西洋料理に使われるムール貝のことです。篠島では、「イヌカイ」と呼んで、煮付けにします。汐川干潟では、低潮線付近にある杭にフジツボやタテジマイソギンチャクと共に付着しています。
干潟にごろごろ転がっているので、生きているとは思いませんでした。特に杉山沖にはたくさん見られます。魚屋さんに売っているものに比べるとずいぶん小さく見えますが、お味の方はなかなか良いとのことです。
このあたりでは、「コマノツメ」と呼ばれている貝です。杉山沖を掘ると簡単に見つかります。砂を吐かせるのが難しいので、食用にはなりにくいのだそうです。
杉山新田の干潟から三区の沖あたりでたくさんとれます。特に三河港大橋の拡張工事が始まってからたくさん採れるようになりました。工事の関係で干潟に砂が入ったのではないかと思っています。今年の最盛期(4、5月の大潮時)には、300人ほどが、潮干狩りを楽しんでいました。
私は死んだ殻しか拾ったことがありませんが、まだ少しは採れるそうです。泥の深いところにいます。
色は、シジミのような茶色で似ていますが、シジミよりずっと扁平な貝です。
非常に壊れやすい殻をした貝(写真左上の白っぽい貝)で、オオノガイと同じように体全体が殻の中に入りきりません。初夏の頃、干潟に流れ着いたアオサが腐ってドロドロになった時に、その下にいたソトオリガイは、たくさん死んでしまいました。干潟上面が白くなるほどの死殻が見られたので、もういなくなってしまったかと心配しました。秋になって干潟を掘ってみると、相変わらずたくさん見つけることができます。繁殖率が良いのでしょうか?