stand up."と言って、児童を立たせるジェスチャーをして、立たせる。
 "You sit down."と言って、座らせるジェスチャーをして座らせる。
 "You stand up. You walk around."と言って、自分も歩いて見せて、児童にも歩くよう示し、歩かせる。など、言葉と動作の繰り返しで、児童にも言葉と動きを教えていく。
 その後、Simon Saysゲームを先ほどのtouch を含めた形でやってみる。 
3、教師の"stand up"などの導入を聞き、指示に従って動く。Simon Saysゲームを楽しむ。  TPRなので、容易に日本語で訳さず、言葉と動きをリンクさせる。何度も繰り返し、耳から導入する。  playなどでスポーツのジェスチャーはのる。女子だとはずかしがってやらない雰囲気があるかも。clap, wave your hands, stump your feet, turn aroundなども導入できる。知らない単語を5つくらい。
楽しくドリル活動 4、動作のピクチャーカード"sit dow, stand up, walk around, run around, jump around, stop doing."を導入する。
 ピクチャーカード大を見せながら、発音する。
 カードをパッと見せて、児童に発音させる。
 カードを裏返しておいて、児童に当てさせる。
参考『小学校学級担任のための楽しい英語の授業マニュアル』奈良橋陽子監修The Japan Times 2002 p20,21
4、カードを見て、大きな声で発音する。  ピクチャーカードには、絵と単語(文字)を示しておく。
 ピクチャーカードを最初に見せる時には、"What do you do?"などと言いながら、カードの一部を見せ、単語導入で口頭導入した単語"walk around"などが自然と児童の口から出るようにしむけるとよい。いったん絵を導入できたら、繰り返しを増やす工夫をしたい。
 クラスを2つに分けて、どちらが大きな声で読めるかなど競争すると盛り上げる。
 この活動の前に動作させて発音させるとよい。
コミュニケーション活動 5、動作のピクチャーカードを使って行うゲームを説明する。
 まずは、どんな会話なのかをデモンストレーションする。カードの絵を児童に向け、教師には見えない状態で、"What do you do?"と言い、児童に.."Sit down","Walk around."などと絵の動作を言わせる。これを何度か繰り返し練習する。
 その後、児童を3人、前に出し、実際のゲームのやり方を説明する。教師とその3人で4人グループを作る。カード6枚を児童3人に2枚ずつ配布する。児童が順番にカードを教師に裏返しに示し、教師が"What do you do?"と言い、児童が"I walk around."と答える。
5、ゲームの説明を聞き、理解する。  塾などで英語を習っている児童をデモンストレーションの時に活躍させるとよい。デモンストレーションでは、大きな声で発話させたり、間違った場合は笑ったりせず、やさしく教え合うことを奨励するような説明も加えたい。言葉は間違いながら学んでいくものという雰囲気を作りたい。
6、児童を4人グループ(端数がでたら、3人グループも可)にして、デモンストレーションで示したゲームをやらせる。
 "What do you do?"という言葉は、初めてなので、何度か発音練習もしておきたい。
 この言葉を言う担当の児童は順にまわって4人とも担当できるようにすることで、繰り返しこの活動をさせる。
6、ゲームを楽しむ。  慣れてきたら、様子を見て、新しいカード("touch"カード)を加え、そのカードの場合はどこでもいいから英語で言える場所を触りながら"I touch my head."のように答えさせる。このように、決まったカードで決まったことを言う状態から、自由度を持たせる。  playなども自由度があって良い。
 質問する人が毎回変わってローテーションしていくとよい。
国際理解活動 7、動作の関係で「ジェスチャー」の違いについて説明する。インターネットの資料や図書資料などで、説明する。
例)日本・・・おじぎ、アメリカ・・・握手
  「こっちに来て」のジェスチャー=日本・・・手の平を下にして手まねき、アメリカ・・・手の平を上にして
7、世界のいろいろな国では違ったジェスチャーがあること、同じ動きでも違う意味になることがあるなどを知る。  絵本やビデオ・動画などを見せてわかりやすく説明したい。  関連した言葉を調べ学習させ、掲示物にしてみる。
まとめと評価 8、BGMとしてCDを流しながら、「ふりかえりシート」に今日の自己評価を書かせる。
CD "What Colors Did You Choose?"
"Music Movement in the classroom"
written by Steven Traugh, Creative Teaching Press
8、「ふりかえりシート」に記入をする。  BGMに流す曲の時間を計っておいて、音楽が終わるまでに記入するように言う。
「ふりかえりシート」の質問
(1)今日の授業で楽しかったことは何ですか。(2)今日の授業でわかったことは何ですか。
 ふりかえりの項目に(3)今日の授業で(グループで)がんばった子は誰ですか。も入れたい。
9、「わかちあい活動」をする。4人グループで「ふりかえりシート」に記入したことを順番に発表させる。 9、自分が書いたことを読み上げ、友達の感想を聞く。  友達がどんな思いをしているのか、良く聞かせる。