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Exhibition 2009



ヴェルナー・パントン展
2009年10月17日-12月27日 東京オペラシティアートギャラリー

ヴェルナー・パントンの名前は知らなくても、《パントンチェア》は誰もが一度は目にしたことがあるだろう。流れるようなフォルムは、椅子というより彫刻作品のようだ。この展覧会では、パントンが手がけた未来的なインテリアデザイン《ファンタジー・ランドスケープ》を再現している。展示されているだけでなく、実際に体験できるのがうれしい。めまいがしそうな空間を歩いたり、突起に座ったりして、その感触を確かめる。サイケデリックな色と形でありながら、体内を思わせるようなオーガニックな空間でもあり、なんとも表現しがたい。ヴェルナー・パントンは実はデンマーク人だが、自然を意識した他の北欧デザイナーとはまったく異なる。パントンは「白」が嫌いだったらしく、なるほど会場内に白い作品が見当たらない。図録はパントンチェアのキーホルダー付き。


コープ・ヒンメルプラウ 回帰する未来
2009年9月19日−12月23日
NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]ギャラリーA

 



ルイス・バラガン邸をたずねる
2009年9月9日−2010年1月24日 ワタリウム美術館


最近の展覧会では、空間の再現が流行りのようだ。地球の裏側に行かなくても空間体験ができるのだから、ありがたい。この展覧会では、鮮やかな色彩と幾何学的な建築で有名なメキシコ人建築家ルイス・バラガンの自邸の室内が再現されている。といっても単に家具を置いただけではない。リビングの窓の外には実物に似せた緑の庭がちゃんとあり、ダイニングには実物と同じカーペットが敷かれている。ダイニングの4枚板の窓を(きっちりではなく軽く)閉めると、なんと光の十字架が現われる。まるで、家庭版「安藤忠雄の光の教会」だ。細部にもこだわった会場構成を手がけたのは、今をときめく建築デュオ、妹島和世+西沢立衛/SANAA。「バラガン邸のティータイム」と題して、バラガンデザインの家具で、メキシカンティーを飲みながら、解説を聞くという楽しそうなイベントもあった。



THE OUTLINE 見えていない輪郭展
  深澤直人 藤井保
2009年10月16日−2010年1月31日 21_21 Design Sight


プロダクトデザイナー深澤直人の作品を写真家藤井保が撮影するという形でコラボした展覧会。プロダクトデザインがアートになった。三次元のプロダクトが二次元の写真になり、モノは機能性を失う。もはや椅子は椅子ではなくなり、ペンはペンではなくなり、物質としての輪郭が明らかになる。と同時に、そのモノの持つ空気感も写しとられている。そもそもこの世の中は、物質的な輪郭のみならず、観念的な輪郭もあいまいなのかもしれない。




絵画と写真の交差
印象派誕生の奇跡
2009年10月24日−12月20日 名古屋市美術館




対決。水の都 大阪vsベニス
安藤忠雄建築展 2009―水がつなぐ建築と街・全プロジェクト
2009年5月23日−7月12日 サントリーミュージアム


大阪は東西に河川が流れる水の都だ。それを活かした大阪都市再生プロジェクトと水の都ベニスのプロジェクトを考察する。大阪のプロジェクトは、決して高層ビルを建てまくる都市開発ではない。川沿いに世界最長の桜並木をつくり、河川敷のビルを壁面緑化するなど、市民参加型のまちづくり計画だ。ベニスでは、運河沿いのプンタ・デラ・ドガーナ再生計画とパラッツォ・グラッシ再生計画を手がけた。歴史的建造物保存の厳しい制約のなかで古い建物を修復し再生した。その他、水盤を用いた作品や水辺に建つ作品など「水」にからんだ作品も紹介。安藤建築は水との相性がいい。
展覧会後、水上バスに乗って大阪城・中之島めぐりをしてみた。水の持つこの不思議な力は何だろう。そこは大都市でありながら、なぜか癒される。一部で壁面緑化が始まり、都市と自然の一体化は着実に進んでいた。



安藤忠雄建築展 
TADAO ANDO "Challenges-Faithful to the Basis"
[挑戦―原点から―]
2009年2月11日−3月7日 TOTOテクニカルセンター大阪




純粋なる形象
ディーター・ラムスの時代―機能主義デザイン再考
2008年11月15日−2009年1月25日 サントリーミュージアム





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