24.Feb.2004

the Longest Day

長いです。
忙しいヒト、くだらない話につきあってらんないヒトは
写真だけにした方がいいかもしれません。

今回のメインは山登り。
いつもお世話になりますカラースポーツ様のガイドツアーに
参加するのである。
でもそれは25日。
まあ、ゲレンデパウダーシーズンは
すっかり終わっておるわけですが、
とりあえず、カラダをほぐすつもりで行ってみますか、
ゲレンデ。
ダメなら温泉でフヤければいいんだしさ。

それでもいちおう週間天気なんぞを
ツラツラとチェックしてみたりすると、
どうやら直前に山型の前線が日本の真上を通る、と。
そしてその後はちょっとした冬型になる、と。

そうゆうことを知らされてしまったら、
もうこのオヤジはムラムラきてしまうのだ、
ナサケナイことに。
まあそうやって毎度毎度、
気象庁様はありがたい試練を与えてくださってるんですがね。
なんでオヤジは懲りないのでしょうかねえ。

そんなわけで、もしかしたらと思いつつ、
カラー様近郊のメジャーゲレンデに
心を通わせたりしていた。
ところがまさしく出発直前にきて、
ネットでアメダスの降雪履歴とか見てみると、
どうも今シーズンのこれまでのパターンと違って、
カラー様近郊の山々よりも、
いつもお世話になってる山の連なりあたりの方が、
微妙に降りが強かったようにも見える。

そこで考えた。
降雪量、ヒトの入りこみ具合、ゲレンデの把握度合い、
その他もろもろから総合的に判断して、
いつものゲレンデのが微妙に楽しめるんでわないか。
まあ、その後の移動が多少カッタルイけど、
そこは「得るもの」と「支払うもの」のバランスですね。

などとセコく細かいことを言ってますが、
実際最後は「」ですね。
まあ、午前中だけでもサクっと遊べればいいかな。


へは〜、延々と前置きが長くてスンマセン。
この日は、前置きから始まって、
最後の最後までイロイロな出来事があって、
ヒジョ〜に長い一日でありました。

っつうことで出発しましょう。
それにしても、今シーズンはドライな道が多いなあ。
走るのは楽なんですけどねえ。
などと考えてたら、いきなり中野から上はチェーン規制だと。
ホンマですかい?

お、確かに道路脇に急に雪が出てきた。
しかも新しい。
これはもしかして?

ガスで超視界不良の下道を走ってゲレンデ駐車場についてみれば、
10cm以上の新しい雪。

やったぁ!またりんごの皮むき作業ですかい!?
ゴンドラは無理やり乗った感じで2番目。
そしたら乗り合わせたお篭もりっぽいボーダーさんたちは、
以前自分たちがいつも真っ先に狙ってた、
微妙にマニアックな方向へ行ったらしい。
っつうことで、最近自分たちがいつもファーストを狙ってる面に
またしても一番乗りで独り占め。


やっと画像登場。
今回は先週につづいて今シーズン2番目のデキってとこでしょうか。
しまり気味の新雪で、底突きはオオムネなし。
走る雪質でコントローラブル。
ファーストは変な汁が出そうなほどの気持ちよさですね。


良いです。
ちなみに板はアレですね(^^;;;


光と影


微妙なナチュラルバイプをユルく行く


その2発目


こうゆうカンジもスキです。
それにしても天気良いんだよなあ。
オレたちってなんか憑いてるな、間違いなく。


マンネリ化しつつあるレフトのショルダー。
なかなか納得いくラインは描けない。
たぶん一生納得することはないですね。
でも、これも影が面白くないですか?


そして、おそらくゴンドラ乗り合わせたボーダーさんたちが
狙ったと思われる面へ。
たしかにトラックは7,8本入ってるけど、
まぁ〜だまだ充分イケる。


と思いませんか?


