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長坂ファンのための掲示板 -ミステリー(2時間ドラマ・小説・弟切草ほか)-


[No.1〜31]

No.31 (2000/11/10 00:02) title:『カリスマチック! 傑作ゲーム大全』(マガジンハウス刊)
Name:蒲生亭
Email:ZAP0746@nifty.ne.jp

――という本が最近発売されたようですが(タイトルうろ覚え・爆)、その本に長坂さんのゲーム「弟切草」「街」についての記事が掲載されています。
気になるのが「弟切草」のコーナー内で、長坂さんについて筆者の方が解説されているんですがその中で、「とある映画を見た後で台本を読んだら、ホンの方が断然面白くそのシナリオの作者は長坂さんだった」といった感じのコメントが。……うーん、どの映画だったんでしょう(笑)?


No.30 (2000/10/31 23:48) title:聖夜
Name:蒲生亭
Email:ZAP0746@nifty.ne.jp
URL:http://www.kadokawa.co.jp/book/contents/200012/3046.html

……2000年12月25日に映画「弟切草」完全攻略マニュアルというのが、角川書店より発売されるようです(↑のURLにその情報)。長坂さんのコメントorインタビューがひょっとしたら、ひょっとするかも……。

因みに年内の角川ホラー文庫出版ラインナップには「弟切草」小説第三弾の予定はなし。こちらは来世紀に持ち越しでしょうかねー。


No.29 (2000/10/31 19:48) title:再放送情報
Name:T.Yoshiki
Email:dolmen@pop02.odn.ne.jp

すみません! 関東地区情報特派員(?)の私め、今週はテレビ誌のチェックが遅れてしまい、直前報告となってしまいました。

長坂先生脚本の夏木静子サスペンス『新女弁護士・朝吹里矢子』(第3作目)が関東地区で再放送されます。

『新女弁護士・朝吹里矢子 逆転の法廷! 不倫愛の男女が狙った法律の抜け穴』
11月2日(木曜)、テレビ朝日・15:00〜16:50
原作/夏木静子、脚本/長坂秀佳、演出/岡本 弘、出演/財前直見、小林稔侍、川上麻衣子、ほか。
( '96年3月23日に放映された作品です)


No.28 (2000/10/25 00:17) title:●「棟居刑事」シリーズ第5弾は――
Name:蒲生亭
Email:ZAP07546@nifty.ne.jp

テレビ誌によると、土曜ワイド劇場枠にて11月18日放映予定のようです。楽しみです!


No.27 (2000/10/04 11:37) title:誘拐された夏
Name:あすか

なにげに見て、番組最後のクレジットに長坂氏の名前が!
素晴らしい2時間ドラマでした。


No.26 (2000/09/30 00:52) title:2000.10.4 「誘拐された夏」
Name:蒲生亭
Email:ZAP07546@nifty.ne.jp

2000.10.4水曜日、近畿エリアのABCテレビで長坂さん脚本の「誘拐された夏」(日下圭介原作、岡本弘監督)が再放送されます(午前9時半より)。
私は去年初めて見たんですが、2時間ドラマにしては珍しく(爆)トリッキーな作品でミステリー的趣向も贅が凝らされてありなかなかの佳作。風の噂では当HPの管理人ごーしーさんもこの作品には思い入れがおありだとか。といったわけで未見の方は(いや一度ご覧になった方でも・笑)、是非に!


No.25 (2000/09/06 20:28) title:再放送情報
Name:T.Yoshiki
Email:dolmen@pop02.odn.ne.jp

長坂先生脚本による、以下の2時間ドラマ2本が関東地区で再放送されます。

『棟居刑事の復讐・死んだはずの容疑者!?』
9月22日(金曜)、テレビ朝日・15:00〜16:50
原作/森村誠一、演出/星田良子、出演/佐藤浩市、水野真紀、地井武男、ほか。
( '96年11月16日に放映された作品です)

『あなたの夫、殺します』
9月27日(水曜)、フジテレビ・14:10〜16:00
原作/長坂秀佳、演出/小田切正明、出演/中原理恵、下条アトム、戸浦六宏、山口美也子、ほか。
( '87年8月7日に放映された作品です)


