2007.12.9
・洋風の住宅地
・和風の住宅地

・330㎥
・建て替え?
・500㎥
・南向き
・南下がり
・一旦停止を考えると
・国土利用の歴史に行き着く
・建ぺい率と容積率
・あちこちの住宅地
・江戸のまちなみ
・ホームパーティーをやろう
・駐車場がなくっちゃね
・路上駐車


ホームパーティーを
やろう

日本では何故ホームパーティーが流行らないのだろう?と考えると、やはり駐車場の問題が避けて通れないのではないでしょうか。

みんな車をどこへ止めているのだろう。というのを各地の住宅街のサンプルで試してみました。「3家族呼んでホームパーティーをやろう。《というわけです。ただし運転手はアルコールを飲んではイケマセン。


最近の分譲地では XXX

やはりよそのお宅にお邪魔するのに,押し掛けておいて「どっか車駐めらんない?《というのは非常識でしょう。この絵では道路幅を8mにしていますが、路上駐車をしようにも道路境界線はほとんどが自家用車の出入口となっていて、前に駐めると隣の人が迷惑します。「私が迎えに行くからさあ。《と言われても、それを行き帰り3回づつやってもらうのは気が引ける、というわけでホームパーティーなるものがなかなか日本には定着しません。

最近設計した二世帯住宅では、「家族の車が5台だから、人が来た時には全部で10台くらいは敷地内に駐めたい。《という注文がありました。郊外の市街化調整区域に建つ住宅であり、敷地面積が500平方m、と恵まれていたので「はい、はい。《と注文に応じることが出来ましたが、敷地面積150-200平方mの分譲住宅値ではお手上げです。

子供の分まで入れると最低3台、せめて4台は、となると一階は駐車場と寝室を主体に,LDKは二階へ、という最近の住宅のスタイルが出来上がります。ま、その方が昼間人のいるところに陽が当たるし、というわけです。

友達の家が昭和40年代の住宅地であると、さらに大変です。昭和40年当時、一家の主人はバス、電車、自転車を使っており、憧れのマイホームの次に手に入れた自家用車は通勤用ではなく、休日のドライブ用だったのです。(今の人には信じられないかもしれませんが。)それが近所の八百屋もなくなってしまい、ショッピングセンターまで行くには自家用車しか無くなってしまった上、子供まで自分の車を買ったりするので、建替えに際しては一階は駐車場、となってしまうわけです。



呼んでくれた友達が5階建てのマンションだった場合 まったくXXX

ちょっと前までの集合住宅では戸数分の駐車場のないものもありました。来客駐車はとても無理、ということになります。最近の流行は上下二段式でしょうか、あれはどうも音を聞くと、どこかに別のスイッチがあって、それを押すとバキバキと車をペチャンコにつぶす機械の様で落ち着きません。


最近の高層マンションでは XXX

地面は駐車場に、ということで高層マンションの登場です。中には戸数分よりも駐車場が広いものもありますが、この場合でもよほど中心市街地に近くないと戸当たり2台の方が売れる、ということで来客用駐車スペースはそれほど充分ではありません。それでも足りなければ福地山線の電車が突っ込んで有吊になった「一階は二段式《となります。いずれにしても前もって近所の人に頼んでおき、管理人さんに了解してもらう、となかなか大変です。

やはり友達のことを考えれば車で押し掛けるのは控えましょう。まして3台というのは上可能でしょう。

さて、あちこちの住宅地では駐車事情はどうなっているでしょう。 続きを読む

おまけ 「御江戸日本橋自動車走行之圖《

明治末、自動車なるものが発明された頃の道路交通法では,「自動車の走行に際しては100間前方に先触れを出すこと。《みたいな条項があったそうです。大吊行列とか,騎馬の異人さんの扱いに準じたものでしょう。自動車の後を追いかけて一日遊ぶ悪ガキというのもいた様な。