「透明少女エア」全エピソード あらすじ・解説

【ストーリー紹介】

 医大生の涼太は、透明な体を持った少女・エアと出会う。エアは何物かによって体を透明にされてしまい、幽閉されていたところを逃げ出してきたのだ。涼太は医者として、エアを元の体に戻そうと奮闘する。


第1話「はじめてのクランケ」

放送日:1998/02/21
脚本:長坂秀佳
監督:長坂秀佳
ゲスト:岩岩岩岩、放映プロジェクト

 医大生の涼太は、恋人の今日子とのデートに向かう最中に透明な体を持った少女・エアと出会う。エアは何物かによって体を透明にされてしまい、幽閉されていたところを逃げ出してきたのだ。涼太は医者の卵として、エアに元の体に戻すことを約束する。

 涼太達の住むアパート「幸せ荘」。台本では涼太は203号室、はかせは202号室となっている。
涼太の前に毎回登場する警官は台本では「いつものお巡りさん」。この警官、ゲームソフト「街」に登場する尾形敬治に似ているようだが、同一人物だろうか?
関東の本放送では、番組の間にGroovy Boyfriendsが歌う主題歌「I'm here」と仲間由紀恵のファーストアルバム「遠い日のメロディー」のCMが流れた。
ちなみに台本は第1、2話で1冊、第3〜6話で1冊の計2冊である。
今回にてエアは、恥ずかしい時にピンクに発光、恐怖を感じた時にブルーに発光、熱が出た時レッドに発光すると語られる。


第2話「きみだけのドクター」

放送日:1998/02/28
脚本:長坂秀佳
監督:長坂秀佳
ゲスト:山本与志恵、阪上和子、立原 瞳/劇団日本児童、放映プロジェクト、[ダンス指導] 瀬口玲子

 涼太の部屋に来た今日子は、いつもと様子が違う涼太を怪しみ、そして近くに女の気配を感じ取る。涼太は、今日子とダンスパーティーに行く。しかし後をついてきたエアが今日子にちょっかいを出し、会場は混乱に。会場から逃げ出す涼太とエア。そこにBlackmenが迫る。

 エアの体は水に弱いと判明。また、涙を流した時、一時的に元の姿に戻ることも判明。


第3話「ふたりだけのオペレーション」

放送日:1998/03/07
脚本:長坂秀佳、岩片 烈
監督:中嶋 豪
ゲスト:柳原茂子、放映プロジェクト/江藤博利(友情出演)、菊池隆則

 Blackmenに追われ、逃げ回る涼太とエア。二人はエアを元に戻す方法を探すため、エアが捕らわれていたという研究所に向かう。しかしそこには何も残っていなかった。証拠隠滅のため、何者かが建物を消した後だったのだ。

 本作品ではなぜかちくわがよく登場する。本話にて「豊橋のちくわ小田原のちくわは違う」という台詞があるが、(台本にもある)豊橋のちくわと呼んでいた方は確かに豊橋名産の「ヤマサのちくわ」らしく見える。(100%断言は出来ないが似ている……)取り寄せたのだろうか(笑)
ちなみにこの豊橋は長坂氏の出身地である豊川市の隣にある町。豊川市にも「ヤマサのちくわ」の店舗がある。
今日子の年齢が台詞にて22才だと判明。他の登場人物はドラマ中で年齢が分かる描写はない。
台本のタイトルは「お医者さんごっこ」である。


第4話「失恋のカルテ」

放送日:1998/03/14
脚本:長坂秀佳、吉田玲子
監督:中嶋 豪
ゲスト:高橋真紀子(テレビ朝日アナウンサー)、放映プロジェクト/ダンナ小柳(電撃ネットワーク)、菊池隆則

 涼太を責める今日子の前にエアが姿を現す。その場から立ち去る今日子を追う涼太。しかし、エアの身に危険を感じてエアの元へ引き返してしまう。

 番組最後に主題歌CDプレゼントがあった。(関東本放送)


第5話「恋の集中治療室(I.C.U)」

放送日:1998/03/21
脚本:長坂秀佳、吉田玲子
監督:中嶋 豪
ゲスト:放映プロジェクト

 Blackmenに捕らえられるエア。しかし隙を見つけて無事に逃げ出す。エアを探していた涼太は無事にエアと再会。二人はエアの記憶を探しに街を歩き回る。

 エアの体が静電気で一時的に元の体に戻ることが判明。また、ストロボの光で元の体に戻ることも判明。


第6話「ラスト・ダンス」

放送日:1998/03/28
脚本:[脚本] 長坂秀佳 [脚本協力] 浅野有生子
監督:中嶋 豪
ゲスト:成瀬 労、放映プロジェクト、[ダンス指導] 瀬口玲子

 エアは今日子を電話で呼び出し、涼太の前から姿を消すと告げる。エアの心を理解する今日子。エアの体を元に戻す鍵が「イオン」であることを突き止めた亮太は、エアに雷をあてようと企み、「東都大学超高電圧研究所」に忍び込む。しかし、その直前になって失敗してしまう。そんな時、エアに本物の雷が――。

 東都大学といえば『特捜最前線』(1977年〜1987年)等でお馴染みの大学である。
番組の間にセガサターンのゲームソフトのCM(『サクラ大戦2』『THE HOUSE OF THE DEAD』)が流れる。(関東本放送)同じセガサターンソフトである『街』のCMが流れなかったのが悔やまれる。(それよりも『街』のCMが『せがた三四郎』でなかったことが悔やまれるともいう……)