shidouan601

担任だけで授業をするための指導案 1 テーマ「自己紹介」
★ここに示した指導案は、1つのテーマとしての単元(数時間の授業)をイメージしているので、時間数に合わせて、授業過程を組み合わせて利用してほしい。
たとえば、1時間目は「ウォーミングアップ」と「新出単語の導入」。2時間目は「ウォーミングアップ」と「楽しくドリル活動」。3時間目は「ウォーミングアップ」と「コミュニケーション活動」。4時間目は「ウォーミングアップ」と「国際理解活動」と「まとめと評価」などのようにも使えるし、一部をALTや英語専科教師とティームティーチングで行うこともできる。
単語
動詞 know, like, have
準備
CD 歌"The Muffin Man"
名刺交換用の紙(あらかじめ小さく切った物でもよい)
★第3回小学英語自主研修会で話し合い、意見を右端の欄に記入しました。

過程 教師の指導内容 児童の活動 指導上の留意点 研修会での意見
ウォーミングアップ 1、CDを流して、いっしょに動作をつけて、歌を歌う。
英語の歌 "The Muffin Man"
1, Oh, do you know the muffin man,..
  The muffin man, the muffin man?
  Oh, do you know the muffin man,.
  Who lives in Drury Lane?
2 .Yes, I know the muffin man,
  The muffin man, the muffin man.
  Yes, I know the muffin man.
  Who lives in Drury Lane?
参考)『小学校学級担任のための楽しい英語の授業マニュアル』奈良橋陽子 The Japan Times 2002 p.115
1、立って、掛け合いなどしながら歌を歌う。  以下のように工夫して歌を楽しむとよい。(左の参考図書参照)
@ CDに合わせて、児童はthe muffin manのみ歌わせ、先生がそれ以外を歌う。次に、先生がthe muffin manのみ歌い、児童にそれ以外を歌わせる。また、児童を2グループに分け、同様に分かれて歌わせる。
A the muffin manの部分を、先生や児童あるいは有名人の名前や、その他の職業に置き換えて歌う。
Oh, do you know Akira, Akira, Akira?
Who lives in Nagoya?などのように
 6年だとあまり歌わないかもしれないので、変え歌バージョンにしたほうがおもしろいかもしれない。
新出単語の導入 2、動詞"know"やその目的語にあたる単語を導入する。
 3種類のお笑いグループの写真を見せながら、"Do you know (ブラックマヨネーズI?と児童に尋ねる。児童は「知ってる。真ん中。」などと叫ぶので、"Oh, you know ブラックマヨネーズ. They are ブラックマヨネーズ."などと写真を指さす。
2、教師の"know"の導入を聞き、"I know ..."と言えるようになる。  以前に導入が終わっていれば、復習として行う。以下の2,3,4については、数時間で扱うなど、一度にあまりに多くのことを導入しないようにする。  ブラックマヨネーズなどお笑いグループを使うとうける。対象の子どもの興味あるものをチェックしておく必要がある。
3、動詞"like"とその目的語にあたる単語を導入する。
 食べ物・スポーツなどピクチャーカードにしておき、数個ずつ並べて黒板に貼っておく。教師が、"Do you like (納豆)?"と児童に尋ねると「好き!」「嫌い!」と反応がくるので、"Oh, you like ...""Oh, you don't like..."と繰り返す。
3、教師の"like"の導入を聞き、"I like..."と言えるようになる。
4、動詞"have"とその目的語にあたる単語を導入する。
 家に生徒が持っていそうな物をピクチャーカードにしておいて黒板に貼っておく。教師が、"Do you have (Nintendo DS)?"と児童に尋ねると「持ってる!」「ない!」とか反応がくるので、"Oh, you have...""Oh, you don't have..."と繰り返す。
4、教師の"have"の導入を聞き、"I have..."と言えるようになる。
楽しくドリル活動 5、上で使ったピクチャーカード大を見せながら、発音する。
 カードをパッと見せて、児童に発音させる。
有名人のカードを見せて、"I know ..."
食べ物・スポーツのカードを見せて、"I like..."
持ち物のカードを見せて、"I have ..."などのように
 カードを裏返しておいて、児童に当てさせるなどして、繰り返し練習させる。
5、カードを見て、大きな声で発音する。  ピクチャーカードには、絵と単語(文字)を示しておく。 
コミュニケーション活動 6、自分の自己紹介名刺を作り方を説明する。
 画用紙を6等分して、そのそれぞれを名刺にする。中央に名前を書き、4隅に@知ってる有名人A好きな食べ物B好きなスポーツC家に持ってる宝物の絵(または文字)を書かせる。
6、名刺を作成する。  もらう人のことを考え、ていねいに仕上げる。ただし、時間がかかり過ぎる児童もいるので個別に対応する。
7、自己紹介のやり方をデモンストレーションする。
 教師が大きな紙に名刺を作っておき、それを見せながら生徒に、My name is (Akio). I know (Akashiya Sanma). .I like (kimuchi). I like (tennis). I have (Nintendo DS).と自己紹介し、名刺を相手に渡すしぐさをする。
7、自己紹介のやり方を知る。  見本は1回だけでなく、何度かカードを変えて行う。できる生徒にみんなの前で見本としてやらせて活躍させることもできる。
8、名刺交換ゲームのやり方を説明し、やらせる。
 自分の作った名刺6枚を全部、友達に渡すのが目標。まず隣の子とお互いに自己紹介をして名刺を交換する。その後は、歩きまわって残り4人と自己紹介をして名刺交換をする。最後の1枚は教師のところに来て、教師に言い教師に名刺を渡す。 
8、名刺交換ゲームを行う。  名刺交換に積極的に加われない児童のフォローをする。日本語を使っていないか、様子を見る。
国際理解活動 9、英語の歌"The Muffin Man"に関係して、イギリスの文化などを紹介する。
例)
 マフィン=パン、または焼き菓子
 Drury Lane=イギリスにある地名
 この歌はマザーグース=イギリスの童歌
9、イギリスの様子・文化などについて理解する。  絵本やビデオ・動画などを見せてわかりやすく説明したい。
まとめと評価 10、BGMとしてCDを流しながら、「ふりかえりシート」に今日の自己評価を書かせる。
CD "What Colors Did You Choose?"
"Music Movement in the classroom"
written by Steven Traugh, Creative Teaching Press
10、「ふりかえりシート」に記入をする。  BGMに流す曲の時間を計っておいて、音楽が終わるまでに記入するように言う。
「ふりかえりシート」の質問
(1)今日の授業で楽しかったことは何ですか。(2)今日の授業でわかったことは何ですか。
11、「わかちあい」活動をする。
 4人グループで「ふりかえりシート」に記入したことを順番に発表させる。
11、自分が書いたことを読み上げ、友達の感想を聞く。  友達がどんな思いをしているのか、良く聞かせる。

