「弟切草」シリーズに登場の長坂キーワード辞典

「弟切草・蘇生篇」ゲーム内には数多くの長坂ネタが隠されています。
しかし、自分で探す楽しみを奪うなという方は読まないように。
また、小説「弟切草」シリーズに登場の長坂ネタも掲載。

「弟切草・蘇生篇」ノーマルネタ編

おそらく意識して入れられたであろうごくノーマルなキーワードです。

チンチコーレ・チンチコ〜ラ〜

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
・「チンチコーレ!」 対向車接近のシーンの公平の叫び声。
・「チンチコ〜ラ〜!」 母子手帳の部屋の後、怪魚の叫び声。(奈美のZAP、ピンク)

元ネタ解説
「街」の篠田正志シナリオに登場の七曜会の合い言葉(?)より。

桂馬語

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
選択肢の中で「・・・せう」多数あり。
・風呂場→奈美とヨロイの後、黒ネコがよぎっての選択肢のひとつ「ネコのツメは・・・」
・2度目のミイラの間の後のホールにてベッドを探す後の選択肢のひとつ「寝る前には・・・」
・開かずの間の前で(ピンク)「どの程度コレは・・・」
・2度目のミイラの間の後のホールにてベッドを探す選択肢のひとつ「蒲団が良イといふ・・・」

元ネタ解説
「街」の主人公の一人、雨宮桂馬の口癖。

ひとつ人の世、生き血をすすり

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
2度目のミイラの間の後、暗がりで写真を撮られた後に暗闇を睨みつけての選択肢のひとつより。

元ネタ解説
「桃太郎侍」の決め台詞。
この決め台詞は長坂さんが考えたものだとか。

ズバット参上ズバット解決

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
2度目のミイラの間の後、暗がりで写真を撮られた後に暗闇を睨みつけての選択肢のひとつより。

元ネタ解説
「快傑ズバット」の主人公・ズバットの決め台詞より。

ラリンコ、ラリンコ、ランランラン♪

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
シャワーに行く時の選択肢のひとつより。

元ネタ解説
「街」に登場する七曜会の一人、土曜日の口癖。

豊川稲荷

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
ボイラー室から祈りながら走って風呂場に戻るときの選択肢のひとつ「家内安全、商売繁盛」選択後の文句より。

元ネタ解説
長坂さんの出身地「豊川」にある全国的にも有名な豊川稲荷のこと。
「浅草エノケン一座の嵐」では主人公のエノケンが豊川稲荷に行くシーンがある。

快傑ズバットのような心で参上

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
風呂場のシーン後、奈美のバックを取りに行く時の選択肢のひとつより。

元ネタ解説
「快傑ズバット」より。

「弟切草・蘇生篇」無理矢理ネタ編

かなりこじつけ、おそらく偶然の産物であろうがファンとしてはやはり邪推してしまうキーワード。

夏の夕暮。

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
冒頭の文句。

元ネタ解説
夏の夕暮で夏夕介と結びつけるのは強引だろうか?

シュワッチ

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
車の中で「やっぱり道に迷ったんじゃない?」の後の選択肢のひとつより。

元ネタ解説
シュワッチといえば「ウルトラマン」
長坂さんが携わったウルトラシリーズは「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンA」「ウルトラマンゼアス」の3作品。

火の鳥

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
車炎上後に登場。

元ネタ解説
火の鳥といえば長坂さんはラジオドラマ「火の鳥・鳳凰編」の脚本を担当している。

ファイヤーマン

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
屋敷の前のシーンでの選択肢のひとつ。火といえば・・・。

元ネタ解説
「ファイヤーマン」といえば誠直也。誠直也と言えば特捜最前線の吉野刑事。
あとは長坂さん関係では「学校があぶない」の体育教師役がある。

手品

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
・「手品でもして・・・」屋敷に入った直後、2階へ行くときの選択肢のひとつ。
・「まさか手品でも・・・」風呂場のあと奈美を探しての後の選択肢のひとつ。