これも写真的になかなかスキ。
もちろん滑り手の技量は無視してください。
最近撮り手の技量が上がってきたようです。
毎度ながらフォトグに感謝。


下部ですね。
先週とほとんど同じじゃねえかって?
仰る通りで。


ということで、またいつもの壁です、すみません。
まあ他にトラックがないだけでも。

このへんで、かなりオイシイところは、ほぼ一通り滑った。
気温もバンバン上がって、下の方は雪も重くなってきた。
さてどうしよう、とスタンスの調整でもして
ピステンで具合でも見ようかと思ったところに、
ゲレンデの呼び出し放送が流れた。

携帯が発達しまくってしまった今日び、
呼び出し放送と公衆電話ほど出番のなくなったものも他にはないな。
スキー場としても「呼び出しなんか頼むなよバーロー」とか思ってるに違いねえなあ、
などと微笑んでいたら、
「からお越しのM様...]
ん?聞いたことあるような名前だなあ。
「W様が」
え?
「レストハウス○○でお待ちです」
おぉ〜いいいい!なんだってぇ?
「繰り返します、浜松からお越しのM様、W様がレストハウス○○でお待ちです」
なんだよこらぁ!おめえらじゃねえか。

頑固一徹W君。
たしかに携帯もってねえわ。
しかもこのカップル、
コンディションが良いと、朝イチ宿出るとこからいきなり別行動っちゅう、
正に頑固一徹オヤジ道の正統派継承者。

それにしても現在10時半。
いくらコンディションが悪くなりつつあるつっても、
まだまだ遊べる場所はある。
この時間にW君が御休憩 に入るとは思えん。
それとも良い雪当てて、ムラムラきちゃったか?
あっちもこっちも当てまくりだって?
すんませんトリミダシました。

まあとりあえずレストハウスに直行してみべえ。
もちろんここは自分がW君に教えたいつも利用してるレストハウス。
びゅい〜んと、予想よりも全然コンディションの良かった壁を急降下して、
レストハウス前。

いましたいましたW君笑顔でお迎えだぁ。
「見てたよ、今あの壁降りてきたでしょ。けっこう良さげだね」
「はっはっは、まあね。ってナニしてんねん!」
「っつうかこっちが言いたい、なんだ居るじゃねえか」
「だって君らの予定だと…でしょ」
「それわ違う。…なんだよぉ」
「ふぅ〜ん、まあそれは良いとして。どうゆうことなのコレわ?」
「ヤッてしまいました」
「やっぱり、でどこを?」
「腰っつうか背中っつうか」
「どこでよ、どうゆうふうによ」
興味津々丸である。

「いやなに、あそこのちょっとしたオフピステエリアに、
ノールになってるとっから一気にイッたのよ、
そしたら でっかい氷の塊がゴロゴロ隠れてて、
そいつの一個にボードとられて、3回転ゴロゴロしたと思いねえ」
「へいへい」
目に浮かぶ

「その1回転目でデカイ氷の塊の上に腰から落下した、らしいんでぃ!」
「はっはっは、まったくもって君らしいよ。で痛いの?」
「痛い!たぶん骨が折れてる」
「また大げさな」
「いや大きく呼吸すると痛い。これは肋骨だ、どうしよう」
「まあ○×医院だね」
「かなぁ?」
「ところで彼女は?」
「まだ」

とおてんとう様の真下で立ち話。
そしたら彼女がきた。

「もうこんな調子よく滑ってるときにどおしたんじゃい?」
「骨折った」
「なに!」
「かくかくしかじかである」
「なにそれぇ〜、せっかく気持ち良く滑ってんのにぃ〜」
「まあまあ」とオレ。

なんだかんだと結局そのまま一緒にメシを食った。
しかもビールも飲んだ。
そうゆうバヤイか?

どうもこの二人は、日曜に別のスキー場で、
カチカチのちジュルジュルのゲレンデを2時間で撤退して、
温泉サケめしのトライアングル状態でゆっくりこっちへ移動して夜ついた、と。

そしたら夜中じゅうずっと土砂降りの豪雨。
それが朝になって雪に変わった、と。

当然ながらゲレンデはカチカチの上にうす〜い皮がのった状態。
しかも視界不良、しかも強風。

アサイチでとりあえず上まで上がったら、だぁ〜れもヒトいなくて独り占め。
彼いわく
「うっすら見えるユルいコブの凍った頭をうまくハズして滑れば、すげえ調子良かった」
う〜む、そんなモンかのう???

