26,27.Jul.2005


7号くんは進路予測を時々刻々と東へ修正しながら、
どうやらこの地域は
沖合をかすめて通ることになりそうだった。

でもって月曜日は、
デカ波に反応するポイントはかなり調子良かった、と。
う〜ん、どう考えても火曜日は風でダメだよなあ、
と思いつつもいちおうチェックだけでもしにいこう、と。

へいへい、御覧の通り誰もいません
いわゆる風クローズです
サイズ的には頭から頭半ぐらい、見た目に面も良さげなんだけど、
いかんせんサイドの超強風。
間違いなくボードも人もぶっとんで行く。
台風接近ともなれば、必ず満車のパーキングも、
2台のみ

フテくされて家に帰ってテレビ見てたら、
まさしくこのポイントから台風状況の生中継してた。
ハデ好きなマスコミさん、
こんな場所より遥かにハデな景色を撮れる場所で
中継した方が視聴率は上がるんでねえすか?
といらん心配したりして。

 

 

 

っつうことで、火曜日は「右往」
しかして水曜は、吹き返しの風で、
もちろん台風中継ポイントは風が合わない。
ってことは、あっちしかないわけで、「左往」

 

本日の目標の近くの海水浴場
アウトで頭半以上
強烈なサイドショア
もちろん無人
重機が海の家の廻りに上がった砂を除雪、じゃなくて除砂してた

本日の目標
はや〜、もうちょっとマシかと思ってたんですけどぉ。
膝、たまに腰
オフショア強、よって面は良い
ドロドロの一歩手前の泥水
人は30人、のち50人
本日は海に入れるだけでも幸せ、とありがたく入らせていただく

 

画像を載せる意味はほとんどないのですが、
いちおう奥の方が気持ちサイズはありました。
まあ「どんぐりの背比べ」「目くそ鼻くそ」状態ではありますが

でもってここもやっぱり水は冷たい
なかなか台風が上がってこれないのは、この海水温のせいではないのか?

親子連れの水遊びも見えますが、危ないと思うんですけどね〜、
どっからボードがぶっ飛んでくるかわかりませんよ〜

位置に着いてぇ〜、よぉ〜いド〜ン!
百万人のテイクオフ
「波の出るプール」でわありません(^^;;;

 

女性がけっこう目立ちました
3枚目のショートの人は、なかなか良い感じで乗れてました
ウェットのデザインも良い感じ

ロケットフィッシュ発見

 

そんなこんなで2時間半ほど格闘
帰りに別のポイントをチェックしました

 

セットで頭ぐらいで面は良い
サイドショア強
人はかなりちらばって20人ぐらい?
ピークが定まらず、ワイドなブレークが多く、
ホレホレなので難しそうですが、うまくハマれば相当調子良い
でもロングにはちょっと厳しい
インパクトでつかまったら板が折れそう。

これなんかはかなり良い感じでショルダーが伸びてました

 

 

そして、これだけ良い風が吹いてるなら、
ウインドの聖地はさぞウェイブライダーのスーパーセッション状態だろう、と

ここへ寄ってみた

あら?人っ子一人いません
たしかに波は最悪のぐしゃぐしゃ、
でも冬のウェイブシーズンだったらこんなの平均レベルのはずなのに
う〜ん、もしかしてもういっこの聖地の方に
みなさん集結だったりして?

ジャジャ〜ンと、いましたぁ〜
ここは自分がウインドやめるちょっと前ぐらいから
新たなる聖地として注目されはじめた場所
自分もここへ来るのは10年ぶり?いや15年ぶりぐらいかも

ここはけっこう波が良い、でもこれだけ吹くとさすがに荒れる
セイルサイズは4.0から4.5ぐらいか
昔とはセイルの対応風域が違うので サイズに関しては定かでわありません、
昔の自分だったら4.0張ってるかな

波はセットでロゴハイってとこか

昔はセイルの第一バテン(一番上の骨)と第二バテンの間に
メーカーのでかいロゴマークが入ってて、
波のトップがそのロゴのあたりのサイズのことをロゴハイと言いました。
今となってはロゴの入り方もマチマチだし、
バテンの入り方も当時とは違うし、
セイル自体も縦横比が変わった(短く幅広くなった)し、
ロゴハイという言い方は意味をなさないのかもしれません

この人はたぶん女性
女性率はかなり高く、全部で延べ10艇ぐらいは出てたと思うのですが
半分近く女性だったかも
岡崎女史の影響はとても偉大かも

 

