「恐竜戦隊コセイドン　（恐竜戦隊コセイドン　戦え人間大砲コセイダー）」長坂作品エピソード　あらすじ・解説

【ストーリー紹介】

　タイムトラベルが可能になった西暦2001年、日本各地に異常現象が発生した。「タイムＧメン」は各時代を調査。中性代白亜紀担当のコセイドン隊は、恐竜たちがはびこる白亜紀の時代で、宇宙からの侵略者・ゴドメス星人の謀略を発見する。激闘の末、ゴドメスの陰謀を阻止した後も、白亜紀を狙う数々の宇宙人や犯罪者達の陰謀と戦うのであった。

第40話「タイムスリップ　恐竜時代の戦国武者」

放送日：1979/04/06
脚本：長坂秀佳
監督：平山公夫
ゲスト：荻原　紀（アクマズ）／戸塚　孝（悪兵衛）、杉本浩一（与作）、東　昌孝（キチ）／樋浦　勉（鬼衛門）

　白亜紀に異変が起き、現場へ急行するコセイドン隊が見たものは、なんと戦国時代の落ち武者と二人の子供?!　何者かが時空間を操作して、歴史上の重要人物を時間移動させたのだ。早く彼らを元の時代に戻さないと歴史が変わってしまう！　戦国時代から来た彼らを無事コセイドン号に収容したコセイドン隊。その後の調査で二人の子供のうちの一人・与作が重要人物だと判明した。与作は、10年後に少年時代の織田信長を守った男だったのだ。隊長のバンノは、自分でグズで駄目な男だと思っている与作に対し、日本の歴史を支えた大事な人だと諭し、「自信を持て」と励ます。同じく自分のことをグズだと思っていたモリも、「自分も自信を持つ」と与作に誓う。そして、作戦が失敗した為にコセイドン隊に攻撃を加えるアクマ星人・アクマズだったが、ゴウ、そしてモリらの活躍で見事撃退、与作達を無事に元の時代に送り届けるのだった。

　本作品『恐竜戦隊コセイドン』では長坂氏は1作品を担当。しかし、企画及び番組初期のストーリーは長坂氏が考えたものである。
　台本では、アクマズの台詞で、日本での作戦の後に「次のイギリス作戦、アメリカ作戦、フランス、ドイツ、イタリーでの作戦」と、世界的な作戦が練られていると語られている。
　ラストシーン、自信をつけたモリに対しテツが「いつ歴史上の重要人物になるか分からない」と語る後、台本では、ゴウが画面に向かって「君もクヨクヨすんなよ」と語る台詞がある。まるで『円盤戦争バンキッド 』(1976年〜1977年放送）のようなこのシーン、『コセイドン』の他のエピソードではこのようなシーンがない為、他と合わせる為に消されたのであろうか？
（※ゲストの役名の漢字表記は、オープニングテロップを参照。）