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英国の住宅地を日本のそれと較べてみました。本当に日本には「土地が無い」のか、 明治9年の地租改正以来、土地に対する正気を失ってしまったためか、ちと考えてみたいと思います。
こうしてみると日本の住宅に較べて決して広い家ばかりでは無いことが解ります。 二戸一あるいはタウンハウスでは日本の戸建て住宅の半分程のものも有ります。それにもかかわらず、 1970年代に日本の住宅に関するOECDのレポートに「ウサギ小屋」という文言が使われ、 「大きな家、広い家」というドライブが掛かりました。原文を読むと、「日本の家は狭い」というので無く、 「日本の家は30坪しか無くても伝統的なデザインを利用せず、 欧米の100坪以上の家のデザインを盗用するのでちんちくりんだ。」という意味合いだったと記憶します。 しかし敷地に関していえば確かに狭い。英国ではたとえ15坪のタウンハウスでもちゃんと庭が有ります。

印刷用のファイルは.GIFと.PICT形式でそれぞれ150dpi, 300dpi, 600dpiで用意してあります。御希望の方に差し上げます。御連絡下さい。cdが届いたらビール券を。
ただし著作権には一切考慮していないので内部利用に留めて下さい。


2500x2500 472k
Clapham Park & Balham
1872

19世紀のはじめからロンドンの裕福な商人達の「マンション」や「ヴィラ」が建ち始めたこの辺りには1852年、サイデナムに移築されたクリスタルパレスと市内を結ぶ鉄道の開通によって急速に開発が進んだ。うんぬん、、、

原図
s=1/4,340
OLD ORDINANCE SURVEY MAPS
Lomdon Sheet 125
Clapham Park & Balham 1872
Published by Alan Godfley Maps
The Off Quay Building, Foundry Lane
Newcastle upon Tyne, NE6 1LH
それにしても1872年当時、既に1/2,500の都市計画図が整備されていて、しかもそのリプリントを店頭で入手できる、というのが大英骨董品店の恐ろしいところです。
http://www.amazon.co.uk/で publisher:Alan Godfley Maps をサーチしてみて下さい。

2,500x2,500 656k
Clapham Park & Balham
1913

バラムの人口は1870年の3,000人から20世紀初めには38、000人へ。現在の市街地の形がほとんど出来上がっています。
原図
s=1/4,340
OLD ORDINANCE SURVEY MAPS
Lomdon Sheet 125
Clapham Park & Balham 1913
Published by Alan Godfley Maps
The Off Quay Building, Foundry Lane
Newcastle upon Tyne, NE6 1LH


以下はLondon Borough of Suttonの地区計画縦覧案から拾ったもの。
都市計画図を報告書に合わせて縮小しており、縮尺の記載が無く、1/25,000から物差で見当を付けた。

SuttonはVictoria Stn.から30分程の近郊自治体。

http://www.sutton.gov.uk/が市役所



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Merrows Park

メローズパークは密集市街地の中にあって貴重なオープンスペースなので、Metropolita Open Spaceに指定し、拡大したらどうか。提案はボツ。

原図
s=1/@3,810
London Borough of Sutton
Unitary Development Plan
Appendix to
Amended Draft Revised Written Statement
for Deposit


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The River Wandle

ワンドル川河川敷はロンドンにおける典型的なchalk stream。水際緑地と水棲生物に富む。重要自然保護地域に指定

原図
s=1/@2,830
London Borough of Sutton
Unitary Development Plan
Appendix to
Amended Draft Revised Written Statement
for Deposit


1,183x1,763 88k
Park Hill

戸建て及び二戸一の良質なビクトリア式住居が主体。デザインは豊富。東側歩道には巨木が並び、 住宅敷地からも枝が歩道を覆い、緑が地区の特徴となっている。1993年保存地域に指定 2ha

原図
s=1/@1,780
London Borough of Sutton
Unitary Development Plan
Appendix to
Amended Draft Revised Written Statement
for Deposit


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Sutton Garden Suburb

小緑地を囲む様々なテラスハウス及び二戸一から成り立つ。道路沿いの敷地に余裕を持たせており、巨木、低木に富む。庭だけで無く、コテージ風建築も地域の景観の質を高めている。田園都市運動の成果であるヴァナキュラーリヴァイバルスタイルのデザインである。1993年保存地域に指定 8.5ha

原図
s=1/@2,500
London Borough of Sutton
Unitary Development Plan
Appendix to
Amended Draft Revised Written Statement
for Deposit


1,200x1,800 200k
Sutton Town Center

Sustainable Residential Development...?

原図
s=1/@10,460
London Borough of Sutton
Unitary Development Plan
Appendix to
Amended Draft Revised Written Statement
for Deposit


2,570x1,660 124k


Vancouver(Canada)でもらって来た都市計画図
原図縮尺は1/2,000

1950年代の開発と思う。
戸当たり敷地面積1000平方米は同じころのSeattle(USA)よりも広いかも。



1,200x1,800 108k


浜松駅から車で昼間40分、夜間15分の分譲地。
1970年代の開発と思う。
戸当たり敷地面積200平方米前後か。
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