長坂脚本考察

バクダン

長坂作品では「爆弾の長坂」と呼ばれるほど数々の爆弾ネタがあります。
ここではその爆弾ネタのエピソードを紹介。

『刑事くん』第41話「幼心は愛を求めて」

幼稚園カバンに爆弾を入れ、開けると爆発するカバン爆弾
夫の復讐のために自分の子供にカバン爆弾を刑事部屋に置いてくるように言う母親、その子は何も知らずカバンを持って刑事部屋へ、しかしカバンを持って出てきてしまい、そのまま一人でバスに乗って行ってしまう。
母親は子供の身の危険を感じ、刑事くんにすべてを話し助けを求める。子供は亡き父親との思いでの場所、多摩動物園行きのバスに乗っていた。
刑事くんがそこに着いたとたん、その子はカバンを持ったままゴーカートに乗って行ってしまう。
慌てて追う刑事くん。
追いつきカバンを奪い、放り投げ爆発。子供は無事助かったと、いった物語。

『人造人間キカイダー』第19話「死神獣カブトガニエンジ参上!」

カブトガニエンジの使う死神光線銃は、マトにしたもの全てに強力な爆発力を与え、爆弾化するという「バクダンの長坂」の最終兵器とも言うべきシロモノ。(劇中、敵のボス・ギル教授も「キカイダーがバクダンに!? こりゃ面白い!」と絶賛)
作品では、まず敵の兵士・アンドロイドマンがキカイダーを狙った流れ弾に当たってバクハツ!(@人造人間爆弾)
次に、またもや流れ弾が路上の交通安全用のミラーに当たってバクハツ!(Aカガミ爆弾?)
最後に(ここからが長坂脚本の上手いところなのですが)キカイダーが爆発で吹き飛んだミラーを盾にして光線を反射。死神光線銃そのものがバクハツしてしまう!(B死神光線銃爆弾!?)

『キカイダー01』第30話「悪魔?天使?ビジンダー出現!!」第31話「哀れ人造人間ビジンダー爆死」

志穂美悦子演ずるマリは実は体内に核爆弾を仕組んだ人造人間であり、ブラウスの第3ボタンがその起爆スイッチとなっていた。
イチロー(キカイダー01)は激痛に苦しみ胸の苦痛をうったえるマリのブラウスのボタンをひとつずつはずしていく・・・。
ってところで次週に続くところが長坂さんらしいというか、さすがに焦らせます。
これは人造人間爆弾とでもいうのか?

『キカイダー01』第32話「地獄に呼ばれるビジンダー」」

その名もインク爆弾
「パイラー・インキ」という商品名のこのインクを、万年筆に入れて字を書くと大爆発!

『円盤戦争バンキッド』第17話「音楽バクダン青・黄・赤! 」

「蛍の光」を聞くとスイッチが入ってランプが青になり、ある小節まで歌うと黄色、さらに続けて歌うと赤になって爆発する音楽爆弾

『特捜最前線』第17話「爆破60分前の女」

特命課にラジコン爆弾を送り付け、神代の動きを封じ、桜井を手中に入れ財界首脳会議に乗り込もうとする犯人。
爆弾はラジコン模型の中にセットされており、犯人の手元にあるリモコンスイッチによって爆発する。
神代、桜井の両名がお互いに人質になるという展開は見事。

『特捜最前線』第29話「プルトニウム爆弾が消えた街」第30話「核爆発80秒前のロザリオ」

プルトニウムを盗み原爆を作り出す犯人。
刑事ドラマで原爆まで使うのかって思いたくなるようなとんでもないスケール。
長坂さんは特捜でそのあとスパイ衛星をネタにしたりとホントにスケールがでかい。

『特捜最前線』第62話「ラジコン爆弾を背負った刑事!」

橘刑事の自由を奪って爆弾を積んだ車に乗せ、ラジコンで操りターゲットに特攻させようとする犯人。
まさに人間爆弾。

『特捜最前線』第141話「脱走爆弾犯を見た女!」

バスに仕掛けられた爆弾。
コンピュータの指示に従って運転をしないと爆発をする仕掛け。
特捜最前線版「新幹線大爆破」か?(「スピード」でも可。)

『特捜最前線』第146話「殉職I・津上刑事よ永遠に!」第147話「殉職II・帰らざる笑顔!」

細菌爆弾。しかもそれを風船に詰めての大量無差別(少し違うけど)殺人。

『特捜最前線』第160話「復讐I・悪魔がくれたバリコン爆弾!」第161話「復讐II・5億円が舞い散るとき!」

周囲の動きを関知して作動する、バリコンを応用したバリコン爆弾。
17話同様身動きを封じられる神代。

『特捜最前線』第317話「掌紋300202! 」

1日に午前8時と午後8時の2回しかパスワード入力を受け付けない金庫に爆弾が閉じ込められてしまう。
しかしそのパスワードを知る唯一の人物が死んでしまい、パスワードを知るものは誰もいない。迫る爆破時刻。

『特捜最前線』第318話「不発弾の身代金!」

不発弾・・・。不発弾までネタにしてしまう。

『特捜最前線』第348話「爆破0秒前のコンピュータゲーム!

コンピュータ爆弾。コンピュータ及び無線により制御された爆弾。

『特捜最前線』スペシャル「疑惑のXデー・爆破予告1010!」

ラジコン模型に仕組んだ爆弾による3度の爆破予告。
そして2kgのニトログリセリン爆弾による第4の犯行が。

『都会の森』第11話(最終話)「父と子の法廷

これは実際は本当の爆弾ではないのですが、敵側(主人公の父親)の切り札を「爆弾」と称していました。
結構しつこくバクダン、バクダンと言っておりました。


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