- 土に残る肥毒
畑は水田と違い、肥毒が水で洗い流されない分、肥毒の量も水田と比べて多いのが実情です。作物によっては肥毒の害をまともに受けるものがあり、何の野菜を作るか充分な考慮がいります。自然栽培に切り替える際に、その畑にはどのくらいの肥料、農薬が使われていたか、しかっり認識し、考慮に入れてほしいのです。
肥毒が多量に残っている畑には、客土や天地返しをして、肥毒の中和、浄土を増やすことに心掛けてほしいと思います。
- かくど 【客土】
土質を改良するために、在来の土と性質の違う土を他から持ってきて入れること。おきつち。いれつち。▽「きゃくど」とも言う。
- 天地返し
表土が薄く下に粘土層がある場合はそれ以上深く堀過ぎないように注意してください。
- 種子に残る肥毒
肥毒は土だけでなく種子にもあり、購入した種子や苗を使用していては、いつになっても肥毒の害から逃れることが出来ません。種子に肥毒が残っていたら、連作障害が出やすくなります。
F1品種からの採種は困難のため、固定品種の種子を使用し、必ず自然栽培による種子の自家採取に取り組んでください。
種を毎年更新していくことによって肥毒を少しずつ抜いていくことが出来ます。
- F1品種とは
一代雑種のことで、これから採れた種を播いても二代目は形質がバラバラになります。有望な形質のものが実用固定されるには五年から八年かかります。
- 固定品種とは
昔からある古い品種のことで、地方品種に多く残っています。農業改良普及所や農業試験場などに問い合わせるか、その地方の農家の方に分けて頂くのも良いでしょう。
- 肥毒の有無
自然栽培に於いては一般に使う種子なら何でも結構である。 つまり肥毒さえ抜ければ、どんな種子でも一級以上の良種 となるからである。要は肥毒の有無であって、何年か経た無肥の種を貰うのが 一番いいであろう。その場合種子も近い所程よく、県内位 ならいいが、相当離れた他県などでは成績が悪いから止し た方がいい。
それと共に土の肥毒であるが、肥毒が無くなるにつれて快 い青色となり、茎は固くしっかりし、分蘖も数多くなり、 毛根も増え、土深く根張るから、倒伏も少なく、それらの 点でよく分る。
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