「警視庁継続捜査班」長坂作品エピソード あらすじ・解説

【ストーリー紹介】

 殺人事件の時効廃止を受けて、未解決事件解決に向け設立された「警視庁継続捜査班」。ある事件の為に現場から退いていた貴志真奈美警部補は、継続捜査班班長・水城紀子の誘いを受け捜査班に参入。真奈美はプロファイリングの知識を用いて迷宮事件を解決へと導いていく。


第2話「未解決事件〜盗撮」

放送日:2010/07/29
脚本:長坂秀佳
監督:猪原達三
ゲスト:松村 穣、ドクターHIRO、伊奈川正樹、小嶋マコト、山口知紗、三橋ひより/大塚麻希子、小鳥百合子、? 香蓮、清水恵理、田口夕輝、梅田絵理子、安西シエル/Coool×Japan、クロキプロ、サラエンターテイメント、古賀プロダクション、Age Global Networks、ARTICLE/矢島健一/宮田早苗、永田良輔、藤馬ゆうや

 10年前、真奈美の父・徳治郎は「雨の日の悪魔」と呼ばれた連続殺人犯の容疑者として土蔵亀生を逮捕。数か月後に服役中の土蔵が死亡し、解決された事件と思われていたが、徳治郎は今もなお、犯人が被害者から奪い去ったボタンが発見出来なかったことを悔やんでいた。父の想いを汲んだ真奈美は捜査を開始するが、その矢先、全く同じ手口の事件が発生。犯行現場に鑑識の番号札が残されているという不可解なものであった。当時、徳治郎と共に事件を捜査した福角恒男刑事は、事件の真犯人は当時17才の少年だった綾辺瞬だと主張。家宅捜索によって証拠のボタンまで発見されるが、真奈美は瞬の人物像から見て彼が犯人だとは思えなかった。残された鑑識の番号札が犯行日と場所であることを突き止めた真奈美は予測した次の犯行現場に向かうが、そこには手首を切った瞬が。逃げ切れないと思った瞬が自殺を図ったという本部の見立てに納得のいかない真奈美は、真犯人が福角刑事であると推測。彼を罠にかけ、亀が飲み込んだとされるボタンを回収しようとする福角刑事を待ち構え、逮捕へと追い込んだ。福角は、自分が継続班の班長になれなかった妬みや憎悪が増大し、そして犯行に及んだのであった。10年前に解決できなかった父の事件を、娘の真奈美が見事解決したのだった。

 長坂氏久々の連続TVドラマシリーズ。ただし、執筆は第2話の1本のみである。
 この第2話及び第1話にて描かれる真奈美を狙う謎の人物は、第7話のラストシーン及び第8話(最終話)で描かれる事件に関係した人物で、最終話でその目的と正体が明らかにされる。また最終話では、この第2話で描かれた10年前の「雨の日の悪魔」事件の際、捜査協力というカタチで事件に関わった犯罪心理学のエキスパート・加藤善浩(柴 俊夫氏)が登場、徳治郎と真っ向から対立したと語られる。
(※福角恒男の漢字表記はTV朝日の「警視庁継続捜査班」公式HP、綾辺の漢字表記は表札のシーン、瞬の漢字表記はTV雑誌を参照。)