No.24 (2000/08/27 01:06) title:「明智」と「誘拐された夏」
Name:ごーしー
Email:goshii@mx.tcp-ip.or.jp

またも、遅レス;
>みきりんさん
「エレベーター密室殺人」の更新、見ました。
相変わらず、物凄く気合がはいってますね(笑)
明智シリーズは人気シリーズのようですので、ぜひとも第3弾を期待したいものですが・・・。
やらないかな。もちろん長坂脚本で。
そういえば、同じく土曜ワイド枠の人気シリーズ(らしい)の「棟居シリーズ」の第5弾の放送はいつなんでしょう?

>T.Yoshikiさん
関東で「誘拐された夏」が再放送されますか。
私的にはこの「誘拐された夏」は長坂2時間ドラマの中では最高傑作です。
見ることのできる方はぜひともお見逃しのないように。オススメです。
PS 「誘拐された夏」というタイトルで「夏=夏夕介」を連想した私は病気だろうか・・・。それとも特捜最前線ファンならごく普通なのでしょうか?(笑)


No.23 (2000/08/24 08:44) title:再放送情報
Name:T.Yoshiki
Email:dolmen@pop02.odn.ne.jp

長坂先生脚本による2時間ドラマ、
『誘拐された夏・身代金は白磁の壷3つ!』が関東地区で再放送されます。
9月8日(金曜)、テレビ朝日・15:00〜16:50にて。
原作/日下圭介、演出/岡本 弘、出演/古谷一行、岡江久美子、大島さと子、ほか。
( '96年8月10日に放映された作品です)


No.22 (2000/08/20 15:49) title:エレベーター密室殺人
Name:みきりん
Email:zot@geocities.co.jp
URL:http://nagoya.cool.ne.jp/daisybell/akechi.html

ごーしーさん、こちらではご無沙汰しております。

ということで、2月に放送された「名探偵明智小五郎 エレベーター密室殺人」の
感想がようやくアップできたので、そのご報告です。上記URLからどうぞ。
ちなみに今回の「エレベーター」、長坂氏が担当したのは1,2稿のみで、3稿と
最終稿は佐藤監督の手によるものだそうで、「陰獣」に比べると長坂色は
薄いようです。


No.21 (2000/07/17 00:08) title:シンデレラの葬送
Name:ごーしー
Email:goshii@mx.tcp-ip.or.jp

長坂脚本作品「シンデレラの葬送」(原作・小林久三、本放送・1982年6月26日)が7月17日(月)にテレビ愛知にて放送されます。
・・・ってもう明日(今日?)ですね。
ちょっと直前すぎる情報で間に合わないかもしれませんが・・・。
私、この作品未見なんで、非常に楽しみです。
こんな古い未見の2時間ドラマをやってくれるなんざ、テレビ愛知はえらいです。感謝。
この調子で、「暗い穴の底で」とか「若き血に燃ゆる」とかとか放送してくれないかなぁ・・・。


No.20 (2000/06/28 20:09) title:再放送情報
Name:T.Yoshiki
Email:dolmen@pop02.odn.ne.jp

長坂先生脚本による2時間ドラマ、
『新 女弁護士朝吹里矢子・ビワの木の復讐!』が関東地区で再放送されます。
7月4日(火曜日)、テレビ朝日・15:00〜16:50にて。
原作/夏樹静子、演出/岡本 弘、出演/財前直見、小林稔侍、梨本謙次郎、ほか。
( '95年9月23日に放映された作品です)


No.19 (2000/06/10 00:45) title:「彼岸花」遂に発売! そして衝撃・「弟切草」映画化決定!!
Name:蒲生亭
Email:ZAP07546@nifty.ne.jp

……「彼岸花」とうとう発売されました。
470ページ近い分量で税込700円とはお買い得価格! 前作の「弟切草」ではある程度ゲームの設定を下敷きにした作品でしたが、今回の作品では長坂氏は取材を徹底的に行い、また新たなる世界観の作品を書き下ろされたそうですから否が応にも期待は高まります。私はしばらく後に読むことになりそうですが、いやはや、楽しみなことこの上なしです。

そしてビッグニュースが! 本の帯に前作「弟切草」映画化決定と記されておりました。公開時期、出演者、脚本家、監督、上映形態、その他諸々の詳細は一切不明ですが、いやはやこちらも楽しみです!


