高校時代の同級生でもある川合先生は暮らしぶりだけでなく、接骨医という東洋医学の造詣からも、診療所・ 住宅ともに在来工法の建物をお建てになることにしました。

浜松市中ノ町という天竜材の地元であることもあって、良質の杉材をたっぷり使い、屋根の下まで達する大黒柱を使った民家風の構造・ 意匠の建物になりました。

ダイニングキッチンの前は瓦敷の広縁のスペ−スを設け、屋外のテラスに続く予定になっています。 浴室に続けて、パントリ−を兼ねる大きめのユ−ティリティ−を作りました。

子供部屋には昔風の踏み天井でアティックを作りました。

診療所廻りには木、瓦といったなじみやすい素材を選んだ他、遠州地方の冬に付きものの強い西風を防ぐガラスの囲いを付けました。

「おや、こんなところに桜が。」「こっちには紅葉が。」・・・といった「ナンチャッテ度」は、 もしかすると今の人より江戸時代の日本人の方が上かもしれません。