11,12.Jan.2005

こりゃイカン。
なにしろ風邪をひいたらしい。
大晦日の大渋滞寝不足長時間運転。
そして1日おいて山歩き。
そしてさらに柄にもなく大都会の人込み雪崩に巻かれた。
当然の結果である。

まあ1週間ありゃ治るだろ、と思ったら甘かった。
めずらしくいつもより発熱は弱めで、低水準のまま推移しつづけ、
峠は過ぎたものの、平常時の6〜7割ぐらいの体調。
今回はゲレンデ足慣らし&カラー様の黄色日程である。
まあ、なんとかなるだろと思ってたら、
今度はフォトグも体調不良を訴えた。
なんだかイヤ〜な予感がするぞ、と出発してみたところ、
いきなり最初の峠からして吹雪。
どうやら気象庁によれば、
日本海方面大荒れの模様であらせられろらろらりるれろ。

 

そんなこんなで白馬は先週とうってかわって、一気に豪雪地帯の様相を
呈していたのであった。

そしてイヤな予感はいきなり的中。
かなり視界不良の中、ゲレンデ駐車場へアプローチしようとして、迷路の道で
いきなり間違えた。
違う駐車場へ突入してしまったのだ。
まあ、さもありなんと向きをかえようとしたら、
おしりがズルっと下がって
にっちもさっちもいかなくなった。
あら〜亀になっとるがな。
「まあこんなこともあろうかと用意してあったLIFELINKのスコップが
役にたったよ、ふっふっふ」などと言いつつ掘りまくってると
駐車場のオジサン登場

「いや〜ボクもハマって今掘り出したとこ、まいったまいった」
まいったじゃねい!あんたの駐車場だろ。
「あ、そこ土手なんだよね」
なに?っつうか一面全部雪の原でそんなの認識しようがないんですけどぉ。
「車で引っ張るかえ?」
いえいえ、この程度ちっと掘りゃ楽勝でんがな。
と、風邪ひきオヤジは掘って掘って掘りまくった。
汗と雪で全身ぐしょぐしょになりつつなんとか脱出。
どうじゃオレ様のパワーわ!
既にヘロヘロである。

 

ほんでもってなんとかゲレンデへ出撃。
はっきり言って降り過ぎ。
リフト乗り場の前でも膝。
さらにほぼノートラックに近い状態の「ウサギ」に突入したら、出だし
は調子良かったものの、ゆるくなったあたりで既に危険な状態。
そんでもってあとリフトまで4分の1ぐらいのとこで撃沈。
ふたたび、にっちもさっちもいかなくなる。
まわりでも同じ状況のヒトちらほら。
スキーヤーのトラックが5mぐらい離れたとこにあって、そこまでとりあえず
行こうと板を外したらいきなり胸まで埋まる。
脱出までに10分ぐらいかかっちゃいましたぁ。
その間、後ろで埋まってるジンガイに
「ヘイ!シャシントッテクレ。クレイジーダゼ、コレワ」
とか言われるし。
それどこじゃねえだろ、と思いつつ
カメラを持ってない自分に後悔。

その後は状況もわかって、トラックもそこそこ入ったので、
けっこう楽しく数本まわす。
そんじゃちょっと下の方も行ってみますか、
といつもはばっちりピステンかかってるコースへ。
はあ、コースのど真ん中でも膝上っす。それで充分なのに、
ついついセコいオヤジはコースの隅へと、
そして三たび「にっちもさっちも」。

あっと思ったらコース脇の沢の方へ落下、切り上げようと思っても
あまりに深すぎて、下がっていくのみ。
こりゃヤバイと板をはずした。
はい胸ハイです。
しかも今回は登り返し。
コースまで10mぐらい。
1歩進むのに3分ぐらい、マジで。
コースのすぐ脇なのに、ブラインドになってて自分が落下してるとこは見えない。
こりゃ遭難モノか、とドキドキしたりして。
そんでもって30分以上かかってなんとか脱出。
当然ヘロヘロです。


こんなこともあろうかと用意しておいた無線でフォトグを誘導し、
復帰した記念に一枚。
板が泣いてまっせ、ほんま。


もおイヤじゃぁぁぁぁ、とレストハウス突入。
体調不良のフォトグ爆睡。


いちおう滑りの写真も撮らんとレポートにならん、
とカメラをバトンタッチして撮ってみた。
ほとんどなんだかワカラン。


どもならんわ、プンプン


でも撮る








「決死の動画判走撮り」からの抜粋シークエンス
ちなみに大してスプレー上がってませんが、ソレわ滑り手のモンダイで
あって、弁解するようですが、実際は激深パウダーです。


そして車はこうなっていた。
ほぼ5時間で、ほぼ25cm

さ、はよ温泉でも行って明日のツアーに備えよっ。
ってコレじゃバックカントリーはムリだよなあ。

 

っつうワケでお気に入りの温泉へ、なんとダレも入ってない、やったぁ〜!
朝から3回(クルマ1回、生身2回)もハマって、
もうネガティヴなことは終了。
こっから新たな人生が始まる、
なんてワケわからんこと口走りつつ温泉をあとにした。
いや、したと思った。
思ったらドーンと白い固まりが目の前にあった。
あったというより突っ込んだらしい...

