図1は1872年発行の地図に見るクラパム・パ−ク西側のバラム街道沿い。図2は同じ場所を1913年の地図から拾ったもの。
クラパム・パ−ク周辺は市内の土手(英語にするとシティのバンクね)で仕事をするロバート・ソーントンさんが、馬車で通える場所という事で1735年に家を建ててから高級住宅地となり、鉄道が出来てからも明治の始め頃にはまだ上のような優雅なサバービアでありました。
しかしそれもつかの間、市内から溢れ出した通勤住宅の群れはあっと今にこの辺りを埋めつくし、タウンハウスは並ぶわ、路面電車は走るわと、ロンドンの場末と化してしまったのです。玄関先に馬車廻しを付けたお屋敷の旦那衆は逃げ出してしまい、大正の初めには図2のように昔の面影は影も形も有りません。
資料:
OLD OEDINANCE SURVEY MAPS
London Sheet 125
Clapham Parks & Balham 1872
Clapham Parks & Balham 1913
Alan Godfley Maps
図1
図2