No.18 (2000/05/24 00:21) title:「江戸川乱歩賞と日本のミステリー」
Name:蒲生亭
Email:ZAP07546@nifty.ne.jp

――という本が、マガジンハウスより発売されています。評論家の関口苑生氏が過去の乱歩賞作品について論じている評論集で(過去、「鳩よ!」という雑誌に連載していた文を纏めたもの)、当然「浅草エノケン一座の嵐」や長坂さんの話題も出てきます。

……とりあえず一読はお勧めしておきます。しかし、内容的には結構キツイというか、ちょっと長坂ファンとしては複雑な作品評ではあります。「いくらなんでもここまで叩かなくても……」と泣きそうになるぐらいの酷評といえます。
まあ、人それぞれの思いというのは当然ありますから、作品評価のスタンスの違いはあるにはあるんでしょうが――。


No.17 (2000/05/22 01:47) title:「「弟切草」の掲示板(ネタばれ有)」を立ち上げました。
Name:ごーしー
Email:goshii@mx.tcp-ip.or.jp

このたび、「弟切草」の掲示板を立ち上げました。
ストーリーやトリック等、ネタばれOKの掲示板をというリクエストがありましたので、ネタばれOKとします。
来月発売の「弟切草 彼岸花」、とことん盛りあがりましょう。

>らみさん
誕生花は「弟切草」?
さすがは西田卿。
それにしても「うらみ」ということばが非常に似合うような気がするのだが、気のせいだろうか・・・。
ところで西田さんは弟切草はやったことあるんでしょうかねぇ。
ちょっと気になります。


No.16 (2000/05/10 22:35) title:関係ないですが(^_^;)
Name:らみ
Email:ramii@mcn.ne.jp
URL:http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/2530/

どうも大変ごぶさたいたしております。

さて、恒例の検索やっておりましたらね。
この日何の日みたいなページがありまして。
西田卿のお誕生日のページが出てきたんですが・・・。

なんと誕生花は「弟切草」(笑)
花言葉は「うらみ」(爆)

それだけなんですけれど、おもわず書き込みに来ちゃいましたよ!!


No.15 (2000/05/08 07:21) title:2000.6.10 長坂秀佳著「弟切草奇譚 彼岸花」角川ホラー文庫より発売予定!!
Name:蒲生亭
Email:ZAP07546@nifty.ne.jp
URL:http://www.kadokawa.co.jp/bunko/contents/200006/2233.html

>ごーしーさん

……といったわけで、角川書店のHPで確認してまいりました(↑のURL)。
ただし今のところ、詳細及び価格は不明であります。

長坂氏1年2ヶ月ぶりの新作小説です(多分……)。
ともあれ、6月10日の発売が楽しみであります!


No.14 (2000/05/08 01:17) title:弟切草奇譚 彼岸花
Name:ごーしー
Email:goshii@mx.tcp-ip.or.jp

「弟切草奇譚 彼岸花」という本が角川ホラー文庫から発売されるらしいです。
これ、長坂さんの新作なんでしょうか?、それとも別の方の執筆なんでしょうか?
ホラー文庫なので小説だとは思いますが、詳細は不明です。
発売は6月10日の予定。
あと1ヶ月あまりということで、非常に楽しみです。

それと、弟切草観察日記計画ですが、親に頼んでいた種が芽を出しました。
種を蒔いて約1ヶ月とのこと。
私は種を蒔いてから2ヶ月以上経つのですが、まだ出ません。失敗したのだろうか・・・;


