北京奥運会

80余ケ国というと洞爺湖サミットの10倍、国連総会ご出席の数倍の国家元首なのですが、それが13億中国市場がそろそろ食べごろだ、中へ入れてくれ、というわけでよだれを拭きつつ、一堂に会するというのはなかなか壮観でした。2008年8月8日をもって世界の基軸通貨は米ドルから中国元へ、宇宙の中心は天安門広場へ、変わったのであります。外国語版では各競技のご案内をやっていた人民網の中国語版は、延々と

胡锦涛热烈欢迎各国领导人出席北京奥运会开幕式

を流しておりました。

開会式のテレビを見ていて、ふと「非同盟諸国会議」なんて言葉を思い出してしまったのですが、今日すでに同盟も非同盟もヘッタクレもないのですね。頭数からすると旧ソヴィエト連邦諸国の代表が異様に大人数でした。「寄らば竹のカーテン」という訳です。貴賓席ではロシアの黒帯プーチン氏が苦虫をかみつぶした様な顔をしておりましたが、あれは憎きグルジア人をどうやって成敗してくれようか、考えておったに違いありません。

カリブ海に浮かぶいくつかの島からなる人口数万のナントカいう国など、選手だけでなく役員まで顔が中国人、という国があって、13奥も居れば地球上どこにでも広がっているのだと実感出来ました。