20世紀デザインの異才 ジャン・プルーヴェ 「モノづくり」から建築家=エンジニアへ トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館 2005年11月4日‐2006年1月22日 ありえないと思っていたプルーヴェ展@名古屋がついに実現した。 スペースの関係上、住宅など大きな展示物はエントランスや廊下に置かれた。知らない人が見たら、建築部材というよりインスタレーションだと思うかもしれない。本人の意図ではなく、工業とアートの橋渡しをしているところが興味深い。プルーヴェは、建設現場の専業化に力を入れた。「構造のアルファベット」として、「ポルティーク」「ベッキーユ」などさまざまな支持構造を開発した。地震大国日本では耐震性が若干不安になる構造だが、独自の境地を開いている。本人が「家具と住宅の建設に何の違いもない」と語っているように、ある机の脚を拡大するとポルティークになるし、素材ももちろん同じ鋼板だ。同時代のデザイナーと違って光輝く鋼管には目もくれず、鋼板に魅せられたプルーヴェならではの発想だった。 鎌倉、秋葉原をまわった巡回展がここ名古屋で千秋楽を迎える。これだけのプルーヴェ作品が見られる機会はもうしばらくないだろう。なんだか親しい友人が海外に行ってしまうような気分だ。 人と自然 ある芸術家の理想と挑戦 フンデルトヴァッサー展 京都国立近代美術館 2006年4月11日-5月21日 「マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して」 映画 名古屋シネマテーク 2006年7月15日-21日 「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」 映画 名古屋シネマテーク 2006年7月22日-8月4日 光の魔術師 インゴ・マウラー展 東京オペラシティアートギャラリー 2006年7月8日-9月18日 フィスカルス・デザイン・ヴィレッジ展―フィンランドのデザインによる村起こし― リビングデザインセンターOZONE 2006年8月24日-9月12日 スヌーピー ライフデザイン展 マツザカヤホール 2006年10月4日-15日 Gマーク50年、時代を創ったデザイナーと100のデザインの物語―展 国際デザインセンター 2006年11月16日-26日 |