愛知中学 土曜講座(メディアコース)18日

   「初体験!ミニミニ番組づくりでキメちゃおう」
当:扶桑町立山名小学校 養護教諭 桑原朱美
       中京テレビ映像企画・制作センター次長  佐藤信一

 

準備物:編集機材(中京テレビ),前回の授業で生徒が作ったビデオ素材

1045
各機材の搬入と設置 設定(中京テレビの方々)

イントロ(5分)  1045分〜1050

あいさつと本日の学習について
・自分たちがとったビデオ素材が,編集によってどのように生まれ変わるか?を実際に体験してみる。
・編集によって体験することで,この講座の中で繰り返し伝えてきた「意図」というものを実感してみよう。

1.撮影したビデオを見て,プロの意見を聞いてみよう。 1050分〜1105分)

 ・生徒が撮影したビデオを視聴する。(機器は中京テレビの方々)
 ・ひとつずつの作品について,撮影したグループの生徒に「誰に何を伝えたかったか。」を聞く。→内容を板書する。
 ・全部見終わった後で,中京テレビの方からのコメントをいただく。

2 撮影したビデオで,編集作業を体験してみよう。 (1105分〜1155)

 ・生徒の素材ビデオのうち二編を使って,編集作業を体験する。
 ・生徒を二つの班に分けて,それぞれ別のビデオの編集をする。
 ・各班に,中京テレビの担当者についていただく。(音楽をつけたり,場面をつなぎ合わせたりして編集する作業を体験する)


※実際には,音楽をつけることはできなかった。また,一部の子だけが編集機器をさわっており,(機器が2台しかないため)
興味のない子は,手持ち無沙汰となってしまった。
※何百万の機器ということで,生徒たちからは,驚きの声rがあがっていた。

3 編集した作品を見て,感想を話し合おう。 (1155分〜1205)
 ・出来上がった作品を,視聴する。
・作品を見た感想や編集作業をしてみた感想などを発表する。

※同じ素材でプロが作った作品を見た。生徒たちも参観者もそのすばらしさに思わず拍手。
よい作品ができるための,素材の集めかたなどが,具体的に話された。

4 まとめ (1205分〜1210)

 「これまでたくさんの学習をしてきました。メディアからの情報を分析したり,実際にメディアの作り手としての活動もしてみましたね。
ただ漠然と情報を受け入れるのではなく,情報の意図やメディアが作り出しているイメージについて考えながら,主体的にメディアに
かかわっていくということが,これからみなさんが生きていくうえで,大切な力になると思います。」

「それでは,この8回の講座のコーディネーターを勤めていただいた木野さんからお話を聞きたいと思います。」

 ・・・・・・木野さんのコメント,賞品のプレゼント・・・・・・・

※グループ活動を中心に行っポスター作りやキャッチコピー作りについて,審査をした結果,得票の多かった班には特別賞,その他の班の子には,参加賞を送った。
賞品については,中京テレビさんにご協力いただいた。

5 感想文1210分〜1215分)

生徒へのアンケートの結果と感想(これまで8回の授業について)

(1)何が一番面白かったですか?

 CMづくり       16
 CM素材の撮影      2
 ポスター         3
 タバコのキャッチコピー  2

(2)意識の変化

@キャッチコピーやCMソングなどに興味を持って視聴するようになった。  13
Aテレビや広告などを見るとき,作り手の意図を考えるようになった。   12
Bメディア関係の仕事に興味を持つようになった。             
Cメディアで使われているテクニックについて考えるようになった。    12
Dメディアのイメージに惑わされないように気をつけるようになった。    
Eその他                                

(3)これから学習したいこと

CMづくり(7)    映像の編集作業(2)    ドラマの作り方(3)
CG作成(1)        テレビ局見学(1)
視聴者の要求についての調査など(1)
   
映画を撮る(1)    雑誌等のテキストメディアのついて(1)
本の編集(1)    本物のCM 作りの見学(2)  
番組をどんな人たちが作っているかなど(1)
ニュースの取材方法など(1)

(4)アンケートと授業後の感想文からの生徒の意見など

・中京テレビをはじめ,メディアに関するたくさんの人に出会えて感動した。

・将来,メディアの方面の仕事についてもいいと思った。

・メディアのいろいろなことにはめられないぞと思った。

・思ったより複雑な世界だった。

・メディアについてもっと知りたいと思った。

・今日のメディアでは,CMの編集をしたが,同じ素材でもいろいろな音や画面のカットなどを使うといろいろ・違うCMができることがわかり,とても驚きました。今回残念だったのは,自分たちの撮影したCMをプロに編集してもらえなかったことです。今日は,みんなが先週作ったCMの素材を編集しました。操作をしている人は,とても難しそうなことをしていました。ぼくはやってみようと思ったけど,難しそうだからやめました。でもこの8回を通して,メディアについていろいろなことを学んだり知ったりしました。またやってみたいです。

8回の授業を終えて,CMやテレビの番組は作り手の意図によってカットされたりしていることがわかりました。これからは,この経験を生かして,これはどういうことを言いたいのかということを頭においてCMやテレビを見たいです。

・今までは,雑誌やワイドショー,雑誌の言うことは間違いないと思っていたが,やはり間違いはあるし,必要でない情報も絶対必要な情報もある。

・今日は,CM作りを見ました。編集する機械は,何が何なのかわからないほどすごかった。そして,編集したものを見て作り方によって,何通りもできるというのを知りました。いつか役立てたいです。・ぼくたちは「まゆ毛」をテーマにしてCMを作った。バックの音やまゆ毛の画像などを編集するのが難しかった。メディアの意図は,8回やってよくわかった。これからはメディアを意識して見るようにしたい。

・回を重ねるごとにメディアの大切さ,それを協力する人たちのたいへんさを知った。これから,メディアに対する考え方もかわるかも。

・全体的にテレビに相当興味を持つようになった。前は,CMは見てなかったが最近はよく見るようになった。作っている人の気持ちがわかるようになるといい。

・今日は,編集だった。まゆ毛の角度ぶれ,色などに気を使って編集した。編集する数コマの時間が飛ぶのに気づいた。これからメディアについて考えたい。

CM編集をしてたいへんだったのは,テープを所定の位置に移動してカットしてプログラム側のテープに録画することでした。テレビ局のプロの方は,もっと高度な作業をされていてたいへん棚と思いました。なぜなら,高度な作業のほかに視聴者に対する意図を伝えるための編集,それに伴う責任があるからです。

・講座を受けたことによって,新しい世界を知ることができたでよかったです。ほんの少しやっただけですが,ぼくにとっては大変貴重な体験でした。

・このあいだカメラで取ったものをプロが編集したらすごくうまくてびっくりした。

CMの作り方や難しいさがわかった。普段CMを見ていなかったが,手をかけてつくがられていることがわかった。

CMの編集は,複雑な構成で作り手のいろいろな意図をこめるので,1カットだけを差し替るだけで映像の印象がずいぶん変わった。かなり時間がかかったので,もっと複雑なCMは作るときは,かなりの時間と労力がかかりそうだと思った。

・今日は,最後ということですごいことをした。ちょっと組み合わせを変えるだけで,よくなったりした。音楽を変えるだけでも全体の雰囲気が変わるのでびっくりした。