 

jump × 5

ウインドも波乗りもやったことない人には一番ウケの良いシーン(たぶん)
でもウェイブに乗って最初にやるのがストレートジャンプ
っつうかイヤでも飛ぶ
それも海面から5、6mとかは楽勝で

4枚目の人は、ボトムターンからそのまま駆け上がって、
エアボーンなのかと思ったら、プルアウトした
ここからフォーワードループ(空中前転)に持ってくっつう
アクロバチックな技もある。
そんなことがやれるのはプロでもたぶん少ない(少なかった、今は知りません)

1枚目の人は左手をブームから離して、テールを触ってる、
これでフィンの先っちょを触ると、
ちょっとオシャレ〜なジャンプ、だったりした(昔は)
いやまてよ、やっぱテールだったかな

3枚目は、撮ってる時は気が付かなかったんだけど、
写真(連写)で見るとどうやらバックループしてるらしい

5枚目はいわゆるエアボーン
(リッピングからそのまま空中に飛び出して再び波乗りに戻る)ですね
自分は結局エアボーンできずに終わりました、
ひとつの目標だったのに、シクシク

 

 

the bottom turn

1枚目の人ぐらいセイルがフォアレイキ(前に倒れる)して入るとカッチョイイ
これでさらにセイル手(この写真では右手)を引き込んで
マストの前からリップを見上げる感じになれば
ロビーナッシュ(ウインドの鉄人)になれる?

こうやって見ると、どでかい波でとてつもなく難しいのではないかと、
普通の人は思うでしょうが、
ウインドだとこれぐらいでも大して難しくないのです
とくにこの波は、ほとんど巻いてない、
トップから崩れてくるブレークなので
巻かれてもそれほど悲惨ではないですね、
フェイスも大きいのでそこそこ余裕でボトムターンできるし、
でもオーバーセイルは悲惨

もちろんこうゆうコンディションでやれるようになるには、
それなりの経験が必要ですが、
波乗りに比べればゼーンゼン楽チン。
だってパドルしなくて良いんだもーん。
体勢崩しても風でリカバリーもしやすいし。

うーん、こうやって見てると、
また自分もやってみたくなってきたりして。

 

巨大な望遠を装着したカメラマンも出動
全部でカメラマンは5人ぐらいいました
雑誌の取材かな?

ウエイブライディングへの最初の関門、
ショアブレーク

シロウト目には大したことないと見える膝腰のショアブレークでも
これぐらいのパワーのある日だと、強烈なバリアーになる
ウエイブ初心者は、コレと格闘して一日終わることも良くある
そしてデスマスト(マスト折れ)、スケグクラッシュ(自分は昔ボックスまで割れた)、
セイルびりびり、ブームぽっきん、
と道具破壊のバーゲンセール状態と化すのです。
そしてウインドサーファーは散財の嵐となるのであった

賢明なオトナは、ある日その散財無限ループに気が付いて
ウインドから足を洗う
でもこの麻薬はなかなか中毒性が高いのだ

backside ride

バックサイドはウェイブ乗りが最初に覚える波乗り
特にオンショア系のポイントだと
ウェイブライディングと言ったらバックサイドというぐらい。

なにもしなくてもとりあえず走っててウネリに乗ると、
すでにバックサイドライディングになっている。

アウトからセットをバックサイドでひいてきて、
フロント側のフェイスが張るのを待つ、
そして今だっつう瞬間にノーズをボトムへ向けてボトムターンに入っていく、
そしてボトムから遥か頭上のトップを見上げる。
でか波ウェイブライディングのスイートな瞬間のひとつですね

はたして本日のコンディションは自分にとって、「悲」となるのか
「喜」となるのか、出撃前に心のモヤモヤと格闘するひととき

 

top turn

ウインドのトップターンは、どうしても風に頼りがちで、
体が後ろに倒れやすい気がする、
もっとボードに全体重を乗せていけばカッチョヨクなるはず。
と、言うは易し

リーウォードの波乗り

リーウォードってのはセイルの風下側に立って、
セイルを風上側へ押さえながら乗ること

平水面でもそこそこ難しいのに、波の上でやるのはかなりスルドイ人

 

 

the vertical rip × 2

往年のデイブデイリーを見るような(?)バーチカルなリッピング2態
波乗りだったら普通はこの2人目の人のようなセクションには当てない
でもウインドは行く、しかもエアボーンに持ってったりする
でも2人ともこの次のコマでワイプアウトした

ワイプアウトしたにしても素晴らしい攻めのライディング

 

 

というわけでいつまで撮ってもキリがないので、撤退
なんだか長〜い一日でした、と

 

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