30.Jan.2008

 

「月曜チョ〜サイコー the Day でしたぁ...」
「もう極悪にも飽きちゃたから、別の楽しいことしちゃうも〜ん...」

げ!
つ、つ、ついに
ついにワタシは極悪少年団各員から
「ミクダリ半」を突き付けられてしまったらしい

そおだよなあ
極悪極悪と言いつつも
ちゅーとハンパに柔らかい雪だったり
妙に顔がユルみっぱなしだったり
我々のマゾゴコロを満たしてくれるような日々とは
ちょっと呼びがたいミッションが続いてたもんなあ

でも良いんだも〜ん
続けることに意義がある
またしてもちゅーとハンパな天気予測を
視界のスミにとらえつつ
行きました

 

あれ?
なんだかいつもの前日超ドピーカンとは
びみょ〜に違うカンジだな
今シーズン初めて
前日到着時に山のピークが見えない天気である
しかもけっこうしっかりした降り方が
夜まで続いた
こりゃもしかして?
でも降りすぎでツアー中止になったりとか?

ところがそんな不安(希望)をよそに
夜中のうちに雪はやみ
適度な積もり方になったような気配である
つーことわ?

 

お!
なんだてっきり極悪少年団解散したのかと思ったよ
という親分は
最近なにかと忙しいらしい

 

つーことで
本日のゲストは


 

自分いれて3名
レギュラーメンバーは自分だけ
極悪少年久々のソロフライトである

 

そしてガイドはおなじみの

「ようこそ新たなる雪崩サイクルの始まりへ」
by 市川G

 

今日はちょっとシリアス?

 

 

いつも自分のレポートで
ギャグのネタにしまくってるお陰で
もしかしてカラースポーツクラブって
え〜かげんなガイドなんじゃね〜の?
と勘ぐられたりしてはイケナイかな、と
ここらでヒトツ
カラーガイドのホントウの姿を御覧いただこうか、と

 

ホントウは

このヒトたちマジで「え〜かげん」なんですぅ〜

 

 

ウソだよ〜ん

 

 

いや白状いたしますと
ジツハ数シーズン前あたりまでは
このヒトは
マジで「え〜かげん」なヒトだと思ってました
イヤ「え〜かげん」は語弊があるな
「アバウト」なヒト
(どっちも一緒じゃわい!)

でもって逆にそのことが
今でこそ言いますが
滑る側にとって
ちょとウレシイことだと思ってたこともありました

要するに
「う〜ん、ちょっとヤバイかな〜
でも楽しそうだから行っちゃいますかぁ〜!」
みたいな
いわゆるイケイケ系

ま、それはちょっと言い過ぎではありますが
トネ親分よりも
どっちかっつーと楽しい系のノリかな

同じ「波乗リャ〜」としてのリズム
みたいのもあるカンジもしたし

 

裏山入り口へ向かう
ゲストのスキーヤー2名

今回の目標は
先々週も目指したんだが
爆裂ニュースノーのタメ
あえなく敗退した場所
である

先々週よりも新雪は明かに少なめで適度
「今日は行くぞぉぉぉぉぉぉ!!!」
とテンション高め
しかも登りもラク?

 

ジツハ
アサイチのミーティングで
ドコへ行きますか
って時に
コッチか電車か?
つー選択になったんだが
この二人は電車未経験で
圧倒的に電車っつう雰囲気になった

しかしヲレわ
はっきり言って電車は遠慮したい
つーかどうしても敗退したコッチへ行きたい
そんなわけで
いろんな姑息な手段を労して
ほぼムリヤリコッチにしちゃったんだも〜ん

二人には申し訳ないです
ま、電車いつでも行けますよ
コンディションが良いかどうかは別にして
ですけどね

 

 

自分らより先に
山スキーなヒトたちが入っていった
最初は後ろに着かせてもらったけど(彼らの前はノートレース)
なかなかスローペースなので
途中で林道カットして先行させてもらいました

 

 

しかしながら、だ
どうも今シーズンになって
やっと気付いたのだが
このヒトはちょっと変わったようなのである

なんつうかなあ
乱暴な言い方をすると
ガイドとしての厚みが出て来た
というか

もちろん自分はガイドという職業(?)に関して
なにも言える資格はないのですが
あくまでイチお客として
なんだか頼りがいが出て来たぞ、と

 

画像は行動食を摂取する市川G
バナナチップは自分も以前良く持ってってました
最近は歳とったせいか
歯が弱くなって
堅いモノを敬遠するようになった自分

 

 

二つの太陽を背負う市川G

最近このヒトは
ハイク中とかで余裕ができたりすると
ヒトリでナニやらブツブツ呪文を唱えていることがある
いったいナニをお祈りしてるのかと
ちょっと盗み聞きさせてもらったところ

「○○日の雨、その後の降雪、柔らかい雪、
強風、そしてブツブツブツ...」
お、なんだなんだ
今までの山の天気を振り返ってるらしいぞ

「あの無風で降った雪が、 沈んで、ウインドスラブが、
弱層が残ってブツブツ...」
おー!
積もってる雪の状態想像してるのか!

「北向きの面は風が、でも直前に南風が吹いて、さらに日射で南面はブツブツ」
なるほど滑る面を再検討中だ

う〜ん
こ、これわ!

 

 

途中の休憩ポイントにて
本日の攻撃目標と同じ向きの斜面の
ピットチェックへ向かう市川G

 

 

頼れるガイドにお任せして
セーフティエリアで寛ぐ

 

 

きょぉぉぉぉぉぉ
見るからに最高な雰囲気なんだが...

