「ズバット!トークショー」レポート


「ズバット!トークショー」長坂秀佳氏&宮内洋氏 トークショー&サイン会

  • 日時:2008年9月28日(第1回目11:00〜、第2回目13:30〜)
  • 会場:東京九段下 科学技術館「スーパーフェスティバル47」
  • ゲスト:長坂秀佳、宮内 洋、速水 亮(サプライズゲスト)、司会:木原浩勝
  • トークショーは無料。サイン会は、イラストレーター菅原芳人プロデュースのTシャツ(早川健、快傑ズバット&ズバッカー、仮面ライダーV3、V3ハリケーンの4種)購入者にサイン会参加券(長坂氏と宮内氏各100枚ずつ)が配られるカタチ。
  • Tシャツ(=サイン会参加券)を含む会場限定品購入希望者は、当日7:00、7:00までに並んだ先着200人で列の順番を決めるくじ引きを行い、列の並び替えを実施。8:30に購入開始し、購入後は限定品購入を含まない入場のみの待ち列の最後尾に並び10:30に開場というスタイル。
    (敬称略)

2008年9月28日。長坂氏のトークショー及びサイン会という非常にレアなイベントが開催された。

「『ズバット!トークショー』長坂秀佳氏&宮内洋氏 トークショー&サイン会」。
自分が知る限りでは長坂氏のトークショーなどというものは、単独、ジョイント問わず今まで無かったのではないだろうか
もちろん、サイン会開催も非常にレア。
ファンとしてはやはり行くしかない。
いろいろと用事がつまっていたのだが、いくつかの用事をキャンセルし(関係者の方々、すまん)強行的に上京することに。
公式サイトにて「当日のスケジュールは追って、このHPに告知いたします。」とあった為、詳細が告知されたらスケジュールを立てるかと思っていたのだがいつまでたっても告知されない。しかたがないので、開場1時間ほど前に並べば良いかと作戦を立てたら、イベントの2〜3日前に公式サイトにて以下のような告知を発見。
「Tシャツ(=サイン会参加券)を含む会場限定品購入希望者は、当日7:00、7:00までに並んだ先着200人で列の順番を決めるくじ引きを行い、列の並び替えを実施します」
・・・・・・「何それ?」
よく分からないがようは7時までに並べというのか?
このようなイベントには殆ど参加したことが無いのでイベントの列に並ぶということがよく分からない私。ムリしてスケジュールを空け、遠出までしてトークショーが見られなかったら笑うに笑えない。
急遽予定を変え6時前には並ぶことに。結果20番以内の番号をGETした。これでまずは先着200人という列の並び替えの権利だけは得た。次は列の順番の番だ。
しかし、くじ運というかすべてに対して運が悪い私。やはり今回も例外ではなかった。
20番以内の番号だったのが、一転して最後から10番以内の番号に(涙)
この訳の分からないルール、間違ってないか?苦労が報われないじゃないか。
とはいえ、逆らうことも出来ずひたすら待ち、8:30より限定品の購入開始。なんとかTシャツ、というよりサイン会参加券を入手することが出来た。
そして、限定品購入者は入場のみの(限定品購入をしない)待ち列の最後尾に並ぶということでそのまま最後尾に。

長蛇となった列の最後尾にたどり着き辺りを見回すとすぐそばに何やら気になるものが・・・・・・。


画像:吉田茂像 ・・・・・・吉田茂像。

吉田茂氏といえば、もちろん長坂氏執筆の映画「小説吉田学校」。
まさか、自分が並ぶ場所の側にこのような物が建っていようとは、偶然というべきか強引なこじつけというべきか。
くじ運は悪いがこういう引きは強いようである。
強引なこじつけといえば、蛇足ではあるがひとつ。
この上京時に乗った高速バスのナンバープレートが「1010」であった。車名が「1010」だったらもの凄い偶然であろうが、それでも東京行の高速バスで「1010」という数字が出てきたら、長坂氏脚本の『特捜最前線スペシャル』「爆破予告1010」を連想せずにはいられない。
話が脱線したが、開場の10:30まで「小説吉田学校」に思いをはせながら待つことに。途中、ネットで知り合った方、その友人らと「濃い」話を堪能する。


