【ストーリー紹介】若き教師・山中大介が、海原男子高校に校長に招かれて赴任。不良揃いの海洋部の部長となった大介は持ち前のファイトをもって体当たりで生徒に接していく。
※ストーリーは映像ではなくすべて台本から起こしている為、相違箇所がある可能性があります。ご了承下さい。
第1話「先生 もえてるゥ!」
放送日:1973/01/10 嵐の海。海原男子高校の森田校長に招かれモーターボートを操り学校へと向かう一人の男・山中大介。そこで大介は遭難した男子校の海洋部員らと遭遇。不良生徒の溜まり場と呼ばれる海洋部の面々は、校長の娘・佐知子に「嵐の中にカッターを出せたらキスしてあげる」とそそのかされ実行、そして遭難したのだ。遭難した海洋部員を救い上げる大介だが、その際大介は海の中へ転落してしまう……。 第2話「そのオールを拾え」
放送日:1973/01/17 海洋部の部長を受け持つことになった大介は早速海洋部と激突。殴り合う大介らの姿を見た和尚の源心は、面倒を起こされると困るからと予定していた大介の下宿を拒否。代わりに大介は校長の家に下宿することに。大介が佐知子と一つ屋根の下で暮らすことが気に入らない海洋部員の谷山肝太達は大介を学校から追い出そうと企む。一方、男子校の隣にある海原女子高校の生物教師・白水和子は生徒と殴り合う大介のやり方に反対、不良生徒達への接し方で大介と対立する。 第3話「あわびの片思い」
放送日:1973/01/24 和子の弟で男子校一年の哲夫は海洋部への入部を希望するが。不良の集まりである海洋部に和子は猛反対。大介に弟を止めるよう懇願するが、大介は本人の意志を尊重すべきだと拒否。一方、肝太達はあの手この手で大介を追い出そうと企むが……。 第4話「オールと長髪」
放送日:1973/01/31 海洋部員が大介に仕掛けた卑劣な行いに激怒した校長は、全員坊主頭にすると息巻いた。しかし、大介は髪の毛よりも、叩きこまなけねばならない大事なものがあると反対。そんな時、肝太達に入部希望を出す哲夫。肝太達はテストと称し、代々部長を追い出してきた伝統として大介追い出し作戦を命じた。 第5話「先生の血は赤い」
放送日:1973/02/07 女子高の生徒・相場真弓がカッターを漕ぐ肝太達に乗せてほしいと懇願。オールを握る真弓だが、突然青い顔になり倒れた。真弓を助け、女子校へ運ぶ肝太達だが、女子校の田村花子校長は肝太達の為に倒れたのだと非難。輸血が必要な真弓の為、献血の血を海洋部に要求する。 第6話「とび込んだ花嫁!」
放送日:1973/02/14 朝起きた大介の目の前に、見知らぬ芸者・ほたるが妻だと言って座っていた。昨年、温泉地での忘年会の時の記憶が無い大介はもしかするとと不安な気持ちに。しかし、その裏には肝太達の企みが。和子からの情報でニセ芸者だと知る大介だが、ほたるには何か深刻な事情があると察した大介は……。 第7話「男の借りは体で返せ」
放送日:1973/02/21 「人助けの為」だからと大介に借金を申し込む肝太達だが、大介は「バイトしてでも自分の力で作れと」と拒否。その言葉を受けた肝太達は工事現場で働き始める。肝太達は、「入院中の母の手術の為にお金が必要だ」と語るOLの香川美保の為、何とかしようと頑張るが、美保に金を貸したという人が次々と現れて……。 第8話「合宿はもぐりの訓練」
放送日:1973/02/28 アクアラング訓練の為に伊豆のシャボテン公園へ合宿に訪れた海洋部。伊豆が故郷である海洋部員の平川守人の前に、平川の義母・郁子と義弟・正夫が現れる。平川は、亡き母の写真を正夫が誤って鋏で切ってしまった為に激怒、家を飛び出したという過去があったのだ。何とか平川と和解したいと願う郁子と正夫だが、平川は態度を変えようとしない。 第9話「男はそこであきらめない」
放送日:1973/03/07 伊豆の合宿先へ訪れた田村校長は、和子に遠縁の青年・吉沢吾郎と見合いさせようと思案。しかし、和子と間違えて佐知子を抱きすくめようとした吉沢に、佐知子は激怒。姉の結婚に反対な哲夫も加わり、佐知子らはお見合いぶち壊し作戦を企むが……。 第10話「カンニングとラブレター」