「そうこうしとるうちに強風で次々にリフト・ゴンドラが止まった。
だぁ〜れもいない上部から、
最後にたまったとこを独り占めで滑ってやったわい、がっはっは。
ラインはもちろんオレ様の一本だけじゃぁぁぁ!!!」
ということですが。

かなり苦しい言い訳に聞こえるのはオレの彼に対するイメージのせいでしょうか???
まあ、いいとして。
そんなわけで今朝はもう、期待でパンパカパン!
隅から順番にいただくぞ、っと調子に乗ったところで3回転。
はいそれまぁ〜でぇよぉ!ちゃんちゃん。
である。

「シクシク、今シーズン初めて最高のコンディションに当たったと思ったとたんにコレだよぉ」 by W君。
「信じれぇ〜んっ!」 by M嬢

と言って撤退していったのだった。
お大事に。

あ、メシ食いながら近くの温泉の話が出て、
前から行きたかったとこなんだが、
車で30分以上はかかるのでなかなか行くチャンスがなかったとこ。
まあ今日はどうせオマケデイ、
しかも良いとこはすっかりいただいて、
雪も悪くなったし無理は禁物、
行ってみますか、ってことになった。

ちなみにアサイチファーストいただいたエリアは、帰り際いちおうチェックしたら、

こうなっていた。
真ん中でうなだれるボーダー君。


そんでもって温泉。
座ってるのはシラナイヒトです。

アクセスの道はしっかりした道なんだけど、いかんせん山奥。
もし雪が降ったり、凍ったりしたような日には、行きたくありやせんぜ。
まあしかし、そんなリスクを背負ってでも行く価値はあるんじゃないすかね。
ロケーション的にも、造り的にも満足いきました。
入浴料500円。
まあ、コアな温泉マニアのヒトには「造りすぎ」とか言われるかもしれんけど。


野天風呂からの見晴らし。
開放感は抜群。
はるかかなたのスキー場からクソ望遠で狙えばヌード撮影可能。
内湯と野天は一度服を着ないと移動できない。


さて風呂も入ったし、移動しますか。
2時間ありゃ楽勝でしょ。
と思った瞬間、工事のクソクソ渋滞。
たかだか1キロぐらいに30分以上かかってしまった。

でもその後、バカナビにしたがったら、
微妙にローカルな道を示されて、 ガンガン飛ばせた。
このバカナビもまだまだ捨てたもんじゃない。
バカなんて呼んで失礼しやした。

とぉ〜ころがぁ!
さらにその後、絶対あの道へ誘導してくれるでしょ、
と思って従ったらなんだか違う。

な、な、なんですかこの道わ?
細い。
しかもどんどん山の奥へ入っていく。

たしかに向こうまでつながってるらしいんだが、いかにも旧道。
地元の車とダンプがちょこっと走ってるだけ、
それもそのうちいなくなって単独走。
こころ細い〜。
道も細い。

と、思うといきなり道路を健康ウォーキングのバアちゃんが
頬かむりで出現したりする。
いったいどっから来てどこまで歩くの?っちゅうぐらい民家まで遠い場所なんすけど。
もしかしてマボロシを見たのか?

それにしても、
ドライで昼間だから良いようなものの、
夜で凍ってたら間違いなく泣きが入る。
もう絶対信用したらんぞ、バカナビめ。

そんなこんなで3時間ぐらい走ったら、
やっと向こうの山のゲレンデが見える開けた場所まできて、一安心。


すっかり暗くなってスローシャッター。
ブレブレですね。
結局、余裕みた時間よりさらに1時間以上も余分にかかってしまった。
まあ山の中で車のトラブルとかなくて良かった良かった。

と思ったら、それで終わらなかった。
宿について、さてメシでもと思った瞬間、携帯が鳴った。
町内会のえらいヒトからである。

この時間にあのヒトから電話?
もしかしてアレですか?
明日来いってか?
ふざけんねい!
出るのやめたろか。

出ました。
「すんません行けません、遠いところにいます、地球の裏側にいます、よろしくたのんます」
と言おうとしたら、
「あ、今度の日曜日の夜。寄り合いね」
「はあ」

バーロー紛らわしい電話してくんねい!ってまさかコレ読んでないよな。
一件落着。

まあ、なんだか1日で1年分疲れましたわ。
ヘトヘトじゃ。
こんなんで明日は大丈夫なのか。
とビール2杯で気絶。

ほなまた明日。

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