10:30開場。会場に並ぶおもちゃの山に目もくれずイベント会場に直行。そのままイベント開始を待つ。
11:00トークショー開始・・・・・・・・・予定であったが諸事情の為か10分ほど遅れてのスタート。
「空想科学読本」シリーズ等で知られる木原浩勝氏が司会を務め、盛大な拍手の中、長坂氏、そして宮内氏が会場に登場。
「快傑ズバット」のイベントということで、長坂氏は宮内氏と共に「ズバット」について当時の想い出を語った。

「快傑ズバット」に関しては長坂氏、宮内氏共に過去に書籍、LD、DVD等にて語られる機会が多いため、基本的な事は既にどこかで語られていることが多い。
小林旭氏主演の日活「渡り鳥」シリーズの影響、宮内氏曰わく「子供番組ではなくヒーロー番組」、長坂氏曰わく「第1話の試写にてOPのセスナのシーンで大笑いしたくだり」、当時1桁が普通だった枠で13〜15%の視聴率をとっていたが、見ていたのが大学生だったためにおもちゃが売れずに打ち切りになった等々・・・・・・。
どこかで見た、聞いた話が多いとはいえ、やはり本人の口から聞くのは違うものだ。
なお、長坂氏のエピソードで印象的な話がひとつ。
「「ズバット」が後の作品に活きたことがあったか」という問に対しての回答。
「ズバット」第1話での早川と飛鳥が再会時ににらみあって闘い始めるシーンが、「徳川風雲録 八代将軍吉宗」の第一部にて松平健氏演じる土屋主水之助と松方弘樹氏演じる徳川光貞が斬り合いをはじめる所に活きているとか。
なるほど。言われるまで気がつかなかったが、言われてみると確かにそうだ。単なる流用でも使い回しでもない。同じシチュエーションではあるが、確かに「活きて」いる。あらためて長坂氏の「うまさ」を感じたエピソードだった。

木原氏による司会で長坂氏と宮内氏から当時のエピソードが語られた後は、会場からの質問を2〜3、両名が答え、そして、宮内氏の決め台詞(日本じゃあ2番目・・・)、決めポーズでイベントを締めくくった。

その後はそのままサイン会へ。
長坂氏の列をなにげに監察していたのだが、色紙の他は持参の「術」、「街」にサインを頂いている方も多かった。もちろん「ズバット」だけではない長坂氏の人気を実感。

サイン会終了後は、1時間ほど時間をはさんだ13:30より2回目のトークショーおよびサイン会が開催。
おそらく同じ内容だろうという予想を裏切り、宮内氏は「地獄のズバット」を熱唱しながらの登場。
トーク自体も、同じ内容も多々あるとはいえ、1回目と異なる内容も多々あり。
特に、1回目は「ズバット」の話オンリーだったのに対し、2回目は長坂氏も1本だけ脚本を手掛けた「ジャッカー電撃隊」の話題にも移行。そして、その後サプライズゲストで速水亮氏も登場し、「仮面ライダーX」の話題にもふれた(ただし、長坂氏が脚本を担当したエピソードの話題は無し)
トークの後は1回目と同じく会場からの質問に両名が回答。
その中でひとつ。長坂氏への問。
「どうしたら先生みたいなナイスな脚本が書けるのか?」
長坂氏は1.5秒で即答。「才能です。」
会場大爆笑&拍手の嵐。
ナイスなコメントのあと、1回目と同様宮内氏の決め台詞でトークショーを締めくくった。

トークショー、サイン会共にファンの熱気に包まれたイベントでした。
またこのようなイベントがあることを祈りたいと思います。


そして、イベント終了後。

公式サイトを再度拝見。
いまだに「当日のスケジュールは追って、このHPに告知いたします。」のまま。
当日のスケジュール掲載も無い。

どういうこと?


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