元ネタ解説
長坂さんは手品が趣味なのである。・・・それだけ。

用心棒

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
2度目のミイラの間の後、部屋の探索を行うときの暖炉の火かき棒を握っての選択肢のひとつ「シッカリと握りしめて・・・」選択後の台詞より。

元ネタ解説
「藤沢周平の用心棒日月抄」・・・ちょっと強引。

フライデーかフォーカス

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
2度目のミイラの間の後、暗がりで写真を撮られた後の公平の台詞より。

元ネタ解説
長坂さんが江戸川乱歩賞を受賞した時、フライデー 1989年10月20日号に記事が掲載された。

イタズラ電話

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
電話のシーンより、「ヤラシイいた電」「イヤラシイ男だったでしょ?」

元ネタ解説
イタズラ電話といえば「特捜最前線」第94話「恐怖のテレホンセックス魔!」のインパクトに敵うものはないであろう。
犯人役西田健の迫真の演技は見物。特捜最前線・名(迷)犯人役の座を不動のものとする。
奈美が聞いた「ヤラシイ男」の声が西田健の声ではと思うとゾッとする;

ナンチャッテおじさん

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
電話のシーン後の部屋の探索、部屋のドアの前での選択肢のひとつより。

元ネタ解説
特捜最前線第54話。
タイトルは「ナーンチャッテおじさんがいた!」
この作品の中ではナーンチャッテおじさんとは呼ばれておらず、ベロ出しおじさんと呼ばれている。

白い手袋

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
風呂場のシーンにて、白い手袋をはめる奈美。

元ネタ解説
風呂場で白い手袋といえば「特捜最前線」第264話「白い手袋をした放火魔!」。
西田健演ずる犯人・西条寺が、白い手袋をはめ犯行を行う。

下手なカントクや役者にかぎって台本をいじる。予定外のことが起こったって・・・

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
奈美の記憶が混乱している時のシーンより。

元ネタ解説
コメントはいらないでしょう。

こういう繰り返しは、ヘタなホンに多い・・・

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
奈美の記憶が混乱している時のシーンより。

元ネタ解説
これもノーコメント。

電話・メリー

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
奈美の記憶が戻りかけている時のシーン、「私メリーよ」と喋る電話のオモチャ。

元ネタ解説
電話から聞こえる「メリー」といえば「特捜最前線」第420話「女未決囚408号の告白!」。
この話、電話から聞こえる「メリーさんの羊」が物語の鍵となる。
余談だが、藤岡弘演じる桜井刑事があの羊パーマ(?)で「メリーさんの羊」とつぶやくシーンで笑った人は何人いるだろうか・・・。(失礼;)

掌紋・指紋

「弟切草・蘇生篇」での登場シーン・内容・意味・役柄
母子手帳のシーン、母子手帳の中に赤ちゃんの手形。
それは奈美のものと掌紋どころか指紋まで同じものだった。

元ネタ解説
特捜最前線ファンで(長坂ファン)掌紋とくれば特捜最前線第317話「掌紋300202!」を思い浮かべる人が多いだろう。
数ある特捜最前線の作品の中でもかなり人気の高い、この一作。
叶の出生の秘密(?)が明らかになる話であり、叶がとある赤ちゃんの掌紋と自分のものを比べるシーンがある。

「小説版弟切草」ノーマルネタ編

ジキルとハイド

「小説版・弟切草」での登場シーン・内容・意味・役柄
P189、研究室といえば・・・。

元ネタ解説
「ジキルとハイド」より。

陰獣

「小説版・弟切草」での登場シーン・内容・意味・役柄
P300、温厚でいやらしい陰獣の情交・・・。

元ネタ解説
「名探偵明智小五郎 江戸川乱歩の陰獣」より。
この作品中でも小説版・弟切草同様にSMの描写がある。

たまプラーザ

「小説版・弟切草」での登場シーン・内容・意味・役柄
P67、マムシといえばマムシ山 → 公平の家のあるたまプラーザは昔マムシ山だった。

元ネタ解説
長坂さんが昔住んでいたところ。
小説NON 1990年3月号掲載の小説「ジキルとハイド犬・行状記・第一話 五郎丸、美少女早詩と出会う」の主人公達が住んでいるところもこのたまプラーザ。
物語のクライマックスではたまプラーザ駅前が舞台となっている。

ところで、ホントに昔はマムシ山だったのだろうか?