No.13 (2000/03/26 14:44) title:日本ミステリー事典
Name:ごーしー
Email:goshii@mx.tcp-ip.or.jp

現在発売中の「日本ミステリー事典」(新潮社)に、長坂さんの簡単なプロフィールが掲載されています。
この本は総勢563名の作家が紹介されているという壮絶・壮大な本。
江戸川乱歩賞作家でもある長坂さんも紹介ということです。

弟切草、そろそろ種を蒔いて1ヶ月近くになるんですが、まだ芽が出ませんねェ。
出るとしたらそろそろだと思うのですが、もしかして失敗?(苦笑)


No.12 (2000/03/01 19:48) title:再放送情報
Name:T.Yoshiki
Email:dolmen@pop02.odn.ne.jp

長坂先生脚本による『グルメ奥様とハイミス刑事の推理対決2・予言毒殺の謎!』が
関東地区で再放送されます。
3月4日(土曜日)、テレビ朝日・PM12:00〜13:55にて。
演出/吉田啓一郎、出演/野際陽子、室井 滋、朝丘雪路、渡辺いっけい、ほか。
( '98年6月27日に放映された作品です)


No.11 (2000/02/20 13:52) title:種蒔・2000.02.20!
Name:T.Yoshiki
Email:dolmen@pop02.odn.ne.jp

2000年2月20日(マルフタ・フタマル)日曜。天候、雨。
本日、いよいよオトギリソウの種を蒔きました。
袋を明けてビックリ、まるでケシ粒のように小さな種です。
クシャミで吹き飛ばさないように(笑)、注意しながら無事作業完了。

土の配合は、とりあえず「酵素パワー培養土」に「水ごけ」(2リットルで420円でした)を砕いたのを
2割ほど混ぜ(「弟切草」ガイドブックにそう書いてあった)、肥料として牛糞を少々混ぜてみました。
器の名は吉野竜次!・・・・じゃなかった、器は「吉野家の牛丼」の容器の底に穴をあけて使用。(こんなので、いいんかいな)

とりあえず、あとは「彼」の生命力に賭けるばかりです(笑)。芽が出たら、また御報告します。


No.10 (2000/02/12 20:02) title:種、入手。
Name:ごーしー
Email:goshii@mx.tcp-ip.or.jp

T.Yoshikiさん、参加表明ありがとうございます。
「ライラック」も同時進行としてやります?
また「特捜最前線」324話「紫陽花の見た殺人鬼!」みたいにコスモスの種をこっそり撒くとか(長坂脚本ではないけど)ウケねらいも歓迎です。
それこそドライフラワーなんてのもいいかも。

PS 通販で購入した「種」が到着しました。
ちゃんと「オトギリソウ科多年生」と書いてあります。


No.9 (2000/02/08 09:31) title:参加します!(笑)
Name:T.Yoshiki
Email:dolmen@pop02.odn.ne.jp

>ごーしーさん
実は、友人のミスターKが昨年、チュンソフトの「弟切草の種プレゼント」に
見事当選し、それを譲り受けたものが現在私の手に・・・・(笑)。

ちょうど、今年の春から育てて、開花した暁には黒バックで写真に収めて
本HPに投稿しようと思っていたところです(笑)。奇遇ですね! 「観察日記」、ぜひ参加したいと思います。
しかし、こうなると「ライラック」も欲しくなってきますね!(笑)