 

 

チェック中

以前よりもピットチェックの頻度が上がったような気がするのは
単なる気のせいなのか?

 

 

チェックした結果を
データ化して残す

以前はトネ親分でも
それほど頻繁なピットチェックはしてなかったような気もする
ピットチェックよりも日々のいろんな蓄積が重要だ、と

 

でもってチェックした結果はと言うと

かなり思わしくない、と
今回の無風状態で降った新雪が想像以上にやわらかくて
横との繋がりが弱い
そのために
その新雪が
いとも簡単に点で流れる、と
とても軽いスラフなので
仮に流されたとしても
まず埋まるようなことはないだろうけど

ということです

 

 

先々週よりも
やはり新雪は少なめだが
堅い層の上に乗った新雪は
極めて軽く
同じようにスノーシューがズレて登りにくいことこの上ない
シールもかなり辛そうでした

 

 

 

人によっては
プッシュが足りん!
とか言う向きもあるであろう
しかしだ
ヲレわプッシュするお年頃とっくに過ぎておる

 

「アウトドアの遊びだ、多少のリスクはあって当然だろう」
というヒトもいるに違いない
もちろんソレは正しい

でも今の自分には
体力もなければ技術も知識も経験も
ぜぇ〜んぶ、ない
もぉ開きなおっちゃうも〜ん

それでもなお
適度に調子良く遊びながら
山でのケガとかトラブルは
極力避けたい
仮にそれで
目の前のゴチソウを逃すことになったとしても、だ

 

たとえば
自爆により
完全自己完結型のトラブルに陥ったとしても
実際には目に見えないところで
想像もつかない人に迷惑をかけること
だって
充分ありえる

人それぞれ
いろんな考え方があるわけで

きっと
「そんなことわない」
という人もいるであろう
ソレもまた正しい

要するに
「アナタにとってはアナタが正しく、ワタシにとってはワタシが正しい」
ということなのだ

でも最近は
「ワタシにとってはワタシが正しく、アナタにとってもワタシが正しい」
というのが「正しい」そうですが

 

いずれにしても
ワタシにとって正しいのは
ワタシをできる限り安全に楽しい遊びへ導いてくれる
ガイド付きバックカントリー
ということだと思うのだ

 

 

目標とする面のエントリーに到着
やったー!

はっきり言って疲れる登りでした
無風でシンシンと積もったせいで
いつもはカリカリだったり
ハードパックされてるような
尾根上でも
全部ヒザラッセル

またかよ〜

 

 

今度は実際に滑る面のエントリー部にて
ピットチェックをする市川G

 

 

やっぱダメです
今回も残念ながら敗退とします

 

スラフが流れるのは充分予想の範囲内なのだが
流れても10mぐらいで止まると思ってたんだけど
ピット掘ってる時に流れたスラフが
雪煙あげながら
一気にボトムまで行っちゃった

確かに埋まるようなスラフじゃないんだけど
もし流されて
ツリーとかにヒットしたら
ちょっとヤバイです
どうしてもその光景が目に浮かんじゃう

プレイベートならもしかすると行っちゃうかもしれませんが
ガイドツアーとしては「ナシ」です

 

前回同様の敗退
さらには
今回は出発前に
かなり「行ける」という自信を持ってた市川Gだけに
とてもスマなそうにしていたが
自分としては
正しい決定をしてくれてアリガタイと思っておる

山は逃げません
シツコク通ってりゃ
いつかは滑れるだろ
その時まで
自分をスタンバイして
待ってりゃイイじゃん

 

 

ほんじゃ撤退コース行きま〜す

でも実は市川Gの見解では
風がない状態で積もってるから
面によらず全方位で同じ雪の状態であろう、と

よって撤退と言えども
スラフマネージメントをしっかりすべし

 

 

スキーはかなり調子良さそう

 

 

市川Gの滑り

 

前回より新雪が薄いので
なるべくエッジをたてないように
縦に降りるようにした
そうしたら
いつもと違う板の感触を感じました
なるほど
この板は実はこういう風に滑るのが調子良いのか

今頃気が付くなよ!

 

 


記念写真は板の裏を見せるもんだろ!?

 

 

これで終わるのもナンなんで
慎重にもう一本行っちゃいますか

おー!
望むところだ!

 

 

2本目エントリーのスキー(ボード)カットで
スラフが流れまくる

赤枠内に市川G

 

 

上に乗った新雪は
メチャメチャ調子良い
でも底付きはある

 

 

ドバドバと後ろから追いかけてくるスラフとともに滑る
二人とも絶妙なスラフマネージメントだった

 

 

 

 

うわー!
だの
きゃ〜!
だの
悲鳴を上げながらも
キメまくる市川G

 

 

 

うへぇ〜
疲れたぁ〜

お疲れさまで〜す
でもまだ終わりじゃね〜んだよぉ

 

 

だれもこっちに来てないので
帰りも延々ラッセルぢゃ!

 

 

まだかぁ〜

えんやとっとえんやとっと
多段ロケットシステムで進む下りラッセル隊

 

 

今度こそホントに
お疲れさまで〜す

 

ヲレのワガママのタメに
ムリヤリこっちに来て
しかも敗退
しかも超全ラッセル
電車行ってたら
もっと楽しめたかも
申し訳ありませ〜ん
でもコレこそが Bad Wednesday なのだ!
どわっはっはっは!

 

 

トネ親分に勝るとも劣らぬ信頼感を身に付けた市川G
「今年のヲレはひと味違うんだよ、イチロヲくん!」

へへ〜おそれいりやしたぁ〜!

 

 

 

と、これだけ持ち上げれば
次はなんか良いことあるだろ!?

 

 

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