「小説版弟切草」無理矢理ネタ編

赤の記憶

「小説版・弟切草」での登場シーン・内容・意味・役柄
P16ほか、5日間の記憶が欠落していた奈美。そしてフラッシュバックする赤い紐の記憶。

元ネタ解説
「赤い紐」、「失われた記憶」といえば「特捜最前線」第200・201話「ローマ→パリ縦断捜査!」
この回では、失われた記憶、そしてフラッシュバックする赤の映像の記憶がキーワードとなっている。

机の中の電話

「小説版・弟切草」での登場シーン・内容・意味・役柄
P155、とある部屋の机の中から電話のベルが。

元ネタ解説
机の中の電話といえば「特捜最前線」の神代課長の机の中にある秘密電話(非常電話)。
長坂脚本の回では277話「橘警部逃亡!」(原作・谷口義正)や397話「銃弾・神代課長撃たれる!」、また長坂脚本ではないのだが209話「三千万を拾った刑事!」の回も印象深い使われ方をしている。

過去に自分のドラマを小説化したことも〜生活危機を迎えたことがある。

「小説版・弟切草」での登場シーン・内容・意味・役柄
P338、あとがき。

元ネタ解説
この”オリジナル小説”としてしまったため生活危機を迎えたという小説は1985年4月刊行の「嵐学の時代 青春篇・飛翔篇」(講談社刊)である。
これは1984年1月2日にテレビ東京系にて放送された12時間ドラマ「若き血に燃ゆる -福沢諭吉と明治の群像」の小説化。

「彼岸花」編

『特捜最前線』の着メロ

「寄生木」での登場シーン・内容・意味・役柄
P278・P304、融の携帯から『特捜最前線』のテーマの着メロが流れる。

元ネタ解説
『特捜最前線』のテーマの着メロは現在iモード、Jスカイ、等流通している。
機種によって違うが、現在のところ旧オープニング、新オープニング、エンディングが確認されている。

「寄生木」編

浅草エノケン一座の嵐

「寄生木」での登場シーン・内容・意味・役柄
P172、卍山正太郎の台詞にて。

元ネタ解説
第35回江戸川乱歩賞受賞作

『街』の青ムシ

「寄生木」での登場シーン・内容・意味・役柄
P181、卍山正太郎に対しての草薙良二の台詞にて。

元ネタ解説
卍山正太郎の口癖である「〜ノデ」は、セガサターン、プレイステーション用ソフト『街』に登場する「青ムシ」の口癖と同じである。
「寄生木」の本文では、青ムシが正太郎を真似たとある。

剣道二段

「寄生木」での登場シーン・内容・意味・役柄
P197・P382、河原八郎の台詞にて。

元ネタ解説
事実、長坂氏は剣道二段ほどの腕前である。
ちなみに小説版「弟切草」P279にて公平も剣道二段と語られている・・・。

番外「化猫伝 桜 妖魔」編

子供の消えた十字路

「寄生木」での登場シーン・内容・意味・役柄
P77、キースのおやじさんが解決したという事件の名前「子供の消えた十字路事件」。

元ネタ解説
「特捜最前線」第118話サブタイトル「「子供の消えた十字路!」より
ただし、小説では舞台は「足立区」となっているが「特捜最前線」では「豊島区南大塚」であった。

野呂盆六

「寄生木」での登場シーン・内容・意味・役柄
P93、天納紫苑があこがれていた人物の名前。

元ネタ解説
「浅草エノケン一座の嵐」「上野シミキン動物園の神風」「刑事 野呂盆六 完全犯罪の女」「刑事 野呂盆六2 殺意のマリア」に登場する刑事。

市川森一

「寄生木」での登場シーン・内容・意味・役柄
P210他多数及びあとがき、「せんせい」の名前。

元ネタ解説
脚本家でありコメンテーターでもある市川森一