参考

@ この"The Muffin Man"という歌はマザーグースで、以下のような【遊び方】もあるようです。
 輪遊びです。大きな輪を作りその中にアツアツのマフィンをもったMuffin manが立ちます。輪の子供たちはMuffin manの周りを歌いながら回り、Muffin man はみんなと反対周りに歌いながら回ります。歌の切れ目で輪の中から一人選んでつれてきます。次々に一人ずつ選び最後はWe all know the Muffin man.と歌って終わりです。
http://mothergoose-room.com/d2/mothergoosed-20_page0003.htmより引用

A マフィンマンの歌詞について、下記のような情報がありました。映画「シュレック」の下記の場面を見せるのもおもしろいと思います。
http://www.screenplay.co.jp/shitsumon/2004/question001.html より引用

映画『シュレック』の中で、ジンジャーブレッドマン(編集部注:人の形をしたショウガクッキー)が、ファークアード卿に捕まっている場面がありますよね。そこでは、“Do you know the muffin man?” “The muffin man?” と続く、会話の日本語訳が、英文と全くあっていません。何か意味があるのですか?

なかなか鋭いところに目をつけましたね。以下がそのスクリプトです。

G = Gingerbread Man
F = Load Farquaad

F : Who's hiding them?
G : Okay, I'll tell you. Do you know the muffin man?
F : The muffin man?
G : The muffin man.
F : Yes, I know the muffin man, who, who lives on Drury Lane?
G : Well, she's married to the muffin man.
F : The muffin man?
G : The muffin man!
F : She's married to the muffin man.

「誰がかくまっている?」「分かった話すよ。マフィンマンを知ってるかい?」「マフィンマンだと?」…と続き確かになんの変哲もない会話のように見えます。

ところが、DVDの日本語字幕でここは、「仲間は誰だ?」「分かった 話すよ。ヒントは僕の名前だよ」「クッキーマン?」「そうクッキーマン」「ならビスケットマンもいるな?」「ほかにもまだまだいるよ」「本当か?」「本当だよ」「じゃ ケーキマンも?」と、英文とはまったくかけ離れたものになっていますね。

実は、このつながりは、童謡の歌詞からきているのです。私の美声で歌ってあげられないのが残念ですが、♪Do you know the muffin man? The muffin man. The muffin man… と続く歌があり、二人の掛け合いで、この歌詞をなぞっているのです。しかし、直訳してもまったく意味が通じないので、苦肉の策として、日本語で少しでも意味があるように訳されたのですね。ただ、これだとまったく面白くないのですが…。