「ズバット!トークショー」レポート
2008年9月28日。長坂氏のトークショー及びサイン会という非常にレアなイベントが開催された。 ![]() 吉田茂氏といえば、もちろん長坂氏執筆の映画「小説吉田学校」。 まさか、自分が並ぶ場所の側にこのような物が建っていようとは、偶然というべきか強引なこじつけというべきか。 くじ運は悪いがこういう引きは強いようである。 強引なこじつけといえば、蛇足ではあるがひとつ。 この上京時に乗った高速バスのナンバープレートが「1010」であった。車名が「1010」だったらもの凄い偶然であろうが、それでも東京行の高速バスで「1010」という数字が出てきたら、長坂氏脚本の『特捜最前線スペシャル』「爆破予告1010」を連想せずにはいられない。 話が脱線したが、開場の10:30まで「小説吉田学校」に思いをはせながら待つことに。途中、ネットで知り合った方、その友人らと「濃い」話を堪能する。 10:30開場。会場に並ぶおもちゃの山に目もくれずイベント会場に直行。そのままイベント開始を待つ。 11:00トークショー開始・・・・・・・・・予定であったが諸事情の為か10分ほど遅れてのスタート。 「空想科学読本」シリーズ等で知られる木原浩勝氏が司会を務め、盛大な拍手の中、長坂氏、そして宮内氏が会場に登場。 「快傑ズバット」のイベントということで、長坂氏は宮内氏と共に「ズバット」について当時の想い出を語った。 「快傑ズバット」に関しては長坂氏、宮内氏共に過去に書籍、LD、DVD等にて語られる機会が多いため、基本的な事は既にどこかで語られていることが多い。 小林旭氏主演の日活「渡り鳥」シリーズの影響、宮内氏曰わく「子供番組ではなくヒーロー番組」、長坂氏曰わく「第1話の試写にてOPのセスナのシーンで大笑いしたくだり」、当時1桁が普通だった枠で13〜15%の視聴率をとっていたが、見ていたのが大学生だったためにおもちゃが売れずに打ち切りになった等々・・・・・・。 どこかで見た、聞いた話が多いとはいえ、やはり本人の口から聞くのは違うものだ。 なお、長坂氏のエピソードで印象的な話がひとつ。 「「ズバット」が後の作品に活きたことがあったか」という問に対しての回答。 「ズバット」第1話での早川と飛鳥が再会時ににらみあって闘い始めるシーンが、「徳川風雲録 八代将軍吉宗」の第一部にて松平健氏演じる土屋主水之助と松方弘樹氏演じる徳川光貞が斬り合いをはじめる所に活きているとか。 なるほど。言われるまで気がつかなかったが、言われてみると確かにそうだ。単なる流用でも使い回しでもない。同じシチュエーションではあるが、確かに「活きて」いる。あらためて長坂氏の「うまさ」を感じたエピソードだった。 木原氏による司会で長坂氏と宮内氏から当時のエピソードが語られた後は、会場からの質問を2〜3、両名が答え、そして、宮内氏の決め台詞(日本じゃあ2番目・・・)、決めポーズでイベントを締めくくった。 その後はそのままサイン会へ。 長坂氏の列をなにげに監察していたのだが、色紙の他は持参の「術」、「街」にサインを頂いている方も多かった。もちろん「ズバット」だけではない長坂氏の人気を実感。 サイン会終了後は、1時間ほど時間をはさんだ13:30より2回目のトークショーおよびサイン会が開催。 おそらく同じ内容だろうという予想を裏切り、宮内氏は「地獄のズバット」を熱唱しながらの登場。 トーク自体も、同じ内容も多々あるとはいえ、1回目と異なる内容も多々あり。 特に、1回目は「ズバット」の話オンリーだったのに対し、2回目は長坂氏も1本だけ脚本を手掛けた「ジャッカー電撃隊」の話題にも移行。そして、その後サプライズゲストで速水亮氏も登場し、「仮面ライダーX」の話題にもふれた(ただし、長坂氏が脚本を担当したエピソードの話題は無し) トークの後は1回目と同じく会場からの質問に両名が回答。 その中でひとつ。長坂氏への問。 「どうしたら先生みたいなナイスな脚本が書けるのか?」 長坂氏は1.5秒で即答。「才能です。」 会場大爆笑&拍手の嵐。 ナイスなコメントのあと、1回目と同様宮内氏の決め台詞でトークショーを締めくくった。 トークショー、サイン会共にファンの熱気に包まれたイベントでした。 またこのようなイベントがあることを祈りたいと思います。 そして、イベント終了後。 公式サイトを再度拝見。 いまだに「当日のスケジュールは追って、このHPに告知いたします。」のまま。 当日のスケジュール掲載も無い。 どういうこと? |