03.Mar.2004

Long may you run

いつものように5時半に起床。
どうやら雪はやんだらしい。
車の上も大して積もってない。
でも、わずかに積もったヤツの軽いこと軽いこと。
かるく一吹きで全部舞い上がる。
大きめの結晶がはっきりわかる、まるで天使の羽根。

たぶん今シーズン自分が遭遇したの中で一番の軽さです。
こりゃ、こいつがたまってりゃ最高だけど、
風がなあ、と思ったらほとんど無風。
イェーイ!
でも今度は、雪崩れないだろうなあ、
と喜んだりドキドキしたり忙しい。


アサイチの山をベースより眺める。
微妙なガスのかかり具合。

そんなこんなでカラーでミーティング。
今回は赤色、客は12人。
ガイドはトネさん、ユースケさん、市川さんの3名。
で、目指す山は、「たぶん上はガスが切れているだろう」っつうアノ山。
尾根上はたぶん飛ばされてるけど、沢にはたまってるでしょう、
とのことである、うひうひ。
ともあれ、
さらに謙虚に安全優先で行きましょう。


さて、大切なストレッチですね。
これはとても重要、すべての基本ですね。
ちなみに自分はアサイチ、宿で30分かけてじっくりやってますよ〜ん。
でも直前のこのストレッチがまた大切。
ウォーミングアップですね。

今回はまた、太極拳マスターと、
某スキー場スノーボードスクールの先生が客として参加されてまして、
ディープなストレッチ大会となりました。
なんだか今回、スキー場関係者が多いです。
クロウト衆にも密かな人気のカラースポーツ?


ボードスクール先生直伝のモンキーダンスで浮かれる、津田氏 a.k.a. 麦酒番長。
いいカンジでぇーす。ウッキィー。
右側でやさしく微笑むのが、ボードティーチャー。
左で思わず赤面のユースケガイド。

ちなみに、すぐ目の前を普通のゲレンデスキーヤーの方々が
大挙して、通りすぎてってます。
もちろん笑顔で。


太極拳マスターのけあじさん。
機会があったら、初歩の初歩でも教えてくださいませ。

今回は、けあじさんの撮った写真も使わせていただいてます。
いわゆるコラボレーション企画ってやつですか。
けあじさんどうもありがとう。


ほんじゃ行こかぁー


うぉぉぉぉぉ、ゲレンデトップは雲の上。
カキンと、きたねぇ!イイですよぉ!


下を見下ろしゃ雲のじゅうたん。
異次元空間。


ビーコンチェックしてしゅっぱぁーつ!


グリーンの板が、山にはえるということを
今回はじめて 知りました。
絵になってます。


ナニやら密談中?
背後に見えるボウルも、
はっきり言ってションベンちびりそうなぐらい美しいっす。
でも目指すはもっと奥なんだよ〜ん。


そりゃ、この光景みたら笑いがとまらんよなあ。


というところで、かる〜く小休止。
トネ隊長のタメになるウンチクを聞く。
「へぇ〜」
ちなみに、今シーズンまだ、たった3回目の無風デイ
だそうです。


ふと、降りかえると、
おおおおおお!!!!アレに見えるは!!!
ははは、まさかアソコには行きませんよぉ。


magical moment
雪原に天使が舞い降りた?


おおおお、まさしくアレは!


「オレだよぉ〜ん!」by ユースケ氏
天使の羽根だと思ったのは、ロシニョールのボードでしたぁ!
わかっちょるわい!