No.8 (2000/02/08 03:26) title:弟切草観察日記。
Name:ごーしー
Email:goshii@mx.tcp-ip.or.jp

突然ですけど、「弟切草」関係でひとつ企画を立ちあげようかと企んでいるのですが・・・。
今までにも結構お馬鹿なことをやりましたが、今回はそれに勝るお馬鹿企画だと自負しております。(苦笑)
題して「弟切草観察日記-弟切草を育ててみよう-」・・・です。(爆)
実際に種を植えて育ててみようというその名のとおりの企画です。
弟切草は春先が種まきの頃らしいのでそろそろいい季節なのです。
この機会を逃してはならぬということで。
で、観察日記的なものを展開していきたいと思っているのですが、そこで参加者募集します。(笑)
誰かほかに弟切草を育てるぞという方いませんか?
私はガーデニング初体験で、無事に育てられる自信がまったくなかったりしますので、誰か他に育ててみせるぞというお仲間がいないかなぁと思います。
肝心の種は「弟切草蘇生篇 公式ガイドブック」に掲載されている通販で購入できそうです。
実は本日注文してみました。近々届くでしょう(笑)
でも、あまりにお馬鹿な企画すぎるので、ちょっと参加者はいないだろうなぁ、やっぱ;。
ということでちょっと思いきって参加表明者先着数名様に弟切草の種を配っちゃおうかと思います。(送料も当方負担します)
という訳で誰か参加するぞって方いませんか(爆)
希望としては写真付きの日記形式だと面白いかなと思うのですが。
あとは小学生の観察日記風とか。
また弟切草専用の掲示板を設置して弟切草の成長記録(?)を書込むとかいろいろとやり方はありそうです。

今回購入した種はセント・ジョンズ・ワートという名の西洋オトギリソウ。
ちなみに「弟切草蘇生篇 公式ガイドブック」ではもうひとつ苗も紹介されていますが、こちらは夏期限定のようなので今回はパス。夏にちょっと購入できるか調べてみたいです。
またどこかの山野草専門店とかほかの通販とかで、西洋オトギリソウ以外の弟切草購入の情報とか知っている方とかいましたら情報を下さい。できれば西洋オトギリソウではないオトギリソウにも挑戦してみたいものです。

はぁ、それにしてもいつもながらバカな企画を・・・。
さぁ吉とでるか凶とでるか・・・。


No.7 (2000/02/05 01:49) title:リンク名称変更依頼
Name:Koyangi

お久しぶりです(^^!
今回、KoyangiのHP改め「Cast a Kitten」となりましたので、
リンクの名称変更をお願いします。
また、今後ともKoyangi並びにCast a Kittenをよろしくお願いします。
http://www3.airnet.ne.jp/koyangi/


No.6 (2000/01/27 01:43) title:「名探偵明智小五郎・エレベータ密室殺人」放送迫る
Name:夢野みさを
Email:oishi@mapletown.net
URL:http://www.asahi-net.or.jp/~KF2T-MRKW/

初めまして。夢野みさをと申します。
長坂さんのファンというよりも江戸川乱歩ファンなのですが、
よろしくお願いいたします。

さて、長坂さんの書かれた明智の第2弾が、昨年10月放送予定から
順延され続けましたが、ようやく放送されるようです。
2月26日に放送されるみたいです。
前作は、個人的には少し厳しい評価をしてるんですけど、
果たして2作目はどうか……見てから評価したいなと思います。
それでは。


No.5 (2000/01/09 20:56) title:弟切草
Name:kamesan
Email:ri-fa@geocities.co.jp
URL:http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/6316

長坂作品ならではの感覚というか着眼点のすごさに驚きです。
1つの事が各々の視点からすべて描かれいて、とてつもなくミステリアスな展開でした。2、3時間の出来事かもしれないけれど、とてつもなく長い空間をさまよった感じがするんですよね。
各々のトラウマを利用して物語を展開させていくあたり、脚本家長坂が生きています。
最後の最後でこの物語はまだ終わっていない事を読む方に印象づけ、ミステリアスな部分を残しています。
この続きは?どうなるのかと・・・。ハッピーエンドなのか?それとも地獄に堕ちるのか?とても気になります。
ゲームのように読む度にその時の精神状態によって印象が異なるのではないかと思います。
時間をおいて再度読んでみたい本の1冊です。
ここで一句
長坂の 本領見たり 弟切草  (字余り)
お粗末様でした。


No.4 (1999/12/25 12:05) title:私のオススメ長坂作品――「あぶない!ぼうけん君 -HAVE AN EYE-」
Name:T.Yoshiki
Email:dolmen@pop02.odn.ne.jp

