
美商蘋果電脳力猫で中文版MiniCadを走らせているところ。同行の五十嵐氏が名刺を出すと、「あ、MiniCadの本を沢山書いている五十嵐さんですか。」という反応だったのでiga氏は「えっへん」していた。

台北世界貿易中心にあふれる中小企業若社長の群れ。日本のコンピュータ・ショウのように置き屋のネーチャンみたいなのは居ない。そう見えるのは中小企業若女社長デアルノデ、はじき飛ばされないよう御注意。
|
|
台北世界貿易センターの展示会場は、一見、幕張と似たかよったかのものだった。しかし、しばらく会場をうろついているうちに気付いたのは、日本とは若者の質が全く違うのではなかろうかということ。台湾の経済成長は70万人の中小企業の社長さん達が築いた。と言われるが、そう言われてみると、会場の各ブースに立っている、殆どが二十をそう過ぎない若者達が皆、社長さんに見えてくる。真剣なまなざしで話しを聞いている客も、これまた全員が二十代の中小企業社長なのではないかと思われる。考えて見ると、パソコン産業を背負ってきたのはシリコンバレーの中小企業若社長群なのであって、同じ目の輝きをもつ若者のあふれる台湾は、シリコンアイランドとして大きく延びる可能性があるに違いない。若者のこうした熱気は今の日本には無い。
展示で特に目を引いたのは大型カラープリンターの類であった。1,200mm幅くらいのカラープリンタが会場のあちこちでカラー写真を吐き出している。或いはカラープリントをビニールコーティングしている。そしてその廻りには必ず若社長群が張り付いている。小ロットのポスター類制作にかなりの需要があるようなのだ。なるほど、雑誌などを見ると、台湾の印刷事情はある程度想像出来る。天然色印刷がそれ程発達しなかったようなのだ。前後にカラーページがあるものの、本文は延々とスミ一色で続く、という構成が韓国と同じく、台湾でも一般的である。単色に較べ、特に製版過程で巨額の設備投資を必要として来たカラー印刷がそれ程発達しないまま、マッキントッシュと共に次の段階へ移行しようとするのだろう。なるほどUMAXがマッキントッシュ互換機のライセンを取得したのは、PC互換機と同じことをしようというだけでなく、或いはそれよりも、台湾のカラー製版業界での「標準機」となるべき計画かもしれない。パソコンで業務用のカラー製版をやろうというんだから、150MHz604eのダブルCPUも620が出るまでのツナギだろうなァ。
|