[LISAのデスクトップを見る方はクリックして下さい]
[Lisa Office 7/7 QuickTime Movie]

1982年にスティーブ・ジョブスがApple社が持つ全ての技術を使って、世界で最初に市販されたGUI[Lisa Offuce 7/7]を持つパーソナルコンピューター「LISA」でしたが、あまりにも高い価格(1983年に国内で発売された価格は220万円でした。)と、製品の品質の悪さやヴェンダーに対するソフト開発環境が不十分だったために商業的に大失敗した不遇のコンピューターの2代目がこのLISA 2です。
1984年に発表され、それまでの5.25FD Drive2機から、400k 3.5FD Drive1機になったのを筆頭に多くの部分が削除され、それまでの基板の弱さによる故障を生産ラインの見直しなどを行って改善し、大幅なコストダウンを行って再発売された低価格路線を全面に押し出したLISAです。
マウスはそのまま装備されていましたが、キーボードに付属していたテンプレートシートなどは削除されていました。)
しかし、それでもまったく売れませんでした。
1985年に10MBのHard Diskを搭載し、メモリーを2MBに拡張された「LISA 2/10」にMackWorksというMacintoshのエミュレーターを動かして、Macintoshとして使用できる「Mac XL」が発売されています。(Macintoshとして使用できるメモリーエリアは1MBでした。)
僕のLISA 2はMac XLを元にROMをLISA 2の物に替えてバージョンダウンした物で、Profile DriveのかわりにパラレルHDを内蔵してLISAフォーマットすることで代用して起動させています。
LISA Officeは今のMacintoshとほとんど同じようなデスクトップがすでに実現されており、また完全なマルチタスクであったことなどを考えると目を見張る所が多いのですが、この進化しすぎたコンピューターは当時の人々にまったく理解されなかったのは、残念でなりません。