 これは、1970年に東宝を退社してフリーになった長坂先生が、翌年「さ・え・ら書房」刊行による
絵本(1971年9月30日・発行)として発表した作品です。

 そこは、生まれつき「目」という物を持たない人たちの国。国民は生後3日目に、役所の
「目玉係」から「政府に決められた目」を配給してもらって生きている。ところがある日、
モムルという男の家に黒い目を持つ男の子が誕生する。クリクルと名付けられたその変異児を
不憫に思った両親は役人のチェックから彼を庇い、配給されるはずだった「青い目」を
守り袋に入れて託す・・・・。
 年月が過ぎ、6歳に成長したクリクルは驚くべき事実を知る。周囲の友達と自分とでは、
どうやら世界が全く違ったものに見えているらしいのだ。クリクルが、守り袋の「青い目」を
自分の瞳にかざしてみると、友人たちが目にしている奇怪な日常が見えてくる。
足が3本で目が一つの馬、青い顔と黄色い尻に2本の尻尾を持つ猿、口が耳まで裂けて角があり
「おろろえん、ぼろろう」と叫ぶ犬‥‥‥。
 さらにクリクルは、自分と同じように国家の目の配給を免れた「同じ視点」を持つ人々(国民には
彼らの顔が三つ目に見える)が、他にも無数に存在することを知る。反乱分子と呼ばれる彼ら
「ごりごり党」に共感を覚えたクリクルは、そのメンバーに迎えられ、両親のいる家を捨てて旅立っていく。
だが、やがて彼は「目を持つ者」と「持たない者」との、国家を二分する勢力の争いに巻き込まれていくのである──。

 この『あぶない!ぼうけん君』は、文章はおろか絵まで長坂先生ご本人の筆によるという力作です。
文体や絵柄といったもは非常にソフトなタッチで、お馴染みの長坂ギャグやトリック(?)といった
ものも随所に盛り込まれているのですが、その背後には「思想」「戦争」「情報操作」と言った
社会の縮図が(極端にデフォルメされた形であるとは言え)読んでいる子供たちの前にまざまざと
提示されるという、やや重いものを含んでいます。
 この作品で面白いのは、主人公のクリクルが「青い目」という小道具を通して、争う二つの勢力
双方の視点を共有できるという立場に設定されている部分です。この世の中のあらゆる争いは、
原因を突きつめれば結局は「相互理解の欠如」という部分に集約される訳で、それを乗り越えていく
ためには、この主人公クリクルのように、時に冷静な第三者としての「目」を我々は持たねばなりません。
 物語の終盤、クリクルはついに愛する両親のいる国を捨て、世界中を旅しようと決心します。
そのとき彼が天に向かって拳を振り上げ、「ぼくは、ぼうけん君だ!」と高らかに宣言するシーンが、
私は一番気に入りました。


No.3 (1999/12/16 10:05) title:12月18日・正午から、関東で『陰獣』を再放送
Name:T.Yoshuki
Email:dolmen@pop02.odn.ne.jp

長坂秀佳先生が脚本を執筆した、
稲垣吾郎版「名探偵・明智小五郎」シリーズ第一作『陰獣』が
首都東京で再放送せらるであらうことが判明しました。

12月18日(土)テレビ朝日PM0:00〜1:55
『名探偵・明智小五郎 予告殺人犯がのぞいた清そな人妻の寝室』
 原作・江戸川乱歩/演出・佐藤嗣麻子
 出演・稲垣吾郎、秋吉久美子、吉行和子、きたろう、ほか

関東地区在住の長坂ファンは、ぜひチェックしましょう。


No.2 (1999/12/07 04:05) title:私のオススメ長坂作品――「浅草エノケン一座の嵐」!
Name:蒲生邸
Email:ZAP07546@nifty.ne.jp