お、こんなところに一軒家が。
まあいっぺえやっていきねえ。


pix by Keaji(敬称略、以下同様)
「ボケるのもいいかげんにしておきたまえイチロヲくん」
と伊賀忍者の首領様にたしなめられてしまいました。
「手裏剣投げるぞ、おるうぁ!」


「しつこいオヤジはほっといて、どんどん奥へ行きますよ」by 伊賀の首領様
待ってくれぇぇぇぇ。


と思ったら、あっちゅうまにエントリーポイント到着。
正確に言うと、まだ目指す沢の入り口へ向けて、
尾根上を少し降ります。


お、いますな。
トンガリくん。


ははぁーん、尻も割れてますね。


紅一点 すぎやま さん
ムネときめく滑りだし
さすがにカラースポーツのお客さんだけあって、
カラーコーディネートばっちり。
any color you like


じゃ、とりあえずちょっと下りますか。
なんだか、いやぁ〜なカンジのチョコチップが見え隠れしてんですけど。

ガリ!「あっ」
ゲギグギ!「ゲッ!」


やっちまいましいたぁ〜。
「どれどれオヂサンに見してごらん、あっらぁ〜こらヒドイわ」
と、この後の自分の板にふりかかる災難をツユしらず、
大袈裟に驚く麦酒番長。

ここで、ほぼ全員が大地の洗礼を受けました。
まあ、授業料だと思って、ありがたくいただきましょう。
ぶわっかもん、ありがたくねぇわい!
シクシク、大切に大切に乗ってきたTTリミテッドがぁぁぁ〜。


pix by Keaji
穴掘り部隊 at work
そうこうしとる間に
トネ隊長とユースケ副隊長がピットチェック。
けっこう長いです。
やっぱヤバイのでしょうか?


結局、微妙な弱層はあるものの、オオムネ大丈夫だ、と。
「でも沢の途中で止まったり、コケたりせずに、
一気にボトムの セイフティーゾーンまで行くこと」
ということである。

イエッサー、それは自分らにとっても願ったりかなったりでありまぁっす。

はっはっは、じゃんけん勝っちゃいましたぁ。
申し訳ないですがファーストでイカせていたただきますです。

で、じつは、ココは1月の終わりの強風耐久試験で滑った沢である。
あのときは、あまりの風と寒さと視界の悪さで、
とりあえず降りた んだけど、
はっきり言って「滑った」とは言えないような状況だった。
いつかきっちりシメさせていただきます、
とココロに誓ったのがこんなに早くその機会が訪れたのである。
しかも、今回は前回よりも、さらに奥。
このでっかい沢の正味トップからのドロップだ。
たのむで、ほんまに。

キュイ〜ンと落下。
がが〜ん、素晴らしい、素晴らしすぎる。
デカイ、長い、調子良い斜度。
この世にオマエという素晴らしい斜面があったのかぁぁぁ。

細かいことを言えば、前回より微妙に底突き感はある、
古いデブリの跡なのか、
後半のボトム部分に氷玉の隠れアイテムも満載されている。

しかして、ファーストである、TTリミテッドである。
そんなチンマイ不満など、吹けば飛ぶよな天使の羽根である。

隠れアイテムに微妙に板を取られつつも、
一気にボトムのセーフティーゾーンに到着。
コーフン覚めやらず。
シ・ア・ワ・セ。

あ、カメラ渡してオネガイするの忘れた。
シクシク。
そんなワケで、余韻に浸りつつも
「エセ」オフィシャルカメラマン としての使命を果たす。

以下は、雄たけびを上げつつ落下してくる皆様を、
ランダムに 載せてみました。
全員均等に撮れてなくてすんません。
一枚もなくても文句言わないように、ね。


ここにもカラーコーディネーターが

おーいし@五竜 さん
今回はDPTじゃなくて、
3000円でゲットした板だそうな。
それって、大地の洗礼を見越したチョイスってこと?
すばらすぃ〜。


良い顔してます。
麦酒番長。
でも、ソールわ???



Staying Focused !


太極拳マスター
さすがのリラックスムーヴ


緑のイナズマが急降下してきた


続いてダブルピン


レフトの壁で
go big !


イェ〜イ!!!


