09.Feb.2005

2週連続でゲレンデ爆裂パウダー無限(無人)ルーチンを
味わった我々ドピーカン(そろそろこの仮称も撤回か?)夫婦。
そろそろ裏山が恋しくなっちゃった。
っつうかそれはオレの方だけかも。
そんなワケで「今週はもう雪のカミサマがんばらなくていいです」
なんてワガママな祈りを捧げ続けたアタシ。

ところがどっこい、トーゼンながらそんな甘いモンでわない。
火曜日は雨。しかもけっこうシットリしたヤツ。
こりゃゲレンデで足慣らしするイミわないでしょ、
ってことでゼータク三昧なワレワレはゆっくり朝出発して、
午後遅くに現地到着。

のんびり温泉入って、
と思ったら「温泉の日」だかで入浴料半額だそうで、
激混みでやんの。
「ノンビリできんわバーロー、普通料金でいいからガラガラで入りたいわい」
などというゼータクを、
となりのオヤジがでかい鼻歌をガナるのと、
目の前でクソガキ、いや鼻歌オヤジの御子息様が
セーダイに水しぶきを上げるのに耐えつつ、
湯船につかりながらツラツラと考えた。

予報では明日は天気も回復することになってんだが、
とりあえずマユにツバは付けまくっといた方が良さげである。
と思いつつ8時に気絶。

 

定例の5時起床、そして熱いシャワー、
そしてなんちゃってセッションでスイッチを入れちゃいます。

ほんでもって外の様子わ?

東の方向。
おおおおおおおおおおおお、マジですかぁぁぁぁ????
いやまてまて、喜ぶのわまだ早い。
目的の山はもしやガスにズッポリとかだったりするかもしれんぞ。


ををををををををををを、もう一回、マジですかぁぁぁぁ?????
コレわもしやスンゴイことになっとるのでわ?


とりあえずメシを喰って出撃準備を整えた。
ほしたらなんと外はこんなんなってた。
いきなりガス。

なんだよやっぱりかよ、やってらんね〜よ。
と普通ならフテくされるところなんだが、そこわオトナなワタシ。
い〜や、コレは気温差による朝霞であろうぞ、
落ち着け落ち着け、ジキ晴れる、と。


アサイチの有り難い説法話を拝聴する。
本日、我々を解脱の道へとお導きくださる尊師様たち。
ありがたや〜ありがたや〜。

かぁ〜ぜぁ〜がぁ〜つぅ〜よぉ〜くぅ〜てぇ〜、どう〜たらぁ〜こう〜たらぁ〜。
いぃ〜まぁ〜わだぁ〜い〜のぉ〜、あ〜ぞ〜こ〜かぁ〜。
そぉ〜れぇ〜とぉ〜もぉ〜、いぃ〜つぅ〜もぉ〜のぉ〜とぉ〜こぉ〜かぁ〜。
ぎゃ〜てぇ〜ぎゃ〜てぇ〜はらそぉ〜ぎゃ〜てぇ〜...
ワレワレわぁ〜、たぁ〜だぁ〜ひれふす〜のぉ〜みぃ〜。
チ〜ン!


ということでいつものココ。
だいぶ朝霞がとれてきましたぁ。
本日の解脱者、いやゲストは7名。
そのうちボードは我々2名のみ。
めぇ〜ずぅ〜らぁ〜しぃ〜やぁ〜(シツコイ)。


リフトで上がってユクと、下界はまだ霞んでいるが、
天界わ?
ってぇと。


わぁぁぁぁぁぁ、びっくら
コキまくりぃぃぃぃぃ。
超ニッポン晴れ。
超無風。
超裏山日和。


ほれほれほれ。
どうだぁぁぁぁぁ。


まさしく絵のような背景と、
まさしく絵になるオトコ、鈴村ガイド。


超おバカ軍団しゅっぱぁ〜つ!
おバカわオマエひとりだ! by ミナサマ
ヘイ、その通りで。


「3歩登っただけでもう疲れた」by フォトグ
ヘイ、その通りで。
つーか暑いんすけど、めちゃめちゃ。
だって2月でしょ〜?まだ。
コレわ春の陽気です、マチガイなく。


頼れるオトコ、トネ隊長の後ろ姿と。
そしてその先にわ...


はぁ〜い、休憩でぇ〜す。
視界100万パーセント。
そしてポカポカ陽気。
まさしくお散歩気分。


強烈な太陽のもとで寛ぐ隊長。


そして再び侵攻開始。
なるほど、この辺りは、このシーズンでも地面露出なんすね。
なんだかホントに春山気分。


途中、隊長のありがたい講和も聞ける。


キュ〜ン!
あ〜、た、隊長!
テ、テキの哨戒機に発見されましたぁぁぁぁ。
などと、おバカなことを言ってる間に、隊長たちは爆撃目標の偵察行動。


それにしてもアリエナイ天気である。


とりあえず、あとひと登りしたら爆撃開始しますよ。
えんや〜とっと、えんやとっと。


どば〜ん、と着いたぁ〜。
ヨダレもんでぇ〜っす。


と思ったら、反対側もヨラレラダラダもんなのである。
う〜ん、真ん中からカラダ半分に切って、表の斜面と裏の斜面とそれぞれ降りたい。


などと言ってるバヤイでわなくて、スミヤカに爆撃準備。


それでわまづ、スズムラガイドが最初に降りまぁ〜す。
ぴゅ〜ん、と一瞬で見えなくなっちゃいましたぁ〜。

こんなコトもあらうかと思って用意しといた単眼鏡でくまなく調べたら、
ハルカかなたの尾根にちっこい姿を発見。
うっひゃ〜、一気にあそこまで行っていいんすかぁ〜。
とミナサマ次々に爆撃。