放送日:1973/03/14 期末考査の季節。女子校の田村校長は「海洋部が40点以上の成績を取ったら男女共学を認める」と男子校の森田校長を挑発。そんな事情を知らない海洋部員たちは、大介の追放を狙って、大介が担当の生物だけ白紙答案にしようと企んでいた。一方、夢だった男女共学の噂を聞いた女子校生徒らは、海洋部に高得点を取らせようと、やる気を出させる為にラブレター作戦を企むが……。 第11話「大地は友情を育てる」
放送日:1973/03/21 ひたすら明るくて元気な女子校生徒・宮本利枝。その利枝が海洋部の野村豪一に片思いであると知った肝太達は、利枝に野村が怪我をしたと嘘をついた。慌てた利枝は、怪我のフリをした海洋部員に好きだったと泣きじゃくり、それを元にからかわれた。翌日、利枝は学校を欠席。和子たちは肝太達を非難するが……。 第12話「貝は海の宝物」
放送日:1973/03/28 カッタ―に落書きされた海洋部は犯人を捕まえようと奮起。張り込んで捕まえた相手は6、7才の子供・坂井実であった。肝太は鍵っ子である実を連れて授業に出席、子供をダシに授業を潰そうと目論む。そうはさせまいと実におとなしく待つよう指示して授業に戻る大介。その間に男子校を抜け出した実は女子校に侵入、校長室を荒らした為に田村校長は大激怒。その騒動の最中、実は大事にしていた貝殻を紛失してしまい……。 第13話「北の海に立つ男」
放送日:1973/04/04 東日本高等学校カッター選手権大会に参加する為に富山県氷見海岸を訪れた海洋部。地元の女子高生にチヤホヤされる他校の姿に、肝太達は佐知子達を呼ぼうと電報を。そんな時、富山商船高専の片桐和也は、怪我の為に欠場を決意。女子高生・松木早苗は、昨年キャプテンとして和也と共に出場した兄の為にも和也に出場を望むが、和也は昨年怪我を押して出場した早苗の兄の為にチームが負けたことを語り、その時ファイトだけでは勝てないことが分かったのだと告げる……。 第14話「飛び込んで来た応援団」
放送日:1973/04/11 佐知子たちが海洋部の応援に富山までやって来た。しかし、海洋部が宿の手配を用意していたと思っていた佐知子らは、肝太達が何も考えてなかったと知り呆然。大介も、「勝手に来たのだから責任は持てない」と冷たく突き放す……。 第15話「内ゲバ!?海洋部」
放送日:1973/04/18 生物研究会で沖縄に行くことになった大介。同じく生物の教師である和子も行くと知った佐知子は嫉妬を。そこへ、沖縄行きの船の船長に校長の知り合いがいることから海洋部も同船出来ることに。しかし、同船できる生徒が三人である為、海洋部の面々は大介の指示により自分たちでその三人を選ぶことに……。 第16話「出航!太陽とロマンの島へ」
放送日:1973/04/25 沖縄へと旅立つ海洋部と和子。大介は船上でも訓練をと、手旗や消火を教え込む。しかし、その船にこっそりと佐知子が乗り込んでいた。そんな佐知子を何度も見かける肝太だったが、皆はマボロシを見たのだと言ってまじめに取り合わない。 第17話「オキナワ・初恋・恋仇」
放送日:1973/05/02 沖縄に到着した一行。大介と和子は研究発表会へ、そして、海洋部は沖縄水産高校へカッター競技に行くことに。しかし、肝太らの目前で佐知子は地元の青年・仲里登に誘われ、スポーツカーでその場を後に。佐知子のことが気になった肝太達は競技をエスケープ、佐知子の後を追うが、そんな中ふとしたことで佐知子に惚れた野村が佐知子に惚れている肝太と激突する。 第18話「恋のとりこオキナワ」
放送日:1973/05/09 研究発表会が終わった大介は、海洋部を徹底的に教育すると大張り切り。しかし肝太達は、折角沖縄まで来て訓練ではつまらないと、大介を訓練どころではなくす為に「恋のトリコ」作戦を企む。和子と大介をくっつけようと思案する彼らだったが、そんな時、美しい婦人・渡嘉敷京子が大介を訪ねにやって来て、大介を連れてどこかへと去っていった。嫉妬した和子は、これで自由になれると喜ぶ海洋部を連れスパルタ教育を始める……。 第19話「北の海から初恋が来る」