雑誌に載ってそうな後ろ姿


ウォールマニア
イチカワ副隊長


同じく副隊長


ユースケ副隊長 on the big face


同じくユースケ副隊長
end of the road


隊長 in big motion


pix by Keaji
紅一点 at smile


pix by Keaji
the way it really is


pix by Keaji
隊長
メロウターン


TTが山に映える。感謝。


それぞれが自分の描いたラインに見とれて、
メロウな空間が訪れる。


Let's go !
Why not ?
この最高の瞬間に、もう1本行かなきゃオトコじゃないでしょ。
あ、すんません女性も1名いますね。
でもとても女性とは思えない
すんばらすぃ〜ラインを見せてもらいました。

ハイクの先に今滑った沢の全景。
ガスもすっかり切れて、やさしい光が降り注ぐ。
それにしても相変わらずGentem率が高いです。


沢の中は大きく間隔をあけて行きましょう。


Right Time Right Place


自分のラインを間近から眺める。
うっとり。


Seven Steps to Heaven


美しい。


シルエットで浮かび上がった隊長。


pix by Keaji
まだ処女状態の2本目のフェイス。
自分の影を写しこむ、
アーティスティックな けあじフォトグ。

影の延長上のボトムに1本だけ見える、
クリスマスツリーまで一気に落下します。

ちょっとちょっとぉ、ライトのショルダーがイイカンジじゃなぁ〜い?
しぃ〜!黙っとれ!

ここで、自分のカメラを、
またしても市川さんに渡して、
撮影を頼んでしまいました。
市川さん、どうもありがとう。


pix by Ichikawa
おーいし@五竜 さん
ファーストドロップ・ビッグターン


pix by Keaji
すんません、またしてもじゃんけん勝っちゃって、今度は2番目。
なんだか申しわけない、とか言いつつニヤけまくるんじゃねい!
2号ミサイル発射!
なんか目線が狙ってないかえ?
にんまり。


pix by Keaji
THE FREEDOM
おわぁぁぁ、ミサイルの弾道がUターンしましたぁ!
ってキモチンヨカですぅぅぅぅぅ!!!!
つーかもっとリップまで上がれっちゅうの。


video by Ichikawa
パラパラでもどうぞ。


pix by Ichikawa
in your own sweet way

  
video by Ichikawa
ビッグターン3連発だぁ!
真ん中は麦酒番長



pix by Ichikawa
ストレートダウン!

   
guides at work
ユースケ副隊長       トネ隊長 


pix by Keaji
幸せな瞬間


pix by Keaji
goin' down the road


pix by Keaji
市川副隊長 wall mania


pix by Keaji
into tight section
ユースケ副隊長


pix by Keaji
DA KiNE
ビッグスプレー
トネ隊長


撤退は迅速に。


2本目の面がマボロシのように浮かび上がる。

今回の雪は、高度、面によってかなり違いました。
しかも時間によって時々刻々と変化して行く。
なので、人それぞれ、オイシイ思いをした人もいれば、
けっこう堅い面を滑った人もいたようです。
ちなみに自分は、かなりオイシイとこをいただいてしまいました、
はっはっは。


恒例の水遊び。
今回はけっこうしっかりしたスノーブリッジがかかっていて、
楽勝でした。


春近し、水ぬるむ沢。


mountain time
恒例のマッタリタイム。
静かで和やかな時間が流れる。
シアワセを感じるひととき。


シアワセを感じつつ、再び自らの足跡を振り返る。
ケガなく楽しく遊ばせてもらったことに感謝。


the nice guys at end of the Road
ガイドトリオにあらためて感謝。


またしても集結したgentemファミリー。
見えないかもしれませんが、それぞれに大地の洗礼を受けてます。
泣けるぜ。


でも
コレが一番泣けるかも。
麦酒番長のスラッシャー。
即病院送りでぇ〜っす。

これでおしまい。
昨日でもだめ、たぶん明日でもだめ、奇跡のようなピンポイント爆撃。
最高の時間、最高の場所、最高の雪、
今回は正真正銘の当たりでしょう。
ね?素晴らしきパウダーバカのみなさん。

それにしてもあのデカイ沢、
まだやっぱり「メイクした」とは言えないです。
でも前回の「降りただけ」よりは進歩して、
「滑った」ぐらいは言ってもいいかな。

ほな、またね。

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