住宅建築の変遷

Home Plan

2014.9.18

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19世紀末まで、米国の住宅建築には大きな変化は無かった。構造は柱梁であるか丸太・煉瓦積で、調理のための炉と暖房用の暖炉を背中合わせに中心に置くことが多かった。

家を「建て替える」ということは考えられず、ライフサイクルに応じて様々な形で増改築が行なわれ、古材はリサイクルされた。



Restored first Floor Plan of
Andrew Keyser House
@1765




first Floor Plan of
Charles Keyser House






以上
Common Places
edited by
Dell Apton
JohnMichael Vlach
The University of Georgia
Press 1986







最初は暖炉で調理をして、屋根裏で寝ていたものが、台所を作る、部屋を継ぎ足す、庇の下を囲って部屋にするということが行なわれている。

「母屋より納屋の大きな家は金持ち。」というのは国を問わず農家の原則だ。

スタイルブック

こうした米国の住宅事情が大きく変わったのは、19世紀末までに大陸横断鉄道が完成し、北西部の豊富な木材が全国に輸送される様になった頃だ。

この頃米国でも産業近代化が急速に進み、それまで後進国だった米国の工業生産力は、第一次大戦後はヨーロッパを圧倒する様になった。

人口が農村から都市部に集中し、それまでには無かった「郊外住宅」が急速に増えた。

そうした新しい住宅地に家を建てるために、各種のスタイルブックが盛んに発行された。





約20.47坪






約27.67坪




約31.83坪


以上
Authentic Small Houses of
the Twenties
Robert T. Jones
Dovere Publications Inc., 1925/1987 より

米国の住宅地では地区計画・建築協定で住宅地の開発された頃のスタイルに合わせる、と決められているところが多く、改築の場合に、その頃のスタイルブックが活用されている様だ。

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