第三十五回江戸川乱歩賞受賞作。長坂氏は一年四ヶ月もの期間、脚
本の仕事を断ってこの「エノケン」に専念した。執筆中、長坂氏は
周囲に「乱歩賞を獲る」と堂々と宣言していたというが、実際本当
に獲ってしまうのだからすごいものである。
昭和の喜劇人・榎本健一ことエノケンを主役に据え、昭和初期の浅
草を舞台に広げられるミステリー。脇は古川ロッパや清水金一など
が固めている。物語は、当時大喜劇役者だったエノケンのの名を騙
る大勢の偽者の一人、「もう一人のエノケン」こと江の田軒助殺害
から始まる。捜査はいろいろなプロセスを辿って、やがて本家のエ
ノケンに疑惑がかかる。事件は連続殺人事件に発展。果たして事件
の真相とは如何に……といったところか。
この作品では三重密室やアリバイトリックなど、本格ミステリー的
要素もふんだんに盛り込まれていてそれだけでもミステリーファン
にも満足できる作品だが、それよりなにより長坂氏のテンポのある
筆を堪能できることを特筆点として挙げたい。いきいきと描写され
る昭和初期の浅草。個性豊かな登場人物の数々。時代は戦時色に染
められ、そうは明るい時代ではなかったはずだがそこに描かれる人
物たちは皆、躍動感があり前向きで、生き生きとしている。テ
レビの長坂脚本をご覧になった方ならご存知の通り、独特の長坂節、
台詞回しは小説でも健在。文体は心地のよいリズム、見事な文章力
であっという間に読ませてしまう(余談だが私が初めて読んだ小説
がこれだった。当時ホン嫌いの高校一年がこの小説を五時間あまり
で読めてしまった。別に極端に短い時間ではないが、当時の私とし
ては破格のスピードだった)。
そして物語の核となるテーマは日本人として看過できぬある巨大な
ある社会派テーマを取り扱っている。本格ミステリーと社会派要素
を融合させようとした長坂氏の試みは圧倒的に大胆だ。野心的な試
み、ゆえにスケールは馬鹿でかく、何より物語の構成力を重んじる
ミステリーとしては多少の隙ができたことは否めないかもしれない。
そういった些細な点にこだわる選考委員からは当時かなりの
酷評を浴びた。正直に記すなら、この作品の評価は乱歩賞史上でも
極端に悪く、今でもある書物にて「愚作」と評されることもある。
しかし、伏線を縦横無尽に張り巡らせつつ意表を突いた仕掛けを満
載させた本格ミステリーであろうとし、巨大な社会悪を鋭く突いた
社会派小説でもあろうとし、昭和の時代を魅力たっぷりに描いたロ
マン小説であろうとし、そして何より「読物」として理屈抜きに楽
しめる娯楽小説でもあろうとした「浅草エノケン一座の嵐」。そこ
には長坂氏のエンターテイメント精神がたっぷりと詰め込まれてい
る。長坂氏の心がそこにはある。愛がある。魂がある。祈りがある……。
とにかくこの小説は、もっと多くの方々に読まれても良かったので
は、とやはり思ってしまうのである。正当な評価をこの小説が受け
ているとは私にはどうにも思えないのだ。

この小説は既に単行本・文庫本ともに普通の書店には流通していな
い。従ってお読みいただくためには、図書館・古本屋を廻ってもら
うしかなく、気軽に「読んでください」とお願いできないのが歯が
ゆい限りだ。しかし現在、講談社文庫では乱歩賞全集と称し過去の
作品を二作組みで文庫化する試みが進行中だ。で「エノケン」は、
現状のペースのままだと、2004年9月に坂本光一氏「白球の残
像」と共に合本として再び世に出てくる計算だ。
……その時で良いです! その時で良いですから、是非一人でも多
くの長坂ファンの方々にこの「浅草エノケン一座の嵐」を手にとっ
て戴きたいとファンの一人として、心から思っています。


No.1 (1999/11/21 16:28) title:「ミステリー」掲示板スタート。
Name:ごーしー
Email:goshii@mx.tcp-ip.or.jp
URL:http://www.tcp-ip.or.jp/~goshii/nagasaka.html

あまりにも無謀ではありますが、このたび掲示板を複数開設しました。
ということでここは「ミステリー(2時間ドラマ・小説・弟切草ほか)」の掲示板です。
「浅草エノケン一座の嵐」や「名探偵明智小五郎 江戸川乱歩の陰獣」をはじめとする2時間ドラマ、
またゲームソフト・小説の「弟切草」ほか、ミステリー中心に展開していけたらと思います。
よろしくお願いいたします。


[No.1〜31]

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