住宅建築の変遷

巨大住宅

2014.9.20

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日本では第二次大戦が終わると、戦災復興に続いて1960年代から、産業近代化による人口の都市集中が始まった。1973年の第一次オイルショックまでが、日本における第一次住宅ブームだろう。その後1970年代後半から1980年代前半の調整期をはさんで、1987年から1993年にかけてバブル経済が発生した。「土地は限りなく値上がりする。」という前提を土地取引が追掛け、路線価がそれまでの2倍以上になった。大都市の郊外住宅地は増々周辺に膨張した。

1993年にバブル経済は崩壊し、日本の人口が頭打ちになったと言う認識が拡がって、土地価格は2000年にはバブル以前の状態に戻った。

この間の住宅面積を見ると、1950年頃には30坪強だった床面積は、オイルショック、バブルという異常事態を除けば、2000年頃までには50坪程度まで大型化した。「住宅の広さ」で述べる様に、ライフサイクルの中で、最も面積を必要とする時期の家族を収容する住宅が新築され続けるからだ。

日本で1993年にバブル経済が崩壊した頃、米国では住宅ブームが始まった。いわゆるサブプライムローンという「サラ金で家をたてよう。」と言う様なものであるらしい。

米国には日本の様な『ハウスメーカー」は無く、地域の開発業者が建売住宅の開発を進め、それが充分な担保設定なしに、飛ぶ様に売れた。

  約60坪


  約77.78坪


  約97.22坪

平面図は全て
Fine HomeBuidingより
大工・小規模住宅開発業者向けの同誌はデザインギャラリーもあり、米国の住宅事情を見るのに適切。

www.finehomebuilding.com
ウェブで注文すると年間$37.95で送られてくる。

それまでに中古住宅市場の発達していた米国では、子供が独立する頃に売れば、資産価値が確実に上昇する。といううたい文句だった。子供部屋の浴室なんて、きれいにする訳は無いのだが「お値打ちです。高く売れます。」と売りまくったのだ。

好景気が続く間はこれで良かったのだが、一旦不況が来ると、抵当割れが多発し、中古住宅市場は崩壊、新築も出来無くなってしまった。いわゆる2007年のサブプライム問題だ。



Not So Big House

サブプライム崩壊後の米国では
Not So Big Houseーそれ程大きくない家

というのが消費者の共感を呼んでいる様だ。元々はFine HomeBuidingの特集記事から始まっており、提唱者のSarah Suzankaがウェブページを開いているので、参考にしてほしい。 http://notsobighouse.com

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