 

 

 

なるほど2本板の方々はそう攻めますか。
オレわやっぱあのショルダーが気になる。

 
ちなみにフォトグの今回のお仕事は、この2枚と。


「いつものポーズ」の
この1枚。
以上!
あとは全部オレが撮影。


そのフォトグを下部中央にアリさんのように入れつつ、巨大な斜面を写す。

エントリーしたのは稜線右からで、その下のデカイ面をダァ〜っとイキました。
でもこうやってみると、中央の狭いシュートをイキたい気がするのわオレだけ?
そのさらにスキーヤーズライトのネジれたラインを持つシュートもイイカンジっすね。
う〜ん、おもしろそうなラインはいっぱいあるなぁ。


一仕事終えて寛ぐミナサマの全景。
暖かい日差しは、ホントに春のピクニック気分。


ニヤける隊長。


あ、もしかしてテラシマさんが話しかけているミドリ色のブッタイわ?


わぁ〜、やっぱり。
バディーのカエルさんである。
かなりマヂカで取材できたのだが、その御尊顔はまたしても
とらえ損ねてしまいました。
次回こそ密着取材を敢行したい所存であります。

 


さて次の爆撃目標なのでありますが、
ジツはここはゲレンデから丸見えの目標でありまして、
正常な精神構造の方々の神経を逆撫でしないように、
次の目標の偵察はそぉ〜っと行なおう、と。
美しい斜面を見て
「キャイ〜ン!」とか叫ばないように。
それわオレか?

 
コレが目標。
そして「アソコに敵の司令部があって、あれが無線施設で、そしてこっちの
燃料庫を集中爆撃すれば...」という指示が鈴村ガイドからなされるのだが、
はっきり言ってノールになってるので肝心な爆撃目標はさっぱり確認できますぇん。
まあ、あとは動物的嗅覚がモノを言う、っていうことです。
感じたままにオノレを表現すべし。
自爆もまた可なり、と(ウソ)。


核心部を過ぎて、後半部へ向かうフォトグ。


そして後半部。
ノールの影が人の顔やらなんやら、いろいろに見えてオモロイ。

 
板の枚数は違えども、そのヨロコビは同じ方向を向いている。


エントリー部(skier unknown)
左の稜線上に見えるのは隊長か?
1 2

3 4
隊長の四コマ漫画。
この人は、時々予想のつかないラインを取ることがあってビックリさせられる。
今回もその「そこは行かないよな」っつうラインを降りてきた


その「予想を裏切るライン取り」全景
「ちょっとガリっと言った」by 隊長
そらそうでしょうよ。


はぁ〜シアワセ。


ボトムへ降りてからのリラックスクルーズ。
シンガリをつとめるスズムラガイドを
滑りながら後ろ向きに動画撮りしてみた。
中央下にちっこくアリさんのように見えるのがスズムラガイド。
スプレー上がってまぁ〜す。
おっと上空を雲が追っかけてきてるね。

 


最後の最後に突如遭遇した謎の物体。

 
またしても、この2人のガイドに「してやられた」。
こんなシアワセなことわありません。
感謝感謝です。
もちろん楽しい時間を共に過ごしたゲストのみなさまにも、
そして山のカミサマにも感謝。


謎の物体の正体はコイツらだった。
スノーシュー履いて、ワンの散歩。
泣けるぜ。


そしてベースから自分たちの仕事の成果を眺めるという、この上ない贅沢。
滑ったのは、向かって中央ちょい左のチョコチップのないワイドな面ですね。


光学12倍の威力を遺憾なく発揮して、自分のラインを振り返ってみる。
中央のラインが自分、その向かって右が鈴村ガイド。
トラバースラインが長い自分に対して、かなりタイトに攻めているスズムラガイド。
逃げてるか、攻めてるか、って違い。
これはかなり考えさせられます。
まあ滑りの質はともかくとして、このランはほんとに楽しかった。


各々が、各々のラインを眺めて、再びシアワセな気持ちに浸る瞬間。
自然相手の遊びは、とにかく毎回なにかしら新しい発見や、
学ぶことがあってこの上なく楽しいです。
焦らず背伸びせず、一歩一歩自分の階段を登って行ければ
シアワセなことですよね。


帰りに見た、強烈な光。
今回はとにかく、終止強烈な光に包まれた時間の連続でした。
生きてることは最高だ。

それでわまた来週。

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