なんと激視界不良の中、温泉の出口を間違えたらしい。
腰パウの雪原の真ん中に突入している。
あらまぁ〜、またしてもハマってしまった。
今度はLIFELINKとブラダイの2本のスコップ出動。
掘れ掘れ掘れぇぇえぇぇ!!!
ダブル体調不良の夫婦がテッテーテキに掘った。
しかも風呂上がり。
泣ける。

4たびヘロヘロ。エネルギー残量0の状態でかろうじて脱出してメシ屋へ直行。
はい「お休み」です。
ぬわんだとぉ〜オラオラオラ。
もう目の前の空間にはいつものメニュー
が湯気たてて浮かんでたのにぃぃぃぃ。
しゃあないから別のメシ屋へ行った。

「スキーで疲れ過ぎましたか?」などと店のオバチャンに笑顔で慰められながらも、
ちゃんと説明する気力もない死人のような2名は、
かろうじてエネルギーを摂取して6時半に気絶。

雪はぜんぜん止まない。
どころかさらにイキオイを増しておられる。
トネさんから中止の連絡こないなぁ、
これでバックカントリー行ったら普通の体力でもヘロヘロだろうに、
死人2名は、ホントに死人になりかねんぞ。

 

それでも朝5時半には目がさめる。
そしてヨガセッション(オレだけ)。

 
そしてエネルギー補給。

しかして外の様子わ???


こんなんですぅ〜。

こりゃイカン。
なにがって?車だよ。


あぁぁぁぁ〜やっぱりぃ〜。
朝から5たび掘りまくり。
駐車場からの脱出路(腿ハイ)もテッテーテキに除雪。
他の車は感謝せよ。
ちなみに今回はホテル備え付けの
プラスチック製「ハイパー除雪専用スコップ」2本使用。


とりあえず「モヒカン刈り」にしてみたりして。
などとやっとるバヤイか。
集合時間に間に合わんやないけ、こんなに近くにおるっちゅうに。

カラー様に電話すると、
とりあえず歩いてでも今すぐ集合せよとの御命令である。

たったかたったったぁ〜っと、雪中行軍ホフク前進。


駅前である。
う〜ん、20数年前に初めて白馬にスキーしに来た時のことを
ソコハカトナク思い出した。
夜中に到着したバスをおりたら、
道路脇には背丈より高い雪の壁があったのだ。
あんときゃ凄かったなあ。
今回は白馬にしてあの時に継ぐ2番目ぐらいであらうか。


カラー様の店先もこんな案配。

そんでもって当然ながらツアーは中止。
「ジツハ今日はゲレンデが楽しいんですよぉ〜」byトネ親分
おっしゃる通りで。
親分もゲレンデ行くっつうんで、一緒に付いてくことにした。
親分と鈴村ガイド、そして親分の奥様も一緒。

今日はどうせ撮影不可能とカメラを置いてってしまいました、スンマソン。
ゲレパウを余裕で楽しむ親分と鈴村ガイドの後ろについて行くが、
こっちはフルパワーで遅れながらかろうじてついていける程度。
でもあまりに楽しくて、途中で調子に乗ってコースを間違えた。

イヤな予感。
あちゃ〜何度目やねん。
胸パウラッセルの登り返し20m。
さすがに昨日のラッセルで学習されとる。
余裕で鼻歌まじりに軽快に復帰。
なわきゃない。
またしてもヘロヘロ。
ルーチンワークより脱落。

いや〜、深雪のおそろしさを改めて教えられましたよ、いやフントに。
ゲレンデと言ってもナメちゃイケマセン。
コースから5mはなれただけでも
最悪な状況になりゃ簡単に死にます。
いわんや人里はなれたバックカントリーともなればさらに。
今後もさらに謙虚にココロ引き締めまっす。
ちなみに「掘りまくり×5」のせいで、右手中指の先が軽い凍傷気味で、
今だに感覚がないっす。

 

そうそう、ゲレンデでほぼ1年ぶりに「ケアジさん」に遭遇。
TTをゲットされたとのこと。
大して話もできずにスンマソン、ぜひまた一緒に滑りましょう。

 

そりから、レストハウスで親分と寛いでる時に、
某有名スノーボードブーツメーカーのエライヒトと遭遇。
いつもお世話になってます。
感謝感謝。
今年からここのゲレンデベースにテストセンターができたそうでございます。
それにしてもさすが親分の磁力は濃いなあ。

 

っつうワケで深〜い2日間。
親分、鈴村ガイド、親分の奥様、
そして今回は一緒に楽しめなかったですが
他のゲストのミナサマ。
楽しかったです、そしていろいろわからされました。
そんなこんなでまた来週。
はぁ、今度は体調整えなきゃ。


なるほど、昨日は新月か。
New Moon のハイタイド
納得納得

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