2007.7.22

浜松市美術館で絵本作家のスズキコージ展をやっていたので覗いてみた。この人は高校時代の2級上である。

実は私の手許に彼の書いた絵本のヨウナモノ、世界史の教科書、岩波の英和辞典がとってあった。高校時代に美術部の掃除をしていて持ち帰ったものだ。美術館には本人が居たので、そのことを言ったら、高校時代の絵本は手許にないので欲しいということで、40年ぶりに本人に返却することが出来た。授業中に描いてはホッチキスで止めて仲間内で回覧していたとのこと。よそのクラスまで廻って知らん人が返しに来たこともあるそうだ。「20册くらいは作ったのだが、誰も返してくれないので、手許に一冊も残ってない。」英和辞典は私がこれまで借用して使っていたのだが、世界史の教科書にはあちこちに書き込みがしてあって、彼のコラージュ歴が授業中に始まったことが良く解るものだった。

脇にベビーカーを引く女性が居たのでお嬢さんかと思ったら、なんと夫人と御子息であった。スズキコージは、普通の人には見えないがそこらへんにうじゃうじゃいて「んーんべーへへへ」などと話をしている山羊、羊、狼などが見えてしまうという人なのだが、御夫人もそうした世界に住んでいる人の様に見えた。