放送日:1973/05/16 大介のクラスに転校生がやって来た。それは富山の大会で出逢った片桐和也だった。しかし彼は恋人の早苗を自分の不注意の為に死なせてしまい、それ以来海を捨て、自暴的に振る舞っていた。大介は片桐を立ち直らせようと奮闘するが、片桐は一筋縄ではいかなくて……。 第20話「海を捨てた男の唄」
放送日:1973/05/23 相変わらず自暴的な片桐は喧嘩に明け暮れ、大介にも反抗的な態度をとり続けた。そんな孤独な姿の和也に好意を寄せる佐知子達に、当然肝太達は面白くない。早苗の形見であるペンダントを肝太らに奪われた片桐は猛然と殴りかかり……。 第21話「ピエロと孫悟空」
放送日:1973/05/30 源心和尚の寺で一週間の合宿を行うことになった海洋部。生徒達を鍛えようと張り切る大介だが、逆に大介は和尚の手玉にとられ、教育されることに。一方、海洋部員の田中治は女子校生徒・西村弓子の妹で、車椅子生活の加奈子を励まそうと、毎朝新聞配達のバイトで訪れ元気づけるが……。 台本12「只今先生訓練中」が本作と思われるが、確証は無し。よって、脚本・監督のデータも異なる可能性有。 第22話「いざ、おれたちの舟を!」
放送日:1973/06/06 源心和尚の寺で合宿中の海洋部。そこへ、野村の父・豪造が受験勉強ではない合宿に反対し、息子を怒鳴り散らす。野村の姉は、今晩の父のバースデーパーティーに野村を来させるため、「口ではどんな表現をしていても、息子が来たら喜ぶものだ」と告げ弟を説得。父の好きな盆栽を手に自宅に帰る野村だが、豪造は「東大へパスすることが私へのプレゼントだ」と野村のプレゼントを拒否する。 第23話「目標!前方のオヤジ」
放送日:1973/06/13 海洋部員の工藤明は、皆に隠れるようにして猛勉強を。いつも呑んだくれて、酒で何度も失敗していた父・耕作から「希望通り水産大学へ行かせてやる」と言われ、やる気を出したのだ。しかし、耕作は貰ったばかりのボーナスを酔っ払った際に全部無くしてしまい、大学行きの話は絶望に……。 第24話「鬼の目にナミダあり」
放送日:1973/06/20 普段はおとなしい男子校の数学教師・鎌田治郎、通称・モーロクカマイタチが突然豹変。急にスパルタ教師になり、海洋部員らをシゴき始めた。昔、スパルタ教師だった鎌田は一人息子も同様に教育、15年前に大喧嘩して勘当して以来おとなしくなったという。そして昨日、息子が「北海道へ迎えたい」と申し出たが、「勘当した息子の世話にはならない」と拒否。怒った鎌田の妻は「もう我慢できない」と一人で北海道へ発ったという。 第25話「海のロメオとジュリエット」
放送日:1973/06/27 海洋部の先輩で漁師の磯田金五が岬高海賊部員に痛めつけられ、海洋部は復讐戦だといきり立った。海賊部主将・塙大八郎は女子高生徒である妹・友子が金五と愛し合っているのがどうしても許せない。昔、金五との喧嘩で足を負傷した為に船乗りになる夢を奪われ、そして今度は妹まで奪われようとしていたからだった。 未放送作品(未制作かどうかは不明)台本26「あの人が同棲?!」
脚本:長坂秀佳 片桐が同棲しているという噂が沸き上がった。真相を確認しようとする佐知子と肝太達。その誤解は解けるが、そんな時片桐の部屋を早苗の妹・秋代が訪れた。父の転勤の為に横浜に引っ越したという秋子。その秋子は自分より仕事が大切な父にいら立ち家出してきたのだ。 未放送作品(未制作かどうかは不明)台本27「同棲時代だもん」
脚本:長坂秀佳 片桐を愛しているからと、片桐の家から離れようとしない秋子。片桐は秋子を残し一晩野宿して過ごす。父にも、そして片桐にまで一人ぼっちにされ涙する秋子。父の愛を否定、片桐さえいればと考える秋子は姉の事を忘